第370回('06) 大井川鐵道井川線を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2006年2月下旬、週末に1泊2日の乗り鉄旅行をしました。
今度は、2月18日から19日にかけて、1泊2日で静岡県へ乗り鉄の旅に出かけました。

今回は1日目、2月18日後半の模様です。
今回の日程 2006年2月18日(土) 【後半】

千頭1202(大井川鐵道井川線)1350井川1428(井川線)1618千頭1641(大井川本線)1758金谷1759(東海道本線・796M)1817焼津1906(820M)1919静岡1948(827M)2003焼津

【宿泊】
千頭駅からは、井川行きの大井川鐵道井川線列車に乗りました。井川線はアプト式区間を除いて非電化で、ディーゼル機関車が後押しをする(推進運転)客車列車に乗って井川駅を目指すことになります。私が乗車したのは先頭車両(クハ604)で、制御車として運転室がありました。車両は小型で、車内は狭く感じられました。私は先頭座席に座り、前面と側面の展望を楽しむことにしました。ちなみに客車は2両でしたが、乗客は10名ほどと少なかったです。



イメージ 1千頭駅にて。私が乗車したクハ604客車です。


列車は定刻の12時02分に千頭駅を発車し、大井川が形成する深い谷に沿って、地形に逆らわずに蛇行しながらノロノロと走ります。そして寸又峡温泉の入口にあたる奥泉駅では3~4人が下車しました。その後も山の中を進み、前方に電気機関車が見えてくるとアプトいちしろ駅に着きました。ここで数分間停車して電気機関車(ED90形)を後部に連結しました。私は下車して連結シーンを見学しました。



イメージ 2アプトいちしろ駅にて。ED90形を連結しました。


アプトいちしろ駅を発車すると、90パーミルにも及ぶ急勾配を上ります。ここでは、かつて信越本線の『横軽』で使用されていたアプト式(ラック式鉄道の一種)が採用されていて、線路中央の歯型レールと電気機関車に付けられている歯車をかみ合わせることで急勾配をクリアします。スローペースで坂を上るとアプト式区間は終わり、長島ダム駅では電気機関車が切り離されました。
その後もアプト式区間開業の要因となった長島ダムのダム湖(接阻湖)に沿って新線を走りますが、水位の低かったダム湖からは旧線跡が姿を現していました。そしてダム湖を2度渡りますが、その中間地点には奥大井湖上駅があり、駅名の通り、鉄橋上(湖上)にホームがかかっていました。また、この駅は秘境駅としても有名だそうです。その後は新線区間が終わり、接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)からは再び山道を蛇行しながら進みます。そして千頭駅から25.5kmの道のりを1時間42分もかけて終点の井川駅に到着しました。井川線の旅は楽しかったです。



イメージ 3井川駅の駅舎です。


井川駅下車後は折り返し列車が発車するまで駅周辺を散策しましたが、駅前には商店も民家もありませんでした(売店は駅構内にあります)。集落は少し離れた場所にあります。そしてしばらく歩くと井川ダムに到達しました。このダムを造るために井川線が建設されたことを思い出し、しばらくダムやダム湖を見ながら感慨にふけていました。

折り返し列車の発車時刻が近づいてきたので井川駅へと戻り、改札を通ってホームへ。入線していた列車に乗りました。往路と同じ車両ですが、復路はディーゼル機関車(DD202)が先頭で、客車を牽引する形になります。今回も私はクハ604に乗り、ボックス席に座りました。乗客は往路と同じ顔ぶれが多く、7~8人ほどでした。



イメージ 4井川駅にて。右側の線路は堂平駅(貨物駅)への線路(休止線)です。


列車は井川を発車すると来た道を戻り、長島ダム駅では前位にアプト式対応の電気機関車(ED90形)を連結して今度は90‰の勾配を下ってアプトいちしろ駅で電気機関車は切り離されました。その後も山道を少しずつ下り、定刻の16時18分、終点の千頭駅に到着しました。井川駅まで往復4時間以上かかりました。

千頭駅では再び改札を出て、駅の外から千頭駅構内に留置されている車両を観察しました。ステンレス車体が特徴的な元・岳南鉄道1100形や、オープン客車に改造された元・名鉄3800系などが留置されていました。

そして再び改札内へ。大井川本線の電車に乗って金谷駅まで戻るとします。車両は今回も元・近鉄の特急車である16000系2連ですが、今回は16001Fでした。やはり窓側に座りましたが、割と乗客が多かったです。
列車は定刻に千頭を発車し、大井川や茶畑を眺めながら谷を下り、1時間17分の乗車で終点の金谷駅に到着しました。既に日没を過ぎていたので、真っ暗でした。
改札を出るとき、『大井川・アプトライン フリーキップ』(4,200円)を提示しましたが、この切符は金谷駅にて回収されると券面に記載されていました。しかし私は駅員さんに「記念に下さい」とお願いしました。すると駅員さんがきっぷの裏面に無効印を押し、私に切符を返してくれました。フリーきっぷの複数の客による使い回しへの対策として金谷駅にて回収しているのでしょうか…。

そして金谷駅ではJRのきっぷを買って改札を通りホームへ出ましたが、丁度、グッドタイミングで電車が到着しました。私はすかさずこの電車(御殿場行796M。115系3連×2)に乗りましたが、この電車は本来17時59分に金谷を発車する列車が2分ほど遅れていました。私が乗ってきた大井川鐵道の電車の金谷到着が17時58分なので、ダイヤ通りであればまず乗り継げませんでしたが、運良く(?)スムーズ過ぎる乗り継ぎができました。しかし車内は比較的混雑していて、私は空いているロングシートに腰掛けてました。そして焼津駅にて下車し、少し迷いながら何とか本日の宿泊地であるホテルに着きました。本当は静岡市内で宿泊したかったのですが、どこも満室で焼津で泊まることにしました。

チェックイン後は一旦外出し、焼津市街で飲食店を探しましたが見つかりません…。歩いているうちに焼津駅に着きましたが、空腹は限界に近づいていました。そこで思いついたのが、電車で飲食店の多い静岡まで移動して食事をする「そうだ 静岡、行こう」のプランでしたが迷いました…。しかし、「いつ行くか?今でしょ!」ということで静岡までのきっぷを買い、東海道本線の電車(211系3連×2)に乗り、静岡駅まで移動しました。そして駅前の「松屋」にて豚カルビ定食を食べて空腹を満たしました。静岡まで行って松屋かよ!と思われる方が多いかもしれませんが、焼津~静岡の電車賃で夕食代が削られてしまったので仕方ありません…。

夕食後は遊ばずに東海道線の下り電車に乗り焼津駅まで戻りました。車両は113系2000番台4連で、この約1年後には313系へと置き換えられることになります…。
焼津駅にて下車後はコンビニで翌朝用にヨーグルトの「ソフール」と野菜ジュースを買ってホテルへ戻りました。実は私、コンビニ弁当があまり好きではなく、そのせいで夕食の為に静岡まで行く羽目になりました…。
部屋へ戻るとすぐに入浴し、テレビを観ながら22時頃に就寝していました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
大井川鐵道:井川線千頭~井川25.5km踏破達成!
(参考:Wikipedia)