第879回('12) 秋田内陸縦貫鉄道や男鹿線を乗り鉄 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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前回の続き…

2012年の夏期間は、「6週連続乗り鉄キャンペーン」と勝手に銘打って、毎週乗り鉄に出かけました。

第4週はお盆休みに入り、8月10日から15日にかけて、主に『青春18きっぷ』を使用して5泊6日の日程で東日本方面を乗り鉄しました。

今回は3日目の内容です。
山形県の酒田から羽越本線で秋田県へと移動し、一気に奥羽本線の大館まで行きました。
その後は鷹ノ巣まで戻り、2012年1月27日より『あきた美人ライン』の愛称が付けられた秋田内陸縦貫鉄道で角館まで南下。そして田沢湖線と奥羽本線を乗り継いで秋田まで戻りました。
最後は秋田から男鹿線を往復乗車して、稲庭うどんを食べて秋田で宿泊しました。
今回の日程 2012年8月12日(日) 

酒田539(羽越本線・525M)733秋田735(奥羽本線・1641M)929大館1000(奥羽本線・1646M)1020鷹ノ巣/鷹巣1025(秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線・11D)1119阿仁合1135(211D)1321角館1346(田沢湖線・8833M)1405大曲1434(奥羽本線・2443M)1522秋田1548(奥羽本線→男鹿線・1137D)1643男鹿1652(男鹿線→奥羽本線・1140D)1748秋田

【宿泊】
この日は4時に起きて、朝食を食べてからホテルをチェックアウトして5時10分頃に酒田駅へ。昨年も昨日も暗闇の中の酒田駅しか見ていなかったので、8年ぶりに明るい状態の酒田駅を見る事ができましたw 当時はブルートレインの寝台特急『あけぼの』が走っていましたが、酒田発は5時02分で、見る事はできませんでした…。もう少し頑張って見に行くべきでしたね…。改札内へは『青春18きっぷ』で入場しました。3回目のスタンプが押されました。そして羽越本線の下り始発列車である秋田行きの525M普通列車に乗車しました。オールロングシートの701系3連で、車内はガラガラだったので私はロングシート中央に腰掛けて車窓風景を眺める事にしました。



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525Mは定刻に酒田を発車し、酒田港線との分岐部分を見てから庄内平野を北上します。朝方でしたが雲はなく、鳥海山を見る事ができました。吹浦を過ぎると日本海沿いを走り、私はしばし見とれていました。山形県から秋田県へと入り、ローカル風景の中を北上すると羽後本荘に到着。ここで5分間停車したので私は車外へと出て由利高原鉄道の車両を撮影しました。羽後本荘からは乗客が増えてきて、私はドア脇へと移動して前面展望しながら日本海の車窓を眺めていました。秋田市内へ入るとさらに乗車率が上がりましたが、混雑するまでには至りませんでした。雄物川を渡って市街地へと入り、標準軌の秋田新幹線のレールも敷設されている奥羽本線と合流すると、2時間弱の乗車時間で終点の秋田に到着しました。



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秋田駅では僅か2分の接続で奥羽本線の大館行き1641Mに乗り継ぎました。こちらも701系で、2連×2でした。秋田は701系天国ですね…。私は乗客の少ない最後部車両のロングシートに座りました。列車は定刻に発車し、秋田総合車両センター(旧:土崎工場)などを見ながら住宅地を北上します。追分で男鹿線が分かれるとローカル風景へと変わり、左手に少しだけ八郎潟を見て北上します。その後も防雪林などの森林の中や田園風景の中を走り、結構な数の乗客が下車した東能代からは針路を東へ変えて、米代川に沿って山がちな内陸部へと入っていきます。鷹ノ巣では秋田内陸縦貫鉄道の駅も見えましたが、秋田内陸線は後ほど乗るとして今回はパスし、引き続き1641Mに乗車します。そして山間部を越えて大館市へと入り、花輪線をアンダークロスしたのちに合流すると終点の大館に到着しました。乗車時間は2時間弱でした。本当は鷹ノ巣で下車して秋田内陸線の列車に待っても良かったのですが、大館に寄って戻っても秋田内陸線では同じ列車だったので、時間つぶしのために大館に立寄りました。



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大館駅で下車後は改札外へ。駅の近くを散策しました。その際、2009年に廃止された貨物専業の(1994年までは旅客営業もしていました)「小坂精錬小坂線」の大館駅跡と一部廃線跡を探訪しました。廃止後3年が経過していましたが、レールがそのまま残っていました。現在はどうなっているのでしょうか? 



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探訪後は大館駅へと戻り、コンビニ『 NEWDAYS 』へ。なぜか混雑していました。ここで大館駅弁の『鶏めし』(850円。当時)を購入してから改札内へと入り、奥羽本線上り・秋田行き1646Mに乗車しました。701系3連で、車内は空いていたので今回も着席して車窓風景を眺め、20分の乗車で鷹ノ巣駅に到着し、下車しました。



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鷹ノ巣駅で下車後は一旦駅の外へ出てから秋田内陸縦貫鉄道の「鷹巣駅」へ。こちらは「ノ」がありません。次の列車まで5分しか時間がない中、窓口で『秋田内陸線 ホリデーフリーきっぷ(全線)』(2,000円。当時)を買おうとしたのですが、窓口には誰もいません…。とりあえずホームに停車中の車両(黄緑色のAN-8800形。単行)へと移動し、車内へ入ってボックスシート窓側席の座席を確保してから運転士にフリーきっぷを買いたい旨、発車まで時間がない旨を伝えました。すると、運転士に「ちょっとついてきて下さい」と言われ、窓口へ。数人が並んでいましたが窓口は閉ざされたままでした。そこへ先程の運転士が窓口越しに登場し、順番にきっぷの販売をしました。最後に私の番が来て、予定通りフリーきっぷを購入できました。それにしても、人員を切り詰めている会社は一人何役もこなさなければならないので大変ですね…。



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きっぷを購入後は車内へと戻り、定刻より数分遅れで私の乗車する阿仁合行き11Dは鷹巣駅を発車しました。乗客は10人ほどでした。列車は米代川を渡ると丘陵地帯に広がるのどかな農村風景の中を南下していきます。米内沢からは山間部も走るようになりました。そして、車内には秋田県(?)の調査員の女性が乗っていて、乗客にアンケートをとっていました。私も、年齢は? どこから来たのか? 乗車目的は? など質問を受けました。このアンケートの結果を参考に秋田内陸縦貫鉄道の今後に役立てようとしているのでしょうか? しかし現在も厳しい状況が続いていますね…。列車は阿仁川沿いの山間部を走り、1時間弱で終点の阿仁合に着きました。



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阿仁合駅では同じホーム反対側に水色のAN-8800形単行が停車していて、この車両が角館行き211Dです。私はすかさず乗り換えて、ボックスシート窓側席を確保しました。鷹巣~角館を通し運転してくれれば楽だったのですが、この乗り換えダイヤになったのは車両交換が必要だからでしょうね…。他のほとんどの乗客も211Dに乗り換えました。座席を確保した後は車外へ出て駅の外にも行き(途中下車)、駅舎と駅前を撮影しました。その後は車内へと戻り、大館駅駅弁の『鶏めし』を食べました。美味しかったです。



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211Dは定刻に阿仁合を発車し、さらに山深い場所を走ります。また、比立内からは新線区間になり、阿仁合川橋梁は低速で通過して、風景を眺める事ができました。



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阿仁マタギを過ぎると十二段トンネルをくぐって県南部へと入り、山間部を通り続けます。松葉で新線区間は終わり、のどかなローカル風景の中を南下します。そして羽後太田を過ぎると車窓右手には、かつて田沢湖で生息していた「くにます(クニマス)」の田んぼアートを見る事ができました。



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そして最後は秋田新幹線・田沢湖線と合流して、鷹巣から3時間弱で終点の角館に到着しました。



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角館駅では駅の外へ出て駅舎と駅前を撮影しました。武家屋敷などが今も残っていて「みちのくの小京都」とも称される角館の町並みを散策したかったのですが、今回は時間の関係でパスしてJR駅舎へと移動し、『18きっぷ』で入場してホームへ。当時はE3系で運転されていた秋田新幹線の『こまち』をやり過ごし、角館発大曲行きの田沢湖線・8833Mに乗車しました。標準軌用の701系2連で、ボックス席もあります。車内はガラガラで、私はボックス席の進行方向窓側席に座りました。



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8833Mは角館を発車し、横手盆地の田園風景の中を南西へ走ります。秋田新幹線列車が通過する各駅に停車し、奥羽本線と合流すると19分の乗車で終点の大曲に到着しました。



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大曲駅では駅の外へ出て橋上駅舎と駅前を撮影してから改札内へと戻り、奥羽本線の新庄発秋田行き2443Mに乗車しました。701系2連で、この日5度目の701系ですwwwww 車内は満席で、私は先頭車両でかぶりつきの前面展望をする事にしました。
2443Mは定刻に大曲を発車しました。複線区間を走りますが、片側が狭軌の在来線、反対側が標準軌の秋田新幹線と、単線並列の状態です(一部区間で標準軌の線路が狭軌側へも進出し、この部分は三線軌条になっています)。



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途中、複数の上り『こまち』とすれ違いました。そして48分の乗車で列車は終点の秋田に到着しました。時刻は15時22分で、8時間弱で秋田県内を一周しました。



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秋田駅では男鹿線の男鹿行き1137Dに乗り換えました。キハ48形2連の後部にキハ40形単行を2両つないだ4両編成で、男鹿線列車は比較的長編成です。私は先頭のキハ48形に乗車し、ボックスシート窓側席をゲットできました。発車前には高校生を中心に多くの人が乗り込んできて、ほぼ満席になりました。男鹿線は安泰ですね。



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1137Dは定刻に秋田を発車し、まずは架線下の奥羽本線を走ります。土崎、上飯島、追分と停車しますが、下車客はわずかです。依然として多くの人が乗った状態で列車は男鹿線へと入り、スローペースで防風林(?)や防雪林(?)の中、そして住宅地の中を走ります。停車駅ごとに少しずつ乗客が減少してきました。天王を過ぎると八郎潟と日本海を結ぶ船越水道を渡り、男鹿市へと入って船越駅に着きましたが、ここで多くの人が下車しました。その後、脇本を過ぎると山間部を通り、羽立に停車したのち市街地へ入ると、秋田から55分で終点の男鹿に到着しました。多くの人が下車しました。



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私は改札を出て駅舎と駅前を撮影しましたが、駅舎はリニューアル工事中でした。すぐに改札内へと戻り、折り返し列車に乗車しました。車内は空いていて、今度もキハ48形のボックスシート窓側席に着席しました。道中は往路とは反対側の車窓風景を眺め、56分の乗車で秋田駅まで戻りました。



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秋田駅では改札を出ました。夕食時だったので、西武百貨店地下にある稲庭うどん店「七代佐藤養助」で稲庭うどんと豚肉生姜焼きのsetメニューを食べました。美味しかったです。



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食後はコンビニに寄ってから駅西口南側にある「ホテルアルファーワン秋田」へチェックイン。昨日酒田で貰ったポイントカードを早速提示しました。
その後は入浴して、疲れていたので22時頃には就寝していました。


(つづく)


今回新たに徒歩で訪問した廃線跡

路線名区間備考
小坂精錬:小坂線大館駅付近(約0.4km)2009年廃止
(参考:Wikipedia)