石勝線【夕張支線】(北海道夕張市。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
夕張駅にて。キハ40形気動車です。

 

今回は、かつては炭鉱都市として栄え、映画「幸福の黄色いハンカチ」で有名になった北海道夕張市の新夕張駅から北へ進み、夕張市の各地区に停車しながら夕張市の中心地へと至る、現在は人口の減少が著しい夕張市内を走る石勝線の支線で、石勝線の開業までは独立した夕張線として営業していたローカル線、
石勝線支線【夕張支線】を紹介します。
 
2019年4月1日に廃止されました  


 

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)

 

路線データ(夕張支線のみ)

路線名  区間  営業キロ  備考
JR北海道:石勝線支線【夕張支線】  新夕張~夕張  16.1km  全線単線・非電化
 
踏破達成時 2004年5月
撮影時 2012年3月

  

  

イメージ 3
新夕張駅は有人駅で、駅舎もそれなりに大きいです。
駅前広場の反対側(写真手前側)には夕張線時代の旧・紅葉山駅の駅名標が保存されています。


 

イメージ 4
新夕張駅は島式ホーム2面5線(1線は切欠式)の構造です。夕張方面への列車(特に支線内列車)は主に北側ホームの3、4番線を使用します。

 

新夕張駅を発車するとすぐに左カーブして石勝線の本線と分かれ、夕張川を渡って北へ針路を取ります。しばらくの間農村部を走り、集落が現れると沼ノ沢に着きます。


 

イメージ 5
沼ノ沢を発車後は田畑の中を走ります。
この付近の畑で夕張メロンが栽培されているのでしょうか?


 

イメージ 6
その後、夕張川を渡ると住宅地に入り南清水沢に着きます。

 

南清水沢を発車後も住宅地の中を走り、志幌加別川を渡ると、清水沢に到着します。


 

イメージ 7
清水沢駅にて。貨物輸送が盛んだった頃の名残でホームと駅舎の距離は長く、かつての栄華を物語っています。
また、かつては三菱石炭鉱業大夕張鉄道線が接続していて、東側へ進んでシューパロ湖よりさらに奥にある大夕張炭山駅まで線路が延びていました。

 

清水沢を発車すると志幌加別川の谷間の山間部を走りますが、途中から夕張鉄道線の廃線跡と並走します。そして谷が開けてくると今度は住宅地の中を走って鹿ノ谷に着きます。


 

イメージ 8
鹿ノ谷駅が近付くと住宅団地を見ながら走ります。
夕張市の人口が1万人を切ったという事で、この団地はどれくらいの入居率なのか気になります…。

 

鹿ノ谷を発車後も住宅地の中を走ります。やがて両側から山が迫ってくると終点の夕張に到着します。


 

イメージ 1
夕張駅は単式ホーム1面1線の簡素な造りです。
到着した列車はそのまま折り返していきます。


 

イメージ 9
夕張駅にて。小さな駅舎です。背後にはマウントレースイスキー場のホテルが建っています。
尚、当初の夕張駅は「石炭の歴史村」付近にありましたが、度重なる路線短縮の末、市街地より多少南側に位置する現在地へ移転しました。
また、町おこしの一環として夕張市街では商店などの軒先に、過去に上映された映画(邦画、洋画)の看板が多数飾られています。

  

  
乗り鉄の注意点  

夕張支線では普通列車のみの運転で、計9往復の運転です。朝夕は1~2時間に1本の運転で、データイムは3時間ほど間隔が開く場合があります。
運転区間は支線内の新夕張~夕張の系統をはじめ、石勝線本線へ直通する千歳~夕張の系統や追分~夕張の系統が運転されています。下り1本のみ室蘭本線の糸井(苫小牧)発・追分経由夕張行きの運転があります。また、新夕張駅での石勝線特急列車との接続は悪いので注意が必要です。乗り鉄される際は千歳・追分方面から普通列車を利用された方が便利かもしれません。

 

使用車両は全て気動車で、キハ40系の独壇場です。

 

新夕張~夕張の所要時間は、下り列車で26~27分、上り列車で21~23分と、夕張へ向かって上り勾配が続くからか下り列車の方が時間を要しています。

  

  
のりかえ  

乗換駅  乗換路線
新夕張駅  JR北海道:石勝線(南千歳方面、新得方面)  
(参考:Wikipedia)