わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線(群馬県桐生市~栃木県日光市足尾町。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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間藤駅にて。2013年に運用終了となった「わ89-100形」の101号『こうしん』です。

  

今回は、群馬県の桐生から渡良瀬川に沿って山間部へと遡り、銅山のあった栃木県日光市足尾町の間藤までを結んでいる転換第三セクター鉄道路線、
わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線を紹介します。
尚、わたらせ渓谷線の路線名称は国鉄~JR時代、『足尾線』でした。  

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
わたらせ渓谷鐵道:わたらせ渓谷線  桐生~間藤  44.1km   (※1)  
(※1)全線単線・非電化。軌間1,067mm。      
(※)桐生~下新田(1.7km)はJR東日本の両毛線と施設を共用しています。     

  
  

踏破達成時   2004年8月  
撮影時   2011年8月  

  

  

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JR東日本・両毛線と共用している桐生駅は島式ホーム2面4線の高架駅で、
わたらせ渓谷線の列車は一番北側の1番線を使用します。
尚、両毛線の一部列車も1番線を使用しています。

   

桐生を発車すると市街地の中、両毛線の線路を西へ走ります。尚、左側(南側)にも線路があり複線のように見えますが、南側の線路はJR東日本高崎総合訓練センターへの引込線で、両毛線としては単線です。

   
   

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そして渡良瀬川を渡ると下新田信号場へと差し掛かり、両毛線から分岐すると下新田に着きます。両毛線には駅はありません。

  

下新田を発車後は右へカーブして両毛線と分かれます。その後すぐに左側から東武桐生線が寄り添い、住宅地の中を並走状態で北西へ進みます。そして右へカーブすると相老に着きます。東武との乗換が可能です。

  

相老を発車後しばらくすると東武桐生線が左へ分かれます。その後、上毛電鉄上毛線をアンダーパスしますが、この地点には両路線とも駅が設置されていません。そして左手に桐生運動公園を遠望して走ると運動公園駅に着きます。

  
  

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運動公園駅を発車後は左へカーブしながら住宅地の中を走りますが、右側は河岸段丘の崖となっています。やがて群馬県桐生市から「みどり市」へと変わると右へカーブして、大間々に到着します。

  
  

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大間々駅にて。車庫が併設されていて、「わたらせ渓谷鐵道」の本社も駅構内にあります。

  
  

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大間々を発車すると引き続き住宅地の中を走りますが、右手には渡良瀬川が見えてきます。

  

やがて山間部へと入るとトンネルも潜るようになり、右手に渡良瀬川の渓谷を見ながらローカル風景の中を走ると上神梅(かみかんばい)に着きます。上神梅を発車後も渡良瀬川沿いを走り、深沢川を渡ると桐生市飛地へと変わり、本宿に着きます。本宿を発車後も引き続き右手に渡良瀬川を見ながら走り、水沼に到着します。

  
  

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水沼駅にて。駅舎には温泉施設「せせらぎの湯」があり、温泉利用客が多数乗降します。

  

水沼を発車すると、引き続き渡良瀬川に沿って走りますが、小黒川を渡って「みどり市」へ戻ると渡良瀬川から少し遠ざかって住宅地へと入り、花輪に着きます。花輪を発車後は再び渡良瀬川沿いを走るようになり、中野に着きます。

  
  

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中野を発車後は右手に渡良瀬川の渓谷を見ながら北東へ走ると小中に着きます。

  

小中を発車後は渡良瀬川の流れに沿ってカーブしながら走り、神戸(ごうど)に到着します。

  
  

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神戸駅にて。古い木造駅舎が現役で頑張っています。
また、駅構内には元東武の『 DRC 』こと1720系電車が2両保存されていて、これらの車両を利用したレストラン「清流」が営業しています。

  

神戸を発車するとすぐに延長5242mの草木トンネルへと入ります。この区間には草木ダムがあり、1973年に現在のトンネル迂回線に切り替えられました。

  
  

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そして右へ大きくカーブしてトンネルを出た直後に渡良瀬川を渡ります。

  

その後はトンネルで左へカーブし、トンネルを出ると黒坂石川を渡って沢入(そうり)に着きます。

  
  

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沢入を発車後は左手に渡良瀬川の渓谷を見ながら走り、トンネルを潜って栃木県日光市へと変わると原向に着きます。

  
  

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原向を発車後は渡良瀬川を渡り、右手に足尾銅山の面影が残る工場や住宅地を見ながら走ると通洞に着きます。

  

通洞を発車後も住宅地の中を走り、足尾に到着します。

  
  

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足尾駅にて。貨物輸送が隆盛を極めた頃の名残で構内は広いです。こちらも古い駅舎が現役で使用されています。
また、間藤方にはキハ30系気動車が静態保存されていますが、構内には他にも保管車両があります。

  

足尾を発車すると住宅地の中を北へ走り、渡良瀬川を渡るとほどなくして終点の間藤に到着します。

  
  

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間藤駅は単式ホーム1面1線の構造です。かつては切欠式ホームも有する1面2線でしたが、切欠部分の線路敷は現在、埋められて花壇になっています。昔は旅客列車が切欠部分に発着していたそうで、現在のホームに面している線路は後述する貨物線へ続いていました。足尾本山駅へ向かう貨物列車は当駅でスイッチバックを行っていたそうです。
駅舎は比較的新しいです。三セク化前後に建設されたと思われます。
また、終端方はさらに先へレールが延びています。以前は1.9km先の足尾本山駅まで貨物線が営業していましたが、1989年に事実上廃止となっています⇒廃線跡探訪記事はこちら

  

  
乗り鉄の注意点   

わたらせ渓谷線では各駅に停車する普通列車のみの運転です。

  

桐生~間藤の全線を通して運転する列車が概ね2時間に1本、また、桐生~大間々には区間列車が相当数運転され、同区間の午前中と夕方は概ね毎時1本確保されています。さらに、足尾~間藤では朝に下り3本、夜に上り1本の区間列車が設定されています。

  

また、シーズンには臨時列車の『トロッコわたらせ渓谷』(大間々~足尾)や『トロッコわっしー』(桐生~間藤)が運転されています。運転日はわたらせ渓谷鐵道のサイトや時刻表でご確認下さい。

  

普通列車には気動車の、わ89-300形、わ89-310形、WKT-501形、WKT-511形が使用されています。

  

桐生からの所要時間は、大間々まで約15分、間藤まで約1時間40分です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
桐生駅   JR東日本:両毛線。上毛電気鉄道:上毛線 (西桐生駅まで徒歩8分)  
相老駅   東武鉄道:桐生線  
間藤駅   足尾本山までの足尾線貨物支線の廃線跡(1989年廃止)  
  
(参考:Wikipedia)