第839回('11) 熊本電鉄と熊本市電を乗り鉄 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1

前回の続き…

2011年12月29日~31日、年末休みは主に『青春18きっぷ』を使用して、2泊3日の日程で九州・山口地方へ出かけて乗り鉄しました。

今回は最終3日目、大晦日前半の行程です。
『わくわく1dayパス』などを利用して、熊本電鉄と熊本市電の全線を数年ぶりに乗り鉄しました。
今回の日程 2011年12月31日(土) 【前半】

熊本駅前722(熊本市電・A系統)731辛島町746(B系統)800上熊本駅前/上熊本820(熊本電気鉄道菊池線)829北熊本831(菊池線)851御代志911(菊池線)918三ツ石920(徒歩・菊池線の旧線跡)943黒石946(菊池線→藤崎線)1007藤崎宮前1015(徒歩)1025通町筋1029(熊本市電・A系統)1056健軍町1108(A系統)1155田崎橋1157(A系統)1201熊本駅前/熊本

【後半へ続く】
この日は6時に起床して、準備をしてからホテルの1階ロビーへ。7時からのサービス朝食を食べてからチェックアウトして、熊本市交通局・熊本市電の熊本駅前電停へと向かいました。そして健軍町行きのA系統に乗車しました。尚、熊本市電の系統は熊本駅系統が「2系統」、上熊本駅系統が「3系統」でしたが、2011年3月1日に「2系統」が「A系統」へ、「3系統」がB系統へと変更されました。



イメージ 2

車両は1353号で、乗客が少なかったので私は着席して車窓風景を眺め、上熊本方面との分岐電停である辛島町で下車しました。下車時、熊本市電の全線と熊本電鉄の一部区間、そして熊本市街の路線バスに1日乗り放題の『わくわく1dayパス』を提示しましたが、パスは前日に購入していました。



イメージ 3

辛島町電停では上熊本駅前行きの発車まで時間があったので、電停周辺を軽く散策しました。そして電停へと戻り、上熊本駅前行きのB系統に乗車しました。車両は1094号で乗客は少なく、今回も私は着席して車窓風景を眺める事にしました。



イメージ 4

B系統のみが走る上熊本線は専用軌道区間あり、山(藤崎台)の近くを走る区間ありと、見所が多かったです。そして14分の乗車で終点の上熊本駅前電停に到着しました。上熊本駅前電停は長らく工事をしていましたが、ようやく終了したようで、道路に面した部分には国鉄~JRで使用されていた旧駅舎の正面部分のみが映画のセットのように移設されていました。



イメージ 5
イメージ 6

上熊本駅前電停を後にして、高架化工事中のJR上熊本駅を挟んで反対側(北側)にある熊本電鉄の上熊本駅へ向かいました。少し腹が痛くなったのでトイレを探しましたが見つからなかったので、もう少し我慢する事にしました。駅ホームでしばらく待っていると、北熊本方から列車が入線してきました。この列車が折り返し北熊本行きとなります。車両は「青ガエル」こと元東急の5000系単行(5102A号)で、年季を感じました。車両や車内を撮影してからロングシートの座席に着席しましたが、吊革には「東急百貨店」の文字が…。また、乗客は私と女性の2人のみでした。



イメージ 7
イメージ 8

北熊本行きは定刻に上熊本を発車し、住宅地の中を進みます。池田を過ぎると小さい山をトンネルで抜けて、ややローカルな風景へと変わりました。そして藤崎宮前からの藤崎線と合流すると終点の北熊本駅に到着しました。ここで5000系とはお別れですが、5000系は元東京メトロ01系に置き換えられる予定で、私の乗車した5102A号は2015年に廃車となり、現在は5101A号のみが残存しています。



イメージ 9

北熊本駅では2分の連絡で藤崎宮前発御代志行きの列車に乗り継ぎました。元都営三田線6000形の6000系2連で、そこそこ乗客がいたので最後部ドア脇に陣取りました。熊本電鉄の路線は菊池線が上熊本~北熊本~御代志、藤崎線が藤崎宮前~北熊本ですが、北熊本以南では藤崎線が本線格となっています。
北熊本を発車後は車窓風景を眺めていました。結構起伏が大きかったです。須屋~黒石では新線区間を通り、黒石から先は台地上の平坦な部分を国道387号線と並行して走り、どこかで聞いた事があるような名前の再春荘前を過ぎると列車はラストスパートして、北熊本から20分で終点の御代志に到着しました。下車時、『わくわく1dayパス』を提示しました。『わくわく1dayパス』は堀川以南が乗り放題で堀川以北は範囲外なので、堀川~御代志の運賃200円(当時)を支払いました。



イメージ 1

かつては御代志より先、菊池まで延びていましたが、例によってモータリゼーションの波に押され、1986年に御代志から先の区間が廃止されてしまいました。その代替措置として、ホーム反対側に菊池方面へのバス停が設置されており、スムーズに乗り換えができるようになっています。

御代志駅にて下車後は車両やホームを撮影していましたが、先程の腹痛が悪化したので、トイレを探したところ駅北側に小さな公衆トイレがありました。ここでトイレを済ませてから板は解消できました。その後は折り返し列車に乗車して、須屋~黒石が新線へ切り替えられた際に設置された新駅・三ツ石駅で私は下車しました。道中は始めガラガラでしたが、少しずつ乗客が増加していました。尚、三ッ石駅で下車したのは私だけで、今回は御代志~三ツ石の運賃160円(当時)を運賃箱に投入しました。



イメージ 10

三ツ石駅で下車後は、2001年に新線へと切り替えられて廃止された旧線跡を徒歩で辿りました。まずは須屋方向へ歩き、新線と旧線の分岐点に到達してからは引き返して黒石方面へ歩きました。切替後10年が経過し、道路の拡幅など開発が行われていたので旧線の遺構など面影はほとんど残っていませんでした。



イメージ 11

概ね旧線跡に沿って歩き、旧線時代の風景を想像しながら黒石駅まで行きました。真冬で寒かったですが、汗をかいてしまいました…。



イメージ 12

黒石駅からは藤崎宮前行き電車に乗車しました。6000系2連で、ほどよく席が埋まっていたので私は最後部ドア脇で後方と側方の車窓風景を眺めました。今回は北熊本からそのまま乗り続け、藤崎線の車窓風景も楽しみました。黒髪町を発車後は道路の路面上を走る区間を通り、必死に写真撮影しましたw 



イメージ 13

そして電車は終点の藤崎宮前駅に到着しました。今回は『わくわく1dayパス』をと黒石駅の整理券を提示して、黒石~堀川の運賃(180円。当時)を支払いました。



イメージ 14
イメージ 15

高層の駅ビルを擁する藤崎宮前駅を後にして、上通商店街を南へ歩いて熊本市電の通町筋電停へと向かいました。通町交差点付近のホテル日航熊本では熊本城マラソンのイベントが実施されていて、「くまモン」とは別のゆるキャラがいました。



イメージ 16

そして通町筋電停からは、健軍町行きのA系統(1096号)に乗車しました。座席がほどよく埋まっていたので私は最後部のドア脇に陣取り、後方展望を楽しむ事にしました。



イメージ 17

このまま健軍町まで乗り通したのですが、なかなか目的地は遠かったです。沿線は市街地から住宅地へと変わり、道路は次第に狭くなりました。途中での乗降は多かったものの乗客数がさほど減少しないまま、27分の乗車で終点の健軍町電停に着きました。



イメージ 18

健軍町電停で下車後は、付近を散策する事にしました。電停付近は市街地で、熊本の中心地から結構離れているにもかかわらず賑やかでした。一都市の中心地としても通用するくらいの規模です。また、電停前の交差点はスクランブル交差点になっていて、交差点の南側はアーケード商店街です。写真では分かりづらいですが、商店街は年末の買い出し客で意外と賑わっていました。地方都市では郊外型店舗に押されて商店街が衰退している中、健軍町は健闘しているのではないでしょうか? 私は商店街を少し歩いてから電停へと戻りました。



イメージ 19

健軍町電停からは田崎橋行きのA系統(1354号)に乗車しました。この時点ではまだ空いていて、私は最後部の座席に座り、今回も後方展望しました。電停ごとに乗客が増えて、特に辛島町~熊本駅前は混雑しました。熊本駅前電停ではほとんどの乗客が下車し、乗客は3人のみとなりました。熊本駅前から先は軌道敷が緑化されており、また道路の中央から移設されてサイドリザベーション化された区間(道路の端)を走ります。そして健軍町から47分で終点の田崎橋に到着しました。田崎橋電停は2006年の初乗車時から随分と変貌していました。



イメージ 20

田崎橋電停では急いで写真撮影して、折り返し列車に乗車しました。乗客は2人のみでした。そして今回は熊本駅前電停で下車し、熊本市電に別れを告げました。



イメージ 21

この後はJRの熊本駅へと向かい、土産物店でお菓子や人気沸騰直前の「くまモン」グッズを買い、駅弁も買いました。

そして午後も乗り鉄を続けました。

(つづく)


今回新たに徒歩で訪問した廃線跡

路線名区間備考
熊本電気鉄道:菊池線三ッ石付近~黒石付近(約1km)2001年に現在線へ切替
(参考:Wikipedia)