第430回('06) 山陽新幹線と特急『かもめ』を乗り継いで長崎県・諫早へ | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2006年10月7日~8日、1泊2日の日程で、乗車券と特急券を使用して2006年3度目となる九州へ。長崎県を中心に乗り鉄しました。
実は、当初は富山方面への乗り鉄を計画していたのですが、どうも旅行当日は天候が悪そうなので、直前で予約していたホテルをキャンセルして長崎旅行へ切り替えました。
しかし、この切替が悪い流れを呼び寄せてしまったようで……。

今回は1日目・10月7日前半の行程です。
タイトルの通り、姫路→博多は山陽新幹線で、博多からは特急『(白い)かもめ』に乗車して諫早駅で下車しました。
今回の日程 2006年10月7日(土) 【前半】

加古川609(JR神戸線・943M)625姫路631(山陽新幹線・ひかりレールスター441号)651岡山655(こだま627号)1006博多1102(鹿児島本線→長崎本線・2015M L特急かもめ15号)1329諫早

【後半へ続く】
この日は4時半頃に起床し、朝食後に自宅を出発。まずは加古川駅にて長崎までの片道乗車券と諫早までの自由席特急券を購入してから入場しました。まずは6時05分発のJR神戸線の下り普通電車943M(223系8連)に乗って姫路まで移動するのですが、943Mの加古川到着が4分遅れで幸先の悪いスタートになりました。そして遅れは回復せず、姫路到着も4分遅れの6時
25分となり、何とか6分の接続で山陽新幹線に乗り継ぐことができましたが、943Mがさらに遅れていたらと思うと気が気でありませんでした…。

山陽新幹線に乗っても災難が続きました…。予定通り博多行きの『ひかりレールスター441号』(700系8連)に乗ったのですが、すでに自由席が満席…orz 確かに3連休初日ですが、いつもはナンボか空席があるはずなのにこの日に限ってデッキや通路にも人が溢れていました。私は何とかデッキのドア脇の場所を確保できたので車窓風景を眺めながらの移動となったのですが、前日までの仕事疲れもあり、このまま博多まで乗り通すのはムリだと判断し、岡山で下車して『こだま』でのんびりと博多まで移動する苦渋の決断をしました。そして予定通り岡山で下車して同じホーム向かい側に停車している『こだま627号』に乗り継ぎました。『ひかりレールスター441号』は岡山で下車客を上回る乗車客を受け入れて、博多を目指して先に去っていきました。

私が乗り継いだ岡山6時55分始発の『こだま627号』博多行きは100系6連でした。私は3号車禁煙自由席に乗車し、海側の窓側A席に座りました。車内は予想通りガラガラでした。座席は2列×2列シートで、ゆったりと快適に博多までの移動を楽しめそうです。
『こだま627号』は、各駅に停車しながらスローペースで博多を目指します。遅いと言っても在来線電車よりはるかに速いです。広島には8時05分に着きました。そして後続の『ひかり』
『のぞみ』を待避する為に長時間停車した徳山駅では車外へ出て、ホームから海を眺めました。



イメージ 1

徳山駅にて。当時『三井住友カラー』だった100系新幹線電車です。



イメージ 2

また、徳山駅ホームからは瀬戸内海の周防灘(徳山湾)を眺めることができます。

その後も待避を繰り返しながら各駅に停車し、新関門トンネルを潜って本州から九州へ入ると小倉着。小倉発車後はラストスパートをして、10時06分に終点の博多に到着しました。岡山から3時間11分、遅かったですが贅沢なひとときを過ごせました。時間に余裕があれば、また『こだま』でゆったりと移動したいと思いました。

博多到着後は一旦改札を出て、博多口側の地下街にあるラーメン屋(店名は失念…)にて早目の昼食を済ませました。とんこつラーメンのにおいが店外にまで広がっていました。本州の豚骨ラーメン店でにおいを出している店は殆どないと思いますが、九州ではにおいが出ている店が多いですね。

食事後は博多駅へ戻り、再入場しました。そして長崎本線直通の特急『かもめ』が発車するホームへ向かい、自由席乗車口に並びました。私の前には2人いました。私が並んだのが10時22分発の『かもめ13号』が出た直後だったので、列は短かったです。しかし、1時間が経過するごとに列は長くなりました。そして私の乗車する885系6連の『(白い)かもめ15号』が入線し、ドアが開くと客が一斉に車内へと入っていきました。私は難なく進行方向左側の窓側席をゲットできました。久しぶりに885系の革張りの座席に座りました。車内は空席も見られましたが、ひっきりなしに乗客が乗ってきて、発車直前には通路にも人が溢れるほどの乗車率になりました。もしかしたら長崎で例年10月7日~9日に開催される「長崎くんち(長崎おくんち)」の見物客で混雑しているのでしょうか…。

『かもめ15号』は定刻の11時02分に博多を発車しました。鳥栖までは鹿児島本線を走りました。鳥栖では早くも下車客が数人いましたが、ほぼ同数の乗車客がいました。そして鳥栖からは長崎本線へと入り、佐賀平野を西へ進みます。吉野ヶ里遺跡の近くを通りましたが、通路に人がいたので見られませんでした…。そして博多から35分で佐賀県の県庁所在地・佐賀市の中心駅である佐賀駅に到着。到着前、「もっと乗ってくるんやろうな…」と思っていたら、車内がやけにざわつき始め、自由席客の7割ほどが下車してしまいました…。私はあっけに取られてしまいました。あの大勢の乗客は「長崎くんち」の見物客ではなく博多~佐賀の近距離客だったのです…。帰宅後に調べると、九州では特急に乗れる『2枚きっぷ・4枚きっぷ』のユーザーが多く、『かもめ』の場合は博多~佐賀の『2枚きっぷ・4枚きっぷ』が自由席用しか用意されていなくて、逆に博多~諫早・長崎の『2枚きっぷ・4枚きっぷ』が指定席用しか用意されていないことから、博多~肥前山口の利用者や近距離利用者は自由席を、博多~肥前鹿島・長崎県の各駅の利用者は指定席を利用する客が圧倒的に多いということが分かりました。その結果、自由席は佐賀~長崎では乗車率が下がる傾向にあると推測しました。

佐賀を発車後も『かもめ15号』は佐賀平野を西へ進みます。そして肥前山口では佐世保線が分岐し、肥前鹿島を過ぎると有明海沿いを走るようになります。



イメージ 3

天気が良かったので有明海越しに雲仙岳を綺麗に望めました。

しかし、風光明媚な風景とは裏腹に、線形が悪いせいか列車のスピードは上がりません。時間短縮効果を上げるために九州新幹線の長崎ルートが武雄温泉~諫早から先に建設されているのも分かるような気がします。しばらく走ると列車は有明海(諫早湾)と別れ、やがて大村線が合流すると諫早に到着しました。もう少しで終点の長崎なのですが、今回は長崎本線の長与経由の旧線を乗りつぶさなければなりませんので、後ろ髪を引かれる思いで『かもめ15号』を下車しました。



イメージ 4諫早駅にて。885系電車です。

(つづく)


今回の新規踏破路線は有りません


(参考:Wikipedia)