内房線(その2・君津~館山~安房鴨川) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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館山駅にて2006年撮影。特急『さざなみ』用のE257系(500番台)電車です。

  

内房線編の第2回目は、君津から東京湾沿いを南下して館山へ。館山から房総半島先端部を横断して千倉から太平洋沿いの外房地区を走り安房鴨川へ至る区間を紹介します。

  

尚、内房線のかつての路線名称は「房総西線」でしたが、1972年(昭和47年)に現在の内房線へと改称されました。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ   備考  
JR東日本:内房線  蘇我~館山~安房鴨川  119.4km      

  

  

今回紹介の区間  

路線名   区間   営業キロ  備考  
内房線   君津~安房鴨川  81.1km   全区間単線。直流1,500V電化  

  

  

踏破達成時   2006年11月  
撮影時   2011年8月ほか  

  

  

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君津駅は内房線における運転上の拠点駅で、千葉方面からの大半の列車が当駅止まりとなります。
今回紹介の当駅より安房鴨川方は全区間単線で、普通列車が毎時1本程度にまで減少します。

  

君津を発車すると住宅地を西へ走り、小糸川を渡ると富津市へと入って青堀に着きます。

  
  

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青堀を発車後も住宅地を走りますが、左へカーブして南へ針路を変えると田畑の中を走るようになります。左手に富津市役所を見ながら走ると住宅地へ入り、大貫に着きます。

  

大貫を発車後は左右から山が迫り、山間の谷間を南へ走ります。そしてトンネルを抜けると佐貫町に着きます。佐貫町を発車後は短いトンネルを数本潜りながら山あいの田園地帯を走ると、右手には東京湾の湾口に当たる浦賀水道が見えるようになります。しばらく走ると住宅地へと入り、上総湊に到着します。

  

上総湊を発車すると住宅地を走りますが、湊川を渡ると山間部を走ります。トンネルを抜けると右手に浦賀水道を見ながら走りますが、やがて内陸へ入ると山間部を走るようになり竹岡に着きます。

  
  

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竹岡を発車後も山間部を走りますが、合間合間で浦賀水道を見ることができます。やがて住宅地へ入ると浜金谷に到着します。

  
  

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浜金谷駅にて2004年撮影。背後には鋸山がそびえています。
当時の普通列車はスカ色113系の独壇場でしたが、10年の時を経てごっそり209系に置き換えられましたね…。

  

浜金谷を発車すると右前方に鋸山を見ながら走り、その鋸山を鋸山トンネルで潜ると鋸南町へと変わり、平地の住宅地を走ると保田(ほた)に着きます。保田を発車後は山間部へと戻り、右手に浦賀水道を見ながら走りますが、やがて内陸へ入ると住宅地へと入り、鋸南町の中心駅である安房勝山に到着します。

  

安房勝山を発車すると山あいの田園風景の中を南東へ走り、やがて峠を越えると南房総市へと変わります。その後は田園地帯を南下し、岩井に着きます。

  
  

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岩井を発車後は右手に東京湾・浦賀水道を遠望しつつ再び山間部へと入りますが、長短5本のトンネルで山間部を抜けると平地の住宅地へと出て、南房総市役所最寄りの富浦に到着します。

  

富浦を発車すると田園地帯を南東へ走り、小さい丘陵を越えると館山市へと変わり、住宅地へ入ると那古船形(なこふなかた)に着きます。
那古船形を発車後は館山湾にほど近い住宅地を南へ走り、平久里川を渡ると右手にイオンタウン館山を見ながら市街地へと入り、電留線を見ながら走ると館山に到着します。

  
  

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館山駅にて。館山市の代表駅で、南国ムード溢れる橋上駅舎です。
また、運転上の拠点駅で、特急『さざなみ』は当駅までです。普通列車も一部は当駅で系統が分断されています。

  

館山を発車すると市街地の中を左へカーブしながら走ります。その後は右手に山が迫る中、田園地帯を東へ走り、その後は左へ右へカーブしながら走ると九重に着きます。

  
  

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九重を発車後は山間部へと入り、トンネルを潜ると再び南房総市へと変わります。その後は徐々に平地へと進み、住宅地へ入ると左へカーブしながら千倉に到着します。

  

千倉を発車するとさらに左へカーブして、内房線ながら外房側(太平洋側)へ出ます。その後は農村風景を見ながら走り、瀬戸川を渡って左側に峯山、そして右手に港町を見ながら走ると千歳に着きます。千歳を発車後は長閑な農村風景の中を北へ走り、やがて右へカーブすると南三原に着きます。

  
  

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南三原を発車後は左手に田園を、右手に住宅地を見ながら北東へ走り、小川を2つ渡ると左側から山が迫り、右手には太平洋が見えてきます。

  

そして右手に和田の港町を見ながら走るとトンネルを抜けて、和田浦に到着します。

  

和田浦を発車するとやや内陸の農村地帯を北東へ走り、鴨川市へと変わって洲貝川を渡ると住宅地へ入り、江見に着きます。
江見を発車後は山間部へと入り、トンネルを2本抜けると海沿いを走るのですが、海側には国道128号の房州大橋が架かっていて視界が遮られてしまいます…。

  
  

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その後も山地が海まで迫る険しい地形の中を、右手に太平洋を見ながら走り、やがて北へ針路を変えると太海に着きます。

  

太海を発車後は曽呂川を渡り、内陸の山間部へと入っていきます。そして嶺岡トンネルを抜けると平地へと出て、加茂川を渡ると市街地へと入り、終点の安房鴨川に到着します。

  
  

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安房鴨川駅にて。単式ホーム・島式ホームが各1面の計2面3線の構造です。
当駅で外房線と接続していますが、直通列車が1本もないので乗り換えとなります。
直通列車の設定がない一因として、房総半島を一周させてしまうと千葉発車時と到着時で列車の向きが反転する不都合が生じてしまうことが挙げられます。

  
  

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安房鴨川駅にて2006年1月撮影。駅は市街地にあります。
駅舎は2006年8月に改装されましたが、写真の駅舎は今も使用されています。
千葉~蘇我が外房線なので安房鴨川駅も外房線の所属と思ってしまいそうですが、当駅は歴史的経緯(内房線側から先に安房鴨川へ延伸されたため)から、内房線の所属駅となっています。

  

  

乗り鉄の注意点   

今回の区間では特急『さざなみ』が京葉線経由で東京~君津・館山を、臨時の『新宿さざなみ』が総武線経由で新宿~館山を運行していますが、朝と夕方以降は土休日運休の列車が多くホームライナー的な役割を担っていて、逆に昼間帯は土休日のみ運転の列車が多く、観光要素が強いです。かつては多くの『さざなみ』系統が走っていましたが、東京湾アクアラインや館山自動車道の開通が大きな痛手となり減便されています。また、上り『さざなみ8号』は館山~君津を普通列車として運行しています。

  

一方の普通列車は、君津~安房鴨川の全区間で終日にわたり概ね1時間に1本の割合での運転です。君津方では全列車が千葉方面へ直通しますが(下り始発のみ木更津発)、前述のように安房鴨川方で外房線へ直通する列車はありません。但し、一部の列車を除き安房鴨川での外房線列車との接続は良好です。

  

普通列車の運転系統は千葉~館山・安房鴨川と館山~安房鴨川をベースに千葉~上総湊・千倉、木更津→館山、館山~千倉の区間列車も一部設定があります。また、朝に上り1本のみ上総湊発東京行きの京葉線直通の快速列車が運転されています。
さらに、千葉方面~安房鴨川方面を移動される際は、館山駅で乗り換えとなるケースがあるので注意が必要です。また、館山~安房鴨川では終電が早い(安房鴨川行きは館山発20:52ですが、千倉までは23時台まで運転。館山方面は安房鴨川発21:14)ので要注意で、始発も両方向とも6時台と遅いです(館山~千倉は5時台より運行)。

  

普通列車の使用車両は209系ですが、京葉線直通列車はE233系5000番台です。

  

千葉からの所要時間は、君津まで50分前後、館山まで2時間弱、安房鴨川まで2時間30分台~2時間50分台です。
千葉~安房鴨川を直通利用する際は外房線経由の方が速いです(概ね2時間10分台)。

  

  

のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
君津駅   JR東日本:内房線(千葉・東京方面)  
浜金谷駅   鋸山ロープウェー (鋸山山麓駅まで徒歩10分)  
安房鴨川駅   JR東日本:外房線 (勝浦・茂原・千葉方面)  
  
(参考:Wikipedia)