第627回('09) 比叡山方面を乗り鉄 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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2009年3月20日~21日、『スルッとKANSAI 3dayチケット』などを使用して、1泊2日の日程で近畿地方(三重県を含む)を乗り鉄しました。
尚、今回は山陽電鉄の別府駅がスタート及びゴールで、私鉄駅をベースとした泊りがけの乗り鉄旅行は、今回が最初で最後です(2014年9月現在)。

今回は初日前半の内容です。まずは京都へ移動し、滋賀県の坂本側から比叡山延暦寺・比叡山頂を経由して京都側へ「山越え」をしました。
今回の日程 2009年3月20日(金・祝) 【前半】 

別府530(山陽電鉄本線)536東二見538(山陽→神戸高速→阪神・直通特急【赤】)649梅田700(阪急京都本線・快速急行)744烏丸/四条803(京都市営地下鉄烏丸線)806京都815(東海道本線→湖西線・3204M新快速)830比叡山坂本833(徒歩)855ケーブル坂本900(比叡山鉄道線【坂本ケーブル】)911ケーブル延暦寺925(徒歩)939東塔951(京阪バス・57系統)956比叡山頂【ガーデンミュージアム比叡】958(徒歩)1003比叡山頂1016(叡山ロープウェイ)1019ロープウェイ比叡/ケーブル比叡1030(叡山ケーブル)1039ケーブル八瀬1044(徒歩)1046八瀬比叡山口1058(叡山電鉄叡山本線)1111出町柳1126(京阪鴨東線・準急)1130三条/三条京阪1136(地下鉄東西線)1139烏丸御池1143(烏丸線)1148京都

【後半へ続く】
この日は4時に起床し、いつものように朝食を食べてから自宅を出発しました。そして別府(べふ)駅では『スルッとKANSAI 3dayチケット』で入場し、山陽電気鉄道本線の上り普通車(3000系4連)に乗りました。着席して移動しました。この日は阪神なんば線延伸開業に伴うダイヤ改正の日で、これまでの土休日は3000系3連で運用されていた別府駅発の上り一番電車も4連に変更されていました。普通車には3区間だけ乗車し、東二見駅で下車しました。

東二見駅では当駅始発の直通特急【赤】に乗り継ぎました。5000系6連で、私は海側の窓割と合ったクロスシート窓側席に座りました。乗客はこの時点では少なかったです。
直通特急は5時38分に東二見を発車し、道中は夜明け時でまだ暗い車窓風景を眺めていました。そして尼崎駅では阪神なんば線用の3番線に近鉄車が停車していました。写真では見づらいですが、車内は初乗り体験をする人を中心に混雑していました。私も乗りつぶしに行きたいのですが、翌日まで我慢です…。尼崎からはラストスパートをして、終点の梅田駅には6時49分に到着しました。



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阪神梅田駅で下車後は「動く歩道」などを通り阪急の梅田駅まで移動しました。そして京都本線の快速急行・河原町行きに乗車しました。9300系8連で、私は何とか転換クロスシートの窓側席に座ることができました。側窓は2列分の幅でしたが、中央にカーテン用の柱が設置されていて、カーテンは1列ごとに下ろすことができる構造なのが嬉しかったです。発車直前には窓側席が全て埋まった印象でした。

快速急行は7時ジャストに梅田を発車し、三複線区間を進みます。十三では乗ってきた人が多く、全座席が埋まりましたが、私は混雑をよそに久しぶりに乗る京都本線の車窓風景を眺め続けていました。そして7時44分に終点・河原町の1駅手前にある烏丸に到着し、私は下車しました。



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烏丸駅では改札を出て、地下で隣接している京都市営地下鉄烏丸線の四条駅へ向かいました。そして混雑していてとても着席できない竹田方面行き電車(10系6連)に乗って京都駅まで移動しました。

京都駅からは湖西線へ直通する近江舞子行きの新快速に乗車しました。223系4連×2で、車内は混雑していたのでドア脇に陣取って、車窓風景を眺めながら比叡山坂本駅(旧駅名:叡山駅)まで移動しました。



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比叡山坂本駅で下車後は、坂本地区を東西に貫く県道316号線を歩きました。県道は日吉大社への参道です。緩やかな上り坂が続き、京阪石山坂本線の坂本駅付近では早くも汗だくになってしまいました…。



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その後も上り坂が続く参道を歩き続け、途中からは抜け道のような細い道を通って、最後は比叡山高校の南側の坂道を上り、徒歩22分で比叡山鉄道線【坂本ケーブル】の山麓駅に相当するケーブル坂本駅に到着しました。もう汗が止まらずバテてしまいました…。



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坂本ケーブルは『スルッとKANSAI 3dayチケット』が使えるので、改札でチケットをカードリーダーに通して入場しました。そしてレトロ調(?)の車両に乗り込み、山麓側の座席をゲットしました。乗客は10人ほどでした。また、坂本ケーブルには「ほうらい丘」、「もたて山」と、中間駅が2駅あるのですが、もし中間駅で下車する場合は発車前に申告する方式で、申告しなければ通過するシステムでした。

ケーブルカーは9時にケーブル坂本駅を発車し、スローペースで上昇していきます。最初の中間駅である「ほうらい丘」は通過しました。ということは、山頂側のケーブル延暦寺から下ってくるケーブルも「もたて山」駅を通過したことになります。その後はカーブや谷を渡る橋梁が続き、さすが日本最長距離ケーブルカーだけあり線形も変化に富んでいます。また、2002年の乗車時には架線柱や架線があったのですが、2006年に車内電源が蓄電池式に変更になって以降はそれらが撤去されて見通しが良くなりました。ちなみに、車両にはパンタグラフが搭載されたままでした。また、架線類が撤去されたおかげで琵琶湖などもよく望めました。尚、パンタグラフから集電しているケーブルカーは、動力ではなく車内電源の電力の供給を受けているのです。



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ケーブルは中間点に差し掛かり、山頂側からの車両と行き違います。その後はトンネルを潜りさらに上昇し、再び眼下には琵琶湖を望めるようになりました。そして北海道の仮乗降場のような板張りホームの「もたて山」駅も通過して、さらに登ると11分の乗車でケーブル延暦寺駅に到着しました。ケーブルカーといえば4~5分の印象が強く、やはり坂本ケーブルは長かったです。



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ケーブル延暦寺駅に到着後は、1997年に国の登録有形文化財に指定された1927年開業以来の駅舎を撮影して、しばらく駅舎内で休憩していました。その後はケーブル延暦寺を後にして舗装された道を通り、比叡山延暦寺へは行かずに駐車場のある東塔バス停まで歩きました。

東塔バス停からは、京阪バスの57系統シャトル便・比叡山頂行きに乗車しました。カードリーダーにチケットを通して車内へと入り、最前部の席に座りました。冬季運休明け初日とあってか、乗客は私だけでした。バスは自動車専用道路扱いの比叡山ドライブウェイの坂道を駆け上がります。2002年にもケーブル延暦寺駅から比叡山頂へ移動したことがあるのですが、当時は3月1日でバスが冬期運休中で、また比叡山ドライブウェイは自動車専用道なので移動に困り、延暦寺に入ってから登山道を歩いたことがあります。しかしバスはスローながらも順調に上り坂を進み、ものの5分で終点の比叡山頂に到着しました。私は再びカードリーダーにチケットを通して下車しました。これが徒歩ですと30分以上はかかりますから、今回はかなり楽に移動できました。また、バス停には京都側から比叡山へ登って延暦寺方面へ向かうと思われる人たちが数人いました。



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バスを下車後は叡山ロープウェイの比叡山頂駅へ向かいました。比叡山頂にはガーデンミュージアム比叡があるのですが、開園していませんでした。また、駅へ向かう途中、草陰から2001年冬シーズンをもって閉鎖となった「比叡山人工スキー場」の跡地を見ることができましたが、どうやら放置状態のようでした。



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そして比叡山頂駅に到着しました。叡山ロープウェイと叡山ケーブルは叡山電鉄の沿線にありますが、この2路線は叡山電鉄に譲渡されずに京福電気鉄道が継続して運営しています。また、『スルッとKANSAI 3dayチケット』が使えないのでケーブル八瀬までの片道乗車券を購入して、待合室で少し休憩してから改札を通り、搬器に乗車しました。乗客は私のみで、山麓方に陣取りました。

ロープウェイは10時16分に比叡山頂駅を発車し、京都・洛北の町並みを見下ろしながら山を下っていきます。そして僅か3分でロープウェイはロープウェイ比叡駅に到着し、叡山ロープウェイの旅はあっけなく終了しました。ちなみに、私はこの月だけで3路線のロープウェイに再乗車しました。



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その後はロープウェイ比叡駅に隣接しているケーブル比叡駅へ移動しました。途中、道端には昭和31年製の旧搬器が保存されていました。避難所として再利用されているかもしれません。



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そしてケーブル比叡駅からは叡山ケーブルに乗車しました。こちらには架線柱や架線がありました。私は車両が到着後に乗り込み、ここでも山麓方の座席を確保しました。今回も乗客は私だけでした。
ケーブルは10時30分にケーブル比叡駅を発車し、急勾配を下っていきます。坂本ケーブルとは違い中間駅やトンネルはありませんでしたが、途中にはカーブがありました。また、こちらはケーブルカーとしては日本最大の高低差(561m)があり、結構スリリングな印象でした。ケーブルは終始低速で勾配を下り続け、9分後に山麓駅に相当するケーブル八瀬駅に到着しました。



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ケーブル八瀬駅で下車後は、観光ムード溢れる遊歩道を歩き、高野川を渡って2分ほどで叡山電鉄の八瀬比叡山口駅に着きました。ちなみに昔の駅名は八瀬遊園でした。



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八瀬比叡山口駅では自動改札機にチケットを通して入場し、大屋根に覆われたホームで列車の到着を待ちました。そして数分後に電車が入線してきました。車両はデオ700系の単行で、乗客は5~6人でした。私は着席して車窓風景を眺めることにしました。昼間とはいえこの乗車率では叡山本線の宝ヶ池~八瀬比叡山口が支線扱いでも仕方ありませんね…。また、叡山電鉄は地元では叡電(えいでん)と呼ばれていますが、この読みを聞くと東海地方在住歴のある私は「叡電」ではなく家電量販店の「栄電社」が思い浮かんできますwww



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電車は10時58分に八瀬比叡山口を発車し、まずは山あいに広がる住宅地を走ります。そして鞍馬線が合流する宝ヶ池からは住宅街へと入り、駅ごとに乗客が増えてきました。そして13分の乗車で終点の出町柳・1番線に到着しました。2・3番線ホームにはデオ900形「きらら」が停車していました。



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出町柳駅の改札を出た後は京阪鴨東線の地下ホームへ。そして準急・淀屋橋行き(2200系7連・旧塗色)に乗って2駅、三条駅まで移動しました。車内はガラガラでした。



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三条駅で下車して、地下鉄東西線の三条京阪駅へ移動しました。そして太秦天神川行き電車(50系6連)に乗って2駅、烏丸御池駅まで移動しました。車内は混雑していましたが、多くの乗客が私と一緒に烏丸御池駅で下車しました。

烏丸御池駅では烏丸線(10系6連)に乗り換えて、京都駅まで移動しました。こちらも車内は終始混雑していましたが、やはり私と一緒に大半の乗客が下車しました。京都駅には11時48分に下車しました。

この日は午後も乗り鉄を続けました。

(つづく)


今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません



(参考:Wikipedia)