赤城登山鉄道(赤城山ケーブルカー)の廃線跡(プチ廃線跡探訪) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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(赤城山頂駅跡に展示されている写真より)

  

今回のプチ廃線跡探訪コーナーは、
かつて桐生方面から赤城山へのアクセス路線として営業していた東武鉄道系の赤城登山鉄道が運営の、
赤城山ケーブルカーの廃線跡を簡単に紹介いたします。

  

東武グループによる群馬県・赤城山観光開発の一環として、系列会社の赤城登山鉄道により1957年に利平茶屋~赤城山頂が開業しました。前橋~赤城山~桐生の回遊ルートの開発を狙いましたが、山麓駅側(利平茶屋)と桐生の間は悪路のままで桐生・大間々方面とのアクセスの便が悪く、赤城山へは道路の整備が先行した前橋からのアクセスが主流となり利用客が低迷、結局、開業からわずか10年後の1967年に休止、翌1968年に廃止となり、短命に終わりました。

  

また、赤城山頂には赤城登山鉄道が運営していた赤城山ロープウェイもありましたが、こちらも1998年に廃止されました。
⇒廃線跡探訪の簡単な記事はこちら


 

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赤城山頂駅跡にて。現在も「赤城山頂駅」を名乗っていて、レストハウスとして利用されています。
駅舎は現役当時のものを改修しながら現在も使用されていると思われますが、もしかしたら廃止後に建設されたものかもしれません。


 

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駅舎奥には鉄筋コンクリート造りの建物が現存しています。こちらは現役当時からのもので間違いなさそうです。
既に廃墟のような雰囲気です。


 

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駅舎内部はレストハウスになっており飲食店が入っていますが、
一角に「旧赤城山ケーブルカー資料室」があり、赤城山ケーブルカーの概要の資料や現役当時の写真が展示されています。


 

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階段状のホーム跡です。こちらも現存していました。
利平茶屋方を見下ろせます。現在は線路跡の一部が登山道に転用されており、歩く事が可能です。


 

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ホーム跡より駅舎を望む。現在は一部改造されている感じです。
また、右側ホーム跡には廃線後に山麓側とを結ぶ物資運搬用のモノレールが敷設されています。

  
  

(おしまい)  

  

  

注意点  

赤城山ケーブルカーの廃線跡ですが、赤城山頂駅跡へは自動車または両毛線・前橋駅からバスでアクセス可能です。利平茶屋駅跡も自動車または桐生・水沼からバスでアクセス可能です。バスは本数が少ないので時刻は要確認です。また、一部廃線跡は徒歩可能ですが、登山の装備が必要です。
機会があればもう一度探訪してみたいですね。  

  

(2011年撮影。参考:Wikipedia)