宇治山田駅のバスのりば跡【バス転車台】(プチ廃線跡探訪) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回のプチ廃線跡探訪コーナーは番外編ですw
近鉄山田線鳥羽線の宇治山田駅に残存している高架のバス乗り場跡と転車台について超簡単に紹介いたします。

   

宇治山田駅は1931年に高架駅として開業し、戦後の1961年、当時鳥羽線はまだ開業していなかったので大阪・名古屋方面からの電車と鳥羽・賢島方面への路線バスとの乗り換えの便宜を図る目的で行き止まり式ホームの東側に高架のバス乗り場が設置され、地平部とはスロープで結ばれました。またバス乗り場のスペースが狭小なため、ターンテーブル式の転車台が設置されました。当初は所期の目的通り路線バスが乗り入れていましたが、鳥羽線開業後は定期観光バスが乗り入れていたそうです。しかし需要の低下が原因なのか1994年を最後に使用されておらず休止状態となっています。2016年にはNHKのテレビ番組「ブラタモリ」の企画でバスでバス乗り場に乗り入れたそうですが、転車台が使用されたかどうかは不明です。

  
  

ここではホームから確認・撮影できた遺構(?)を挙げます。

  
  

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宇治山田駅の頭端式(行き止まり式)ホームにて。左側に鳥羽方面へのホームがあります。
一方、バス乗り場は写真右側線路のホーム向かい側にありました。

  
  

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バスの走行可能なスペースです。2車線分の幅がありますが、Uターンは困難、いやムリですw

  
  

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なので、一番奥にはバス用の転車台が設置されていました。巨大なターンテーブルです。

  
  

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バス乗り場は高架に設置されたので、地上と結ぶスロープが設置されました。
急坂で、1車線分の幅しかありません。

  
  

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スロープ側より転車台方を望む。
このバス乗り場と転車台が復活する日は来るのでしょうか?

  

  

(おしまい)  

  

  
注意点   

宇治山田駅のバス乗り場と転車台は行き止まり式の1番線ホームより見る事が可能ですが、1番線に列車が発着しない時間帯(主に昼間帯)はロープや仮柵により1番線ホームへ入れない可能性も否定できません。期待して訪問すると肩透かしを食らう可能性もあるので要注意です。
また、地上側からスロープを登ってバス乗り場へ入る事もできません。
伊勢神宮に初詣される方はぜひご確認下さい!

  
  

(2010年撮影。参考:Wikipedia)