関西空港駅にて。空港特急『ラピート』用の50000系電車です。
今回は、大阪府泉州沖の大阪湾に造成・建設された関西国際空港(略称:関西空港・関空)への南海電気鉄道のアクセス路線、
南海空港線を紹介します。
南海空港線を紹介します。
関空輸送の看板列車『ラピート』は開業後しばらくは好調だったものの、次第にマイカー・リムジンバスやライバルであるJRの関空特急『はるか』に対して劣勢になり、長らく低迷期が続いていました。途中駅停車列車の増加や、区間によって特急料金を割り引くなどの努力により2006年頃にやや盛り返してきたもののリーマンショックでまた減少しましたが、2012年以降はLCCの『Peach』が関空を拠点にしたことなどにより乗客が戻ってきて回復基調にあります。但し、『Peach』のパイロット不足などLCC特有のリスクが表面化している中で、『ラピート』の輸送人員もこの先どうなるか流動的ですが…。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
南海電気鉄道:(※1)空港線 | 泉佐野~関西空港 | 8.8km | 全線複線・直流1,500V電化 |
(※)軌間1,067mm。
踏破達成時 | 1999年9月 |
撮影時 | 2009年7月、2012年3月 |
泉佐野駅は島式ホーム3面4線の高架駅で、関空方面と和歌山市方面の乗換が上下移動を伴わずにスムーズにできるように配慮されています(一部例外あり)。
泉佐野を発車すると南海本線の外側を並走しながら住宅街の中を高架で南西へ走ります。
(南海本線を走行中の列車より撮影)やがて上り勾配となり、右へカーブしながら南海本線をオーバーパスします。
さらに右カーブは続き、府道63号線をオーバーパスすると左側から接近してきたJR関西空港線を下り線のみアンダーパスします。
そして上り勾配となりJR線の外側を走るようになると、りんくうタウン駅に到着します。
りんくうタウン駅は南海の管理駅で、ホーム・改札は両社で共用しています。駅名標も南海様式ベースですが、JR列車が発着する2、3番線にはJR西日本風にアレンジされた駅名標が使用されています。
また、りんくうタウン駅周辺も関空開港と時を同じくして開発され、商業施設や学校・病院をはじめ、高層ビルのりんくうゲートタワービルがあります。また、りんくうプレジャータウン シークルには大観覧車「りんくうの星」があり、駅近くには「りんくうプレミアム・アウトレット」があります。
また、りんくうタウン駅周辺も関空開港と時を同じくして開発され、商業施設や学校・病院をはじめ、高層ビルのりんくうゲートタワービルがあります。また、りんくうプレジャータウン シークルには大観覧車「りんくうの星」があり、駅近くには「りんくうプレミアム・アウトレット」があります。
りんくうタウン駅を発車するとJR線と合流し、JR線と線路を共有する形になって走行します。高速道路の「りんくうJCT」の下を走り、やがて橋長3,750mの関西国際空港連絡橋(愛称:スカイゲートブリッジR。関西地方の常で、愛称は全然浸透していません…)の下部を走るようになります。
そして橋梁へと差し掛かり、海(大阪湾)を渡ります。
関西国際空港連絡橋の区間は道路の下を走ります。
関西国際空港連絡橋の区間は道路の下を走ります。
連絡橋より泉州方を望む。しかし、瀬戸大橋と同じく、支柱などに阻まれて風景を満足に見ることができません…。
また、JRと線路を共用しているため、南海ばかりでなくJRの列車とすれ違うこともしばしばです。
そして橋の終盤では上部を走る道路の上下線が左右へ分かれて上下線の中央を走るようになり、関西国際空港島(関空島)へと入ります。
そして橋の終盤では上部を走る道路の上下線が左右へ分かれて上下線の中央を走るようになり、関西国際空港島(関空島)へと入ります。
左遠方に滑走路などを見た後に地平部を走るようになると左へカーブして短いトンネルを潜った後に立体駐車場の1階部分へと入り、JR線が右へ分岐して終点の関西空港駅に到着します。
関西空港駅は島式ホーム1面2線の地平駅で(地下駅ではない)、JRとは分離されていますが、番線は両社で通しになっています。
特急『ラピート』は主にいちばん東側の1番線より発着します。空港急行など下位の種別は主に2番線より発着します。
また、国際空港の駅らしく、英語での案内表示が多いです。
関西空港駅の改札もJRとは分離されていて、南海の改札は東側にあります。ちなみに、成田空港駅のようなセキュリティエリアは存在しません。
改札の手前は通路になっていて、通路の反対側には『みどりの窓口』や自動券売機があります。
駅舎は他のビルからは独立していて、通路がペデストリアンデッキとなって関西空港ターミナルビルおよびエアロプラザと直結しています。
改札の手前は通路になっていて、通路の反対側には『みどりの窓口』や自動券売機があります。
駅舎は他のビルからは独立していて、通路がペデストリアンデッキとなって関西空港ターミナルビルおよびエアロプラザと直結しています。
尚、関西空港駅の所在地は田尻町ですが、駅の北半分(日根野方)は泉佐野市です。
空港線は朝方を除き概ね毎時6本の運転で、全列車が空港線内の全駅に停車しますが、2本は特急料金が必要な空港特急『ラピート』です。レギュラーシートに限り、空港線内の特急料金は100円となっています。
昼間帯は難波~関西空港の空港特急『ラピートβ』(別途特急料金が必要)が毎時2本、同じく難波~関西空港の空港急行が毎時4本の運転です。
速達型の『ラピートα』は平日に難波発6:00、7:00、8:00、9:00の4本、平日・土休日とも関西空港20:05発以降の6本、それぞれ設定されています。
また、朝方と夕方以降には普通車の運転もあります。泉佐野~関西空港の線内運転の普通も一部運転されます。
昼間帯は難波~関西空港の空港特急『ラピートβ』(別途特急料金が必要)が毎時2本、同じく難波~関西空港の空港急行が毎時4本の運転です。
速達型の『ラピートα』は平日に難波発6:00、7:00、8:00、9:00の4本、平日・土休日とも関西空港20:05発以降の6本、それぞれ設定されています。
また、朝方と夕方以降には普通車の運転もあります。泉佐野~関西空港の線内運転の普通も一部運転されます。
使用車両は、空港特急『ラピート』が50000系6連、空港急行・普通は4扉通勤車ですが、普通車の一部には2扉2000系も使用されています。
泉佐野~関西空港の空港急行での所要時間は、9分です。
ちなみに、難波~関西空港ですと、『ラピートα』35分前後、『ラピートβ』36分前後、空港急行47分です。
ちなみに、難波~関西空港ですと、『ラピートα』35分前後、『ラピートβ』36分前後、空港急行47分です。
最後に、りんくうタウン駅は南海とJRの共用駅ですが、関空へ向かう場合は誤ってJRの列車に乗ってしまうと、関西空港駅では南海とJRの改札口が分離されているので注意が必要です。
乗換駅 | 乗換路線 |
泉佐野駅 | 南海電気鉄道:南海本線(難波方面、和歌山市方面) |
りんくうタウン駅 | JR西日本:関西空港線(日根野方面) |
(参考:Wikipedia)