スカイレールサービス(スカイレールみどり坂線。広島県広島市。2008年訪問)

みどり中街駅にて。乗車定員25名、座席は８席の200形です。

今回は、広島県広島市安芸区の瀬野地区で開発された住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」への交通機関として建設された、懸垂式モノレールとゴンドラリフトを組み合わせた「ロープ駆動式短距離交通システム」「ロープ駆動懸垂式短距離少量輸送軌道システム」とも呼ばれるモノレール路線、
スカイレールサービス：広島短距離交通瀬野線(スカイレールみどり坂線)を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間	営業キロ	備考
スカイレールサービス：(※1)広島短距離交通瀬野線	みどり口～みどり中央	1.3km	(※2)

(※1)路線愛称は『スカイレールみどり坂線』。また、一般には『スカイレールサービス』『スカイレール』と呼ばれています。 
(※2)全線複線、直流440V電化。ロープ駆動懸垂式(ロープウェイと懸垂式モノレールを組み合わせたような交通システム)  

踏破達成時	2001年８月
撮影時	2008年12月

起点のみどり口駅は山陽本線の瀬野駅に隣接しています。
モノレールや新交通システムの駅と大差ない外観です。

みどり口駅のホームは乗降分離された相対式２面２線です。
尚、スカイレールの全駅にフルスクリーンタイプのホームドアが設置されています。

みどり口駅にて。
ゴンドラリフトと同じく、降車ホームで乗客を降ろしてから終端部をループ線の形で循環し、乗車ホームで乗客を乗せて発車していきます。

みどり口駅を発車するとすぐに、ゴンドラリフトのような急勾配で丘陵地を北へ駆け上がります。その後は新興住宅地へと入り、緩やかな上り勾配となります。そして左へカーブすると唯一の中間駅である「みどり中街駅」に着きます。

みどり口～みどり中街にて。左側車窓を見ると、スカイレールのほぼ全線を見渡せます。

みどり中街駅にて。相対式ホーム２面２線の構造で、方面別で乗り場が分けられています。

みどり中街駅を発車後も住宅地の中を西へ進みます。

崖の斜面に沿って走ります。

そして右へカーブしながら丘陵地を急勾配を上がり、ほどなくして終点の「みどり中央駅」に到着します。

みどり中央駅も、みどり口駅と同じく相対式ホーム２面２線で、乗降分離がされていて車両が循環します。
駅の終端方には車庫があります。ゴンドラリフトの車庫と同じような感じです。

みどり中央駅は住宅地の中にあります。開業当初は空地が多かったですが、現在は大半が住宅で埋まっています。

以下は下り時に撮影した写真です。  

みどり中央～みどり中街にて。この後左へカーブします。

みどり中央～みどり中街にて。整然とした住宅地の中を走ります。

みどり中央～みどり中街にて。南側を望む。

みどり中街駅にて。

みどり中街～みどり口にて。右へカーブしていきます。

右へカーブすると、みどり口駅へ向けて急勾配を一気に下ります。

下り勾配での右側車窓です。山陽本線が見えます。

みどり口駅到着直前の様子です。

  
乗り鉄の注意点  

スカイレールみどり坂線では各駅停車のみの運転で、全列車、みどり口～みどり中央の全線通し運転です。

始発～８時台までと平日の18～19時台は７～８分間隔、平日９時台と17時台は10分間隔での運転となります。平日20時台と土休日18時台は若干本数が増えます。昼間帯と夜間は15分間隔の運転となります。
尚、平日の始発列車は６時台後半で、土休日の始発列車は７時台とＪＲなど他路線と比較して遅いです。終電は全日とも22時05分で、やや早いです。
余談ですが、「スカイレールタウンみどり坂」に小学校が開校するまで、団地内の小学生は坂下の瀬野小学校へ通っていました。そのため、朝方には小学生専用列車が設定されていました。

使用車両は乗車定員25人、８人分の座席があるゴンドラリフトタイプの200形です。１両での運転です。

みどり口～みどり中央の所要時間は、みどり中央行きが６分、みどり口行きが５分です。

最後に、スカイレールサービスでは定期券と回数券がＩＣ化されています(定期券は1998年の開業時よりＩＣカードです→日本初)。乗車券はＱＲコード読み取り式です。
尚、『 ICOCA 』や『 PASPY 』などの交通系ＩＣカードは利用できないのでご注意下さい！

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
みどり口駅	ＪＲ西日本：山陽本線 (瀬野駅まで徒歩２分)

  

(参考：Wikipedia)