第340回 八戸線と三陸鉄道北リアス線を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回の続き…

2005年8月10日~8月13日、お盆休みは3泊4日の日程で、主に『青春18きっぷ』を使って東北地方へ乗り鉄の旅に出かけました。
しかし、尿管結石が治って2ヶ月、体力や食欲が目に見えて回復していたのですが、大事を取って長期休みの割には小規模な乗り鉄旅行になりました。

今回は2日目前半の模様をUP致します。青森県から岩手県へ、八戸から三陸海岸に沿って南下しました。2011年3月11日に発生した東日本大震災による大津波で、甚大な被害が出た地域を震災発生6年前に通りました。現在も一部区間が不通になっています。
今回の日程 2005年8月11日(木) 【前半】 

八戸712(八戸線・425D)858久慈910(三陸鉄道北リアス線・5110D→山田線・5644D→三陸鉄道南リアス線・5214D)1303盛

【後半へ続く】
この日は5時半ごろに起床し、6時半からホテル内の食堂で朝食(魚定食)を済ませてからホテルをチェックアウト。そしてホテル横の八戸駅へと向かい、改札口にて『青春18きっぷ』のスタンプが押され、入場しました。

この日の一番列車は八戸線の久慈行425Dでした。キハ40形2両の間にキハ48形が入った3両編成で、私は最後部車両に乗りました。ガラガラだったので1ボックスを独占できましたが、発車間際には大勢の高校生が乗り込んで来ました。そして、半分ほどの高校生は陽も差していないのにカーテンを下ろしてしまいます…。私は普通列車のカーテンはなくてもいいと思っているので(理由:建前は「車内犯罪防止」「事故の際の生存率UP(山陽電鉄の事故の時は曇っていてカーテンを下していた乗客が少なかったと推測でき、そのことが乗客の死者ゼロに繋がった可能性は十分にあると思います)」ですが、本音は「景色を見たい」。私も自己中な考えですw)、意味もなくカーテンを下ろすのは私としては納得できません。



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八戸駅にて。キハ40系気動車です。
2002年の東北新幹線八戸延伸開業に伴い、駅がリニューアルされました。

425Dは定刻に八戸を発車し、長苗代までは貨物専業の八戸臨海鉄道線を走ります。そして馬淵(まべち)川を渡ると八戸市街へと入り、高架線で本八戸などに停車し、その後は港町を走って市街地区間「うみねこレール八戸市内線」の終端駅である鮫に着きました。これらの八戸市街の駅で高校生はほとんど下車し、車内は一気にガラガラになりました。そして落ち着いた雰囲気の中、列車は鮫を発車し、以後は山間部や太平洋沿いを延々と走り続けました。私の乗車した時間帯は天気がイマイチだったこともあり、沿線の砂浜では海水浴客よりサーファー方が多かったです。そして八戸から1時間46分の乗車で終点の久慈に到着しました。久慈はリアス式海岸で有名な都市ですが、跨線橋には「ようこそ不思議の国の北リアスへ」!?「アリス」をもじった看板が目につきました。



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久慈駅にて。

久慈駅にて下車後は一旦改札を出て、すぐにJR駅に隣接する三陸鉄道の駅舎へ。窓口で『18きっぷ』を提示して三陸鉄道線内を格安で乗れる『三鉄とく割1日フリーパス』を北リアス線用と南リアス線用の両方購入しました(と記憶しています…)。そしてホームへ向かい、停車しているJR~南リアス線を直通する盛行き5110Dに乗車しました。車両はリクライニングシートを備える36-1100形2両編成で、私は後方の36-1106(2009年廃車)に乗り、海側の窓側席に座りました。最終的には半分ほどの席が埋まりました。

列車は定刻に久慈を発車しました。三陸海岸の景色を期待したのですが、鉄道公団が建設した路線らしく直線的でトンネルが多いです。一部区間では太平洋を望めましたが、全体的にやや内陸を走る路線形態が残念に思いました。しかしながら、この海岸ばかりを走らない路線形態が津波被害を幾分軽減できた感も否めませんね。まぁ、当時は車窓風景が期待外れだったのでガッカリしたのですが…。計画通りならば岩泉線との接続駅になっていたはずの小本からはさらに内陸を進むようになり、最後は山田線と合流して北リアス線の終点である宮古に到着しました。到着ホームは三陸鉄道ではなくJRのホームでした。

列車は盛まで直通運転しますが、7分間の停車だったので駅の外へ。構内の売店で飲料とおにぎりを購入しました(おにぎりは八戸で買ったかもしれません…)。



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宮古駅にて。JRの駅舎です。

そして列車へと戻り、今度は2003年12月以来となる山田線の車窓を楽しみました。列車番号は5644Dへと変わりました。こちらは戦前に開業した路線ですが、やはり期待に反して内陸を走る区間が多かったです。海岸を走る区間もあるにはあったのですが…。そして「吉里吉里駅」は何度通っても駅名のインパクトに圧倒されます…。その後は津波で市街地が壊滅した大槌町を通り、リアス式海岸の地形らしく半島の山間部を通って釜石線と合流し、釜石駅に着きました。釜石駅では10分間停車でしたが、今回は写真撮影の為に車外へ出ただけで車内でおにぎりを食べました。ちなみに山田線内での乗車率(着席率)も半分ぐらいで、釜石では乗車より下車の客の方が多かったです。



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釜石駅にて。36形(さんりくがた)の36-1100形気動車です。

そして釜石からは列車番号を5214Dへと変更し、三陸鉄道南リアス線へと入りました。こちらも2003年12月以来の乗車ですが、山田線以上に内陸を走る区間の割合が高く、トンネルの合間などから僅かに見える海を必死に眺めていたのを今でも思い出します。南リアス線は意外と営業キロが短く、釜石から48分で終点の盛に着きましたが、始発の久慈からは3時間53分を要していました。全区間が岩手県内ですから、岩手県の広さを改めて思い知らされました。



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盛駅にて。大船渡市にあり、三陸鉄道とJRの乗換駅です。
かつては岩手開発鉄道の旅客列車も出ていました(現在は貨物列車のみ)。

尚、三陸鉄道南リアス線は2013年4月に盛~吉浜が復旧予定です。少しずつではありますが、復興が進んでいるようですね。

盛では一旦下車をして、その後は大船渡線でさらに南下しました。

(つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR東日本:八戸線八戸→久慈64.9km踏破達成!
三陸鉄道:北リアス線久慈→宮古71.0km踏破達成!
(参考:Wikipedia)