第465回('07) 三角線と熊本市電を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2007年4月28日~5月2日、この年のゴールデンウィークは4泊5日の日程で九州を乗り鉄しました。
九州内の移動の際には『周遊きっぷ(九州ゾーン)』を使用しました。

今回は4日目後半の内容です。
午後は熊本を拠点に三角線(みすみせん)を乗りつぶしました。
さらに熊本市電も踏破達成して、九州の未乗路線は北九州市の帆柱ケーブルのみとなりました。
(2007年当時。門司港レトロ観光線は2009年、九州新幹線の博多~新八代は2011年開業。)
今回の日程 2007年5月1日(火) 【後半】

熊本1233(鹿児島→三角線・533D)1326三角1349(三角→鹿児島本線・536D)1443熊本/熊本駅前1449(熊本市電・2系統)1529健軍町1544(3系統)1628上熊本駅前1642(3系統)1656熊本城前1746(3系統)1803上熊本駅前1809(熊本市バス・駅2系統)1823北岡神社前(徒歩)熊本駅前(市電・2系統)1858辛島町(徒歩)1934通町筋(市電・2系統)1949熊本駅前

【宿泊】
九州新幹線建設工事中の熊本駅にて昼食後は、三角線を乗りつぶすことにしました。12時33分発の三角行き533Dはキハ31 16の単行でしたが、車内は転換クロスシートが1+2列で並んでいて、また1列に窓1枚と窓割も合っていて、快適そうでした。私は右側の座席に座りました。
半分ほどの座席が埋まった状態で533Dは熊本を発車し、まずは鹿児島本線を八代方へ南下します。そして宇土からいよいよ三角線へと入りますが、この宇土では10人近くずつの乗降がありました。
宇土を発車後は単線非電化の三角線へと入り、ローカル風景の中を西へ進みます。そして住吉を過ぎると車窓右側には島原湾が見えてきて、私の乗車時は潮が引いていたので有明海特有の干潟を見ることができました。また、島原湾の対岸には2日前に通った島原半島や雲仙岳を望めました。
この間、列車が各駅に停車するごとに乗客が少しずつ減っていきましたが、大半は乗ったままでした。そして内陸へと入って赤瀬を発車するとトンネルを潜って宇土半島の南側へ回り、石打ダムから勾配を下って波多浦を過ぎると、今度は左側に海峡(モタレノ瀬戸)が見えてきました。そしてひと山越えると市街地へと入り、53分の乗車で終点・三角に到着しました。



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三角駅では改札を出て、駅周辺を散策しました。駅前には港がありますが、かつてここからは島原へ通じるフェリーが出ていました。「もう数年前に訪問していれば、フェリーで島原へ渡れたのになぁ~」と悔やんでも後の祭りです。また、駅舎手前を覆うように展望台がありましたが、錆による劣化のためか登れませんでした。その後は改札内へと戻り、折り返しの536Dに乗りました。ちなみに三角線の特急『A列車で行こう』は2011年運転開始です。

往路と同じく50%ほどの乗車率で536Dは三角を発車しましたが、次の波多浦では学生風の若者が大勢乗ってきて、席が埋まりました。大学でもあるのか?と思い後で調べたらメディカル・カレッジ青照館という専門学校が駅近くにあることを知りました。多くの学生で賑やかになった車内ですが、私はひたすら車窓風景を眺め続けました。そして最後は立客も出るほどの乗り具合で終点の熊本に到着しました。

熊本駅では改札外にある観光案内所で『市電・市バス1日乗車券(区間指定券)』(500円)を購入して、駅前にある市電のりばへ。すでに電車が到着していたので駆け足でホームへ向かいましたが、長時間停車していたようで十分間に合いました。乗った電車は2系統(現在のA系統)・健軍町行きで、車両は1096号でした。単行の車内はほぼ満席だったので私は最後部で座らずに側面・後方展望をすることにしました。
電車は熊本駅を発車し、右左折を繰り返しながら中心部へと入っていきます。くまもと阪神百貨店とバスターミナルのある辛島町からは中心部を進み、通町筋の手前では後方の丘陵上に熊本城(別名:銀杏城)を見ることが出来ました。多くの乗客が入れ替わった通町筋からは初乗車区間ですが、なおも市街地を通る広い道路の中央を走ります。豊肥本線との接続電停である水前寺駅通(現在の新水前寺駅前)では多くの乗客が下車しましたが、まだ半分ほどの席が埋まった状態でした。その後も市街地を走りますが、やがて道路は狭くなり、風景も次第にやや郊外めいてきました。しかし、動植物園入口からは再び市街地を走るようになり、40分の乗車で終点の健軍町に到着しました。下車客は10人弱でした。また、この時点で熊本市電の踏破を達成し、九州で未乗路線は福岡県の帆柱ケーブルのみになりました(2007年当時)。



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健軍町では駅周辺を散策しましたが、郊外であるにもかかわらずアーケード商店街があることに驚きました。通行人もそこそこいました。そういえば、熊本市は政令指定都市を目指している(2012年に政令市へ)、という新聞記事を見た覚えがあり、熊本市が大きな都市であることを実感しました。

散策を終えた後は、上熊本駅前行きの3系統(現在のB系統)に乗りました。車両は先程とは1番違いの1097号でした。乗客は少なく、私は最後部に座りました。
そして電車は発車し、先程来た道を戻っていきます。改めて確認すると都心部の通町筋までは結構な距離でした。また、電停ごとに乗客が増えましたが、やはり通町筋で大半の乗客が下車しました。しかし、入れ替わりに乗車してきた人は少なく、やや空いている状態で中心市街地を走りました。そして熊本駅前方面との分岐電停である辛島町では乗客が増えて大半の座席が埋まりましたが、難読駅名が多い上熊本線の各駅に停車するたびに乗客が減り、最後はガラガラの状態で終点の上熊本駅前に到着しました。所要時間は44分でした。電停は新しくなっていて、JR上熊本駅の旧駅舎の正面が移築されて張りぼて状に設置されていました。



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1年ぶりとなる上熊本駅前でも少しだけ散策して、駅前にラーメン屋があることを確認してから再び市電の3系統に乗車。今度は1203号で、やはり車内はガラガラでした。しかし往路と反対に、今度は停車電停ごとに乗客が増えました。そして辛島町で乗客が減りました。私は次の熊本城前(現在の花畑町)で下車しました。

この日の乗り鉄は既に終えたので、残り時間は熊本観光をすることにしました。ということで、定番の熊本城へ行くことにしました。電停から近い櫨方門(はぜかたもん)で料金を支払って入場しましたが、天守閣への入館は17時30分までと言われたので、駆け足で天守閣へと向かいましたが、当然ながら上りばかりで息が上がりました…。そして何とか時間内に天守閣へと入館し、最上階まで上がって周囲を展望しました。その後は天守閣を出て、熊本城前電停まで戻りました。



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お腹が減ったので食事をしてからホテルへ行くことにしました。熊本ラーメンが食べたくなって、上熊本駅前にラーメン屋があるのを思い出して市電3系統(1097号)で上熊本駅前まで戻りました。そしてラーメン屋「驛一番」へ向かうと、18時頃でしたが客がゼロでした…。どこかで流行っていないラーメン屋は…(以下略)と聞いたので不安になり、ここでラーメンを食べるのを諦めました。そして熊本駅近くにあるホテルルートインへ向かうため、1日乗車券で乗車可能な市バスに乗って、ホテル最寄りの北岡神社前で下車しました。JRでもよかったのですが、本数が少なくて待たなければならなかったので…。

とりあえずホテルでチェックインを済ませましたが、やはりラーメンを食べたいので荷物を置いてホテルを出ました。そして熊本駅前から市電2系統(転換クロスシートの設備もある8501号)で辛島町へ。サンロード新市街や下通を歩きましたがラーメン屋が見つかりません…。結局、昨年に食べた藤崎宮前駅近くの「こむらさき」が無難だろうという結論に達し、さらに上通も歩いて「こむらさき」で熊本ラーメンを食べました。美味しかったです。

食事後は通町筋電停から市電2系統(超低床車の9700形2連)に乗り熊本駅前まで戻り、コンビニで買物をしてからホテルへ戻りました。
そして入浴を済ませ、テレビを観ていたら、22時頃には眠っていました。

翌日は九州旅行最終日です。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR九州:三角線宇土~三角25.6km踏破達成!
熊本市電:幹線通町筋~水道町0.3km踏破達成!
熊本市電:水前寺線水道町~水前寺公園2.4km踏破達成!
熊本市電:健軍線水前寺公園~健軍町3.0km踏破達成!
(参考:Wikipedia)