【踏破後、廃線…】の第31回目は、四国の香川県高松市にある観光地・屋島へ登る交通機関だった屋島ケーブルです。
2004年9月に乗りつぶしをしたのですが、利用客減などの原因で運営会社の屋島登山鉄道が2004年10月12日に高松地裁に自己破産を申請し、16日より休止する予定でした。したがって、10月15日が最終運行日になるはずでしたが、15日は運行前の試運転時に故障が発生し、この日は終日運休に。結局14日が最終運行日となり、しばらく休止状態が続きましたが、復活する事なく翌2005年8月31日に廃止されました。休止時より復活が模索されてきましたが、結局は復活しないまま現在に至っています。
尚、今回も写真が少ないですが、何卒ご了承願います。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 全長 | 備考 |
屋島登山鉄道:(※1)屋島ケーブル | 屋島登山口~屋島山上 | 0.858km | (※2) |
(※2)ケーブルカー。高低差265m。軌間1,067mm。
踏破達成時 | 2004年9月 |
撮影時 | 2004年9月ほか |
琴電志度線の車内より2009年撮影。
屋島は山頂部が平面状になっています。屋島ケーブルは写真やや右側の斜面に敷設されていました。
屋島は山頂部が平面状になっています。屋島ケーブルは写真やや右側の斜面に敷設されていました。
屋島登山口駅は、琴電志度線の琴電屋島駅前から北へ延びる上り坂の道路を5分ほど歩いた場所にありました。
2004年当時も、昔ながらの昭和の駅といった感じでした。
2004年当時も、昔ながらの昭和の駅といった感じでした。
屋島登山口駅にて。使用車両は1950年に製造されたもので、写真の1号車は『義経号』、反対側の2号車は『辨慶号』の愛称が付けられていました。
屋島登山口駅より屋島山上方を望む。普通鉄道とは比較にならない程の急勾配です。
(下り時に撮影)屋島登山口駅より少し山頂側より屋島登山口駅を望む。
(下り時に撮影)中間地点では反対側の車両とすれ違います。
(下り時に撮影)さらに登ると、眼下には屋島地区の住宅地を望めます。
所要時間5分で、山頂部にある屋島山上駅に着きました。
屋島登山口駅との高低差は265mです。
屋島登山口駅との高低差は265mです。
屋島山上駅の改札口の様子です。20分間隔での運転でした。
屋島山上駅の駅舎です。立派な駅舎でした。
ここから屋島寺、新屋島水族館へは約1km。屋島の山頂部はほぼ平坦なので15分少々で行けました。
尚、屋島山上駅には貸自転車(500円)がありました。前述のように山頂部はほぼ平坦なので自転車だと5分程度で屋島寺まで行けました。
ここから屋島寺、新屋島水族館へは約1km。屋島の山頂部はほぼ平坦なので15分少々で行けました。
尚、屋島山上駅には貸自転車(500円)がありました。前述のように山頂部はほぼ平坦なので自転車だと5分程度で屋島寺まで行けました。
私が屋島ケーブルに乗車したのは今回2004年9月の一度きりで、結局、この時が最後の乗車となってしまいました…。
まさか翌月に休止されるとは思いもしませんでしたが…。
まさか翌月に休止されるとは思いもしませんでしたが…。
私が乗車した時、土曜日の昼頃だったのですが、乗客が少なかったです。というより、私だけだったかもしれません。
屋島の観光地としての地位低下、屋島山上駅から屋島寺や新屋島水族館へのアクセスの悪さ(徒歩または有料の貸自転車)、そして屋島ドライブウェイにより自動車で気軽に屋島寺や新屋島水族館へアクセス可能、などの要因で利用客が減少していたのでしょう。以前の親会社であった高松琴平電気鉄道が経営破綻したのも大きな痛手でした…。
屋島の観光地としての地位低下、屋島山上駅から屋島寺や新屋島水族館へのアクセスの悪さ(徒歩または有料の貸自転車)、そして屋島ドライブウェイにより自動車で気軽に屋島寺や新屋島水族館へアクセス可能、などの要因で利用客が減少していたのでしょう。以前の親会社であった高松琴平電気鉄道が経営破綻したのも大きな痛手でした…。
もう復活する事はないでしょうね…。廃線跡は少なくとも山頂側の車両が撤去されたようですね。施設は放置状態のようですが、年月をかけて自然に還っていくものと思われます。
(参考:Wikipedia)