第431回('06) 長崎本線旧線を乗りつぶし。長崎ロープウェイにも乗車。 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…
2006年10月7日~8日、1泊2日の日程で、乗車券と特急券を使用して九州・長崎県を中心に乗り鉄しました。
今回は1日目・10月7日後半の行程です。
タイトルの通り、諫早から長崎本線旧線経由で長崎入りし、長崎ロープウェイに乗ってから宿泊地の諫早へ戻りました。
今回の日程 2006年10月7日(土) 【後半】

諫早1329(長崎本線【旧線経由】・5135D)1423長崎(徒歩)淵神社1500(長崎ロープウェイ)1505稲佐岳1600(ロープウェイ)1605淵神社(徒歩)長崎1714(長崎本線【旧線経由】・242D)1804諫早

【宿泊】
博多駅から『(白い)かもめ15号』に乗って長崎県の諫早までやって来ました。
諫早からは長与経由の長崎本線旧線の列車に乗車することにしましたが、57分待ちでした。ホームのベンチで30分ほど待っていると、長崎方から折り返しで旧線経由長崎行き5135Dとなる諫早止まりの上り列車が到着しました。『シーサイドライナー』色のキハ66形+キハ67形の2両編成でした。私は車両を撮影してから車内へと入りましたが、車内は転換クロスシートが並んでいて、戸袋部分のみがロングシートでした。117系と115系3000番台の中間の室内構成でした。私は大村湾を望める右側の転換クロスシート席に、自分で座席を転換して進行方向向きにしてから座りました。はじめはガラガラでしたが、発車直前には高校生が乗り込んで来て座席の半分ほどが埋まりました。

5135Dは定刻の13時29分に諫早を発車し、2駅目の喜々津を発車するといよいよ非電化の旧線へと入りました。すると、すぐに海沿いを走るようになり、私はしばしその風景美を堪能しました。



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しかし、東園を経て大草を過ぎると大村湾と別れ、今度は連続上り勾配で内陸の山間部へと入っていきます。そしてトンネルを抜けて本川内に着きましたが、この駅は当初スイッチバック構造でしたが、2002年にスイッチバックが廃止されて通常の駅となりました。私は1999年に乗りつぶしを始めただけに、なぜ乗りに行かなかったのかと後悔だけが残っています…。尚、本川内駅には旧ホーム跡などが残っていました。

本川内の次の長与付近は長崎市のベッドタウンらしく山の斜面まで住宅が多かったです。長与からの乗客も多かったです。そして高田を過ぎると再び山間部を進みましたが、長崎市へと入り道ノ尾が近付くと急に住宅地へと入りました。その後は山の斜面にまで広がる住宅街を見ながら走り、西浦上を過ぎると長崎トンネルを出てきた市布経由の新線と合流して、少しだけ高架線を走って浦上に着きました。下車客はさほど多くなかったです。浦上を発車後は定速で市街地を走りました。右側車窓には、この後に訪問予定の稲佐山が確認でき、中腹と山頂を結ぶ長崎スカイウェイのゴンドラが動いているのが見えました。しばらく稲佐山を見ていると列車は減速し、終点の長崎駅に到着しました。



イメージ 2長崎駅にて。

長崎駅を下車後は、駅前を通っている長崎電気軌道の路面電車には目もくれずに稲佐山へ登る長崎ロープウェイを目指して徒歩で移動しました。



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まずは長崎本線沿いに北へ進み、国道202号線へと入って今度は西へ歩いて稲佐橋を渡りました。そして稲佐橋交差点からは右斜め前の方向へ進むと、徒歩20分ほどで長崎ロープウェイの山麓駅に相当する淵神社駅に着きました。

淵神社駅では往復のチケットを求め、早速ロープウェイに乗りました。三連休の初日でしたが、乗客は私だけでした。この日は観光客が「長崎くんち(長崎おくんち)」へ流れてしまっているのでしょうか?それとも日本三大夜景を望める夜間に乗る客が多いのでしょうか?などと気になってしまいました。そして発車直前には女性乗務員が添乗し、計2名でロープウェイは15時に発車しました。
私は山麓方に陣取り、長崎市街の絶景を眺めながら空中散歩を楽しみました。そして5分の乗車で山頂駅に相当する稲佐岳駅に到着しました。ホームからも素晴らしい景色を眺められました。今度来る時は夜景を見たいな、と思いました。



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稲佐岳駅に到着後、今度は稲佐山駅に隣接する山頂駅と、長崎出身のさだまさしさんや福山雅治さんが野外コンサートを開催したことで有名な稲佐山公園のある中腹とを結ぶ長崎スカイウェイに乗車すべく山頂駅へと向かいました。そしてチケットを買おうとすると、ホームの手前には「強風の為運休」との看板が…。確かに稲佐山山頂は風が強かったです。



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先程は動いていたのですぐに復旧すると思い、とりあえず駅南側にある展望台へ行きました。



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展望台からは360°の大パノラマを楽しめましたが、やはり風が強かったです…。その風が強いせいで景色がクリアに見えるとは皮肉なものです…。展望台で10分ほど滞在した後、再びスカイウェイの山頂駅へ戻りましたが、まだ復旧しません…。まだ時間があるので山頂駅と稲佐岳駅との間にある休憩所で休憩がてら復旧を待ちました。しばらく待っていると、60歳くらいの男性が私に話しかけてきました。どこから来たのか聞いてきたので「関西ですわ」と返すと、何かボソボソ言って去っていきました…。あの男性は何だったのでしょうか…? その後、みたび山頂駅へ戻りましたが、なおも復旧しません…。係員がホームにいたので聞いてみると、「今日はもう復旧しないかもしれません…」との返答が。私もこれ以上待ってもムダだと判断し、今回は長崎スカイウェイを諦めて長崎ロープウェイの稲佐岳駅へ戻り、16時発の便で今度は山頂方と長崎スカイウェイを見ながら下山しました。淵神社駅に到着後は、「また来年にはスカイウェイをリベンジ乗車しに来るぞ!」との思いで長崎ロープウェイを後にして帰りも徒歩20分をかけて長崎駅まで戻りました。途中、しきりに振り返って稲佐山を見てはスカイウェイが動いているかどうか確認していましたが、結局私が長崎を去るまで動かずじまいでした。
長崎スカイウェイですが…

翌2007年にはリベンジ乗車しようと意気込んでいたのですが、
私の訪問から2か月後の2006年12月頃に「塩害による設備の腐食のために休止する」という
ニュースをネットで知りました。

この時点で私は「スカイウェイは廃止される」と絶望視していましたが、
予想通りに一度も復活することなく2008年3月に廃止されました…。

長崎スカイウェイに一度も乗れなかったことは今でも悔やんでいます。
今回の訪問日はあれ以上待っても乗れなかったでしょうが、
混雑していた『ひかりレールスター』で博多まで我慢していれば、
長崎入りの時刻が2時間ほど早くなっていて
スカイウェイに乗れていたと思うと、
自分の判断ミスを悔やんでも悔やみきれない思いがしばらく続きました…。
「たら・れば」はダメなのですが…。

結局は準備不足の状態のまま、
旅行の行先を直前になって富山から長崎へ変更してしまったことが
随所で悪影響をもたらす結果となってしまいました…。

話を戻します。
長崎駅へ戻った後は、この日の宿泊地である諫早まで戻りました。本当は長崎市で宿泊したかったのですが、「長崎くんち」が開催中なので宿が満室ばかりで取れませんでした。

復路も旧線経由の列車を選んで、今度は山側の景色を眺めることにしました。車両は『シーサイドライナー』色のキハ200系2連で、私は何とか転換クロスシート席に座れました。発車直前には殆どの席が埋まり、定刻に長崎駅を発車しました。住宅地や山間部の景色を眺めながらの移動でしたが、長崎スカイウェイに乗れなかったことで頭がいっぱいで、車窓風景に集中できませんでした…。そして長崎から50分の乗車で諫早に到着。今回の列車は佐世保行きでしたが、諫早で私を含めて大半の乗客が下車してしまいました。



イメージ 7諫早駅にて。
イメージ 8諫早駅にて。

諫早駅では改札を出て、夕食を食べようと飲食店を探そうとしたら駅舎右側に「ケンタッキーフライドチキン」を発見! 久しぶりにチキンを食べたくなり入店し、店内で食事をしました。
食後はコンビニを探しましたが発見できず…。しかし、駅前に「西友」があったので地下の食料品売場で飲料などを調達してから駅の北側にある「諫早ステーションホテル」にチェックイン。フロント係は人なつっこい印象の方で、アットホームな感じのホテルでした。「ポイントカードをお作りしますか?」と聞かれたので「タダで作れますか?」と返すと「タダです」とのことだったので、もう二度と来ない可能性が高いのですがポイントカードを作りました。

その後は部屋へと入り、疲れていたので入浴してからすぐに寝ようとしましたが、やはり長崎スカイウェイの件が尾を引いてなかなか眠れませんでした…。しかし、テレビを見ていると急に眠くなり、22時30分頃には就寝していました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR九州:長崎本線【旧線】喜々津~浦上23.5km踏破達成!
長崎ロープウェイ 淵神社~稲佐岳 1,090m 踏破達成!
(参考:Wikipedia)