今回は、黒部トンネルの「作廊谷」と、水力発電所の黒部川第四発電所(通称:黒四発電所・くろよん)との高低差456mを結ぶ
インクライン(貨物用に建設されたケーブルカー)を簡単に紹介します。
インクライン(貨物用に建設されたケーブルカー)を簡単に紹介します。
尚、道中の写真は山頂方を向いて撮影しています。
また、2007年当時の黒部ルート見学記はこちら。
区間 | 全長 | 高低差 | 方式 |
インクライン上部駅~インクライン下部駅 | 815m | 456m | 交走式(つるべ式)インクライン |
訪問・撮影時 | 2007年5月 |
インクライン上部駅は黒部トンネルの作廊谷バス乗り場に隣接しています。
ここからインクラインに乗って、456m下にあるインクライン下部駅を目指します。
ちなみに車両は2両あり、写真の車両は「A」号です。反対側の車両は「B」号です。
ここからインクラインに乗って、456m下にあるインクライン下部駅を目指します。
ちなみに車両は2両あり、写真の車両は「A」号です。反対側の車両は「B」号です。
インクライン上部駅を発車しました。
インクラインは全線地下を走るので、車窓風景は望めません…。
インクラインは全線地下を走るので、車窓風景は望めません…。
中間地点にてインクライン下部駅からの車両と行き違います。
ケーブルカーと全く同じ光景です。
見づらいですが、山麓方には貨車(?)が連結されています。
ケーブルカーと全く同じ光景です。
見づらいですが、山麓方には貨車(?)が連結されています。
その後も急勾配を下り続け、20分の乗車でインクライン下部駅に到着します。
インクライン下部駅に着きました。
ちなみに車両の客室はフラットで、他のケーブルカーのように階段状にはなっていません。
ちなみに車両の客室はフラットで、他のケーブルカーのように階段状にはなっていません。
インクライン下部駅のすぐ手前には関西電力黒部専用鉄道【上部軌道】の黒部川第四発電所前駅があります。
「黒部ルート見学会」ではこの後、すぐに黒部専用鉄道【上部軌道】には乗り換えずに、駅前にある黒部川第四発電所へ入ります。
そして、関西電力の職員による黒四発電所の説明会があります。
説明会と発電所見学の後、この場で昼食(持参のみ)を食べることができます。
説明会と発電所見学の後、この場で昼食(持参のみ)を食べることができます。
また、黒四発電所の見学もあります。黒四発電所は地下にある発電所です。
これより先、関西電力黒部専用鉄道【上部軌道】に乗り換えて欅平を目指します。
(つづく)
黒部ルートは関電関係者以外は「黒部ルート見学会」に当選した人しか通行できません。
ちなみに見学会は6月~11月の特定の平日のみ開催(月・金開催は少ないです…)で、黒部ダム→欅平、欅平→黒部ダムの双方向とも1日当たり1回設定されていますが、どちらのコースも定員30名のみと、大変狭き門になっています。また、コースは片道のみで、同じ黒部ルートを通って元の場所へ戻ることができません。また、両コースとも同じ時間帯に開催され、黒四発電所で行き違うので1日で往復とも参加することは不可能です。
ちなみに見学会は6月~11月の特定の平日のみ開催(月・金開催は少ないです…)で、黒部ダム→欅平、欅平→黒部ダムの双方向とも1日当たり1回設定されていますが、どちらのコースも定員30名のみと、大変狭き門になっています。また、コースは片道のみで、同じ黒部ルートを通って元の場所へ戻ることができません。また、両コースとも同じ時間帯に開催され、黒四発電所で行き違うので1日で往復とも参加することは不可能です。
「黒部ルート見学会」の参加要項や倍率(競争率)については関西電力または富山県の該当ホームページに掲載されています。
もし当選された場合、黒部ルートの交通費は不要ですが、前後の交通機関(最低でも関電トンネルトロリーバスと黒部峡谷鉄道)の運賃が必要になるので注意が必要です。また、黒部峡谷鉄道については主催者側から便と号車が予め指定されているので、運賃・料金を指定期日までに振込する必要があります。
以上、かなり参加難易度の高い黒部ルートの心得を簡単に記しましたが、もし参加できれば、それは貴重な体験ができ、一生の思い出になると思います!
そして、黒部ルートは2024年に「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放される予定です。
乗換駅 | 乗換路線 |
インクライン上部駅 | 関西電力:黒部トンネル(関電専用道路。「作廊谷」地点まで徒歩1分) |
インクライン下部駅 | 関西電力:黒部専用鉄道【上部軌道】(黒部川第四発電所前駅まで徒歩1分) |
(参考:関西電力「黒部ルート見学会のご案内」、富山県「黒部ルート見学会」、Wikipedia)