下館駅にて。外観が211系に類似している415系1500番台交直流電車です。
今回は、栃木県小山市にある小山駅と茨城県笠間市にある友部駅を結ぶ水戸線を紹介します。
尚、路線名は「水戸線」ですが、奈良線のように水戸駅まで到達していません。実は、初めて到達した路線が今回の水戸線だったのですが、後に常磐線が開業して友部~水戸が常磐線の一部に編入された結果、水戸市を走らない水戸線になっている、という歴史的経緯があります。友部駅では水戸線が直進する線形なのに対して常磐線が日暮里方で大きくカーブしているのは開業順の名残といえます。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR東日本:水戸線 | 小山~友部 | 50.2km | 全線単線。(※1)交流20,000V(50Hz)電化 |
踏破達成時 | 2002年3月 |
撮影時 | 2011年6月 |
小山駅にて。水戸線の列車は新幹線とは反対側、一番東側に位置する15、16番線を使用しています。
小山駅をこえて他線へ直通する水戸線の定期列車は現在設定されていません。
小山駅をこえて他線へ直通する水戸線の定期列車は現在設定されていません。
小山を発車すると左へカーブし、かつて存在していた東北本線東京方面からの貨物列車や急行『つくばね』が走行した短絡線跡と合流して、交直流電化の境界であるデッドセクションを通過して(直流→交流)住宅地を東へ走ります。
やがて農村部へと入ると栃木県小山市から茨城県結城市へと変わり、国道4号線(新4号バイパス)をアンダーパスします。
その後も田畑の中を走り、小田林を過ぎると市街地へと入り結城に到着します。
結城を発車すると再び田畑の中を走るようになり、東結城を過ぎて田川を渡り少し走ると筑西市へと変わります。
そして鬼怒川を渡ると住宅地へと入り、川島に着きます。かつては川島駅から北西側などへ専用線が延びていました。
川島を発車すると田園地帯を走り、駅南東側に玉戸工業団地がある玉戸を過ぎてしばらく走ると右側から関東鉄道常総線が、左側から真岡鐵道真岡線が寄り添うと市街地へと入り、筑西市の中心駅である下館に到着します。
下館を発車すると五行川を渡り、右手に筑波山を望みながら広大な田園風景の中を北東へ走ります。
新治を過ぎると桜川市へと変わり丘陵地を切り通し区間などで抜けて大和に着きます。その後は右側から山並みが迫ります。北関東自動車道をアンダーパスすると左側に市街地が現れ、やがて右側から筑波鉄道筑波線の廃線跡が寄り添うと岩瀬に到着します。
岩瀬を発車すると左右に山並みを見ながら田畑の中を走りますが、羽黒を過ぎると山間部へと入ります。そして羽黒山の南麓で峠越えをすると笠間市へと変わり、福田、稲田と走ります。
羽黒~福田にて。山間部を走ります。
稲田を発車後は山並みが離れ、田園地帯を走った後に住宅地へと入ると、笠間焼などで有名な笠間市の中心駅である笠間に到着します。
笠間駅にて。駅の南側には田畑が広がっています。駅は市街地から離れていて、中心市街地は駅の北側に広がっています。また、笠間は小規模な都市ながら様々な祭りが開催されています。
笠間を発車すると再び山間部へと入り、南東へ走ります。山間部を抜けて宍戸を過ぎると北東へと針路を変えて築堤上を走ります。やがて丘陵地を切り通しで抜けると右側からカーブしてきた常磐線と合流し、市街地へと入ると終点の友部に到着します。
橋上駅舎を有する友部駅にて。単式ホーム1面・島式ホーム2面を備えた3面5線の構造で、側線が多数あります。
水戸線の列車は3~5番線を使用します。
水戸線の列車は3~5番線を使用します。
水戸線では普通列車のみの運転ですが、朝と深夜の一部列車は小田林と東結城を通過するので注意が必要です。
運転区間は線内運転が基本ですが、友部駅を発着する約半数の列車は常磐線の水戸・勝田・高萩・いわきまで乗り入れます。また、小山~下館間運転の区間列車が一部設定されています。
運転区間は線内運転が基本ですが、友部駅を発着する約半数の列車は常磐線の水戸・勝田・高萩・いわきまで乗り入れます。また、小山~下館間運転の区間列車が一部設定されています。
使用車両は全て交直流電車で、415系1500番台4連、E501系の付属5連、E531系の付属5連(代走のみ)の3形式です。
小山~友部の所要時間は1時間強です。ちなみに小山~下館ですと20分強、常磐線の友部~水戸は15~20分です。
乗換駅 | 乗換路線 |
小山駅 | JR東日本:東北新幹線、東北本線【宇都宮線】、両毛線 |
下館駅 | 真岡鐵道:真岡線。関東鉄道:常総線 |
友部駅 | JR東日本:常磐線(東京方面) |
(水戸駅) | JR東日本:常磐線(いわき方面)、水郡線。鹿島臨海鉄道:大洗鹿島線 |
(参考:Yahoo!ブログ『私ぃ☆ LIFE♫♪』、Wikipedia)