高山本線(その2・美濃太田~高山) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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高山駅にて。キハ85系で運用されるL特急『(ワイドビュー)ひだ』です。

  

前回より岐阜県の県庁所在地・岐阜市の岐阜駅から岐阜県飛騨地方を縦断して富山県の県庁所在地・富山市の富山駅へ至る路線で、
『(ワイドビュー)ひだ』に乗って旅すればきっとメタモルフォーゼな気分になれる観光路線(メタモルフォーゼ:変身⇒新発見?。1990年当時に放映された『ひだ』のCMで流れていた太田裕美さんの曲「メタモルフォーゼください」に因んで。知っている人は少ないかも…)、
高山本線(愛称?:メタモルフォーゼ高山ライン)を順次紹介していますが、

  

第2回目はいよいよ飛騨路へ。風光明媚な区間を走る美濃太田~高山を紹介致します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
高山本線  岐阜~富山(225.8km)  全線単線・非電化  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ   備考  
JR東海:高山本線  美濃太田~高山  109.1km  全線単線・非電化  
  
  
踏破達成時   2001年9月  
撮影時   2011年8月ほか  

  

  

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美濃太田駅は島式ホーム2面4線(JR部分)の構造で、運転上の拠点駅です。
普通列車で岐阜方面へ直通利用される際は、特に上り列車で乗換となるケースが多いです。
また、太多線(高山方面との直通列車なし)や長良川鉄道越美南線は乗り換えです。

  

美濃太田を発車すると左へカーブして太多線と分かれ、住宅地の中を北東へ走ります。古井を過ぎるとトンネルを潜り、岐阜県・美濃加茂市から川辺町へと変わります。その後は少しだけ木曽川の支流である飛騨川の断崖を走った後、再び盆地へと出て田園地帯を国道41号線と並走し、右手に市街地が見えてくると中川辺に着きます。
中川辺を発車後も田園風景の中を走りますが、徐々に両側から山並みが接近し、下麻生に着きます。

  
  

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下麻生駅にて。徐々に山間部・飛騨川の谷へと進んで行きます。

  

下麻生を過ぎると飛騨川の谷を走るようになり、七宗町へと変わると飛騨川が接近してきます。やがて谷が少し広がると上麻生に到着します。

  
  

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上麻生を発車すると、いよいよ飛騨川の峡谷・飛水峡を右手に眺めながら山間部を走ります。
尚、飛水峡では昭和43年、集中豪雨に伴う土砂崩れが発生し、並走する国道41号線を走るバスが飛騨川に転落するという大事故が発生しました。

  

その後も飛騨川の流れに沿って蛇行しながら走り、白川町へと変わると飛騨川のダム湖を見ながら走ります。この辺りに飛水峡信号場があります。やがて飛騨川の対岸を走っていた国道41号が飛騨川を渡り並走するようになると白川口に着きます。
白川口を発車後も引き続き飛騨川の峡谷を見ながら走りますが、今度は飛騨川を3度渡ります。そして左手に名倉ダムのダム湖を見ながら下油井を過ぎると、今度は下呂市へと変わり、七宗ダムのダム湖を見ながらしばらく走ると谷が開けてきて住宅地へと入り、飛騨金山に着きます。

  
  

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飛騨金山を発車後は、飛騨川の渓谷『中山七里』の風光明媚な景色を見ながら、何度も飛騨川を渡って山間部を北上します。焼石辺りからはさらに山深くなり、いくつものトンネルを潜ります。やがて谷が開けてきて、かつては貨物駅だった少ヶ野を通過すると右手の飛騨川越しに下呂の町並みが見えてきます。そして沿線に温泉旅館が見えてくると間もなく下呂に到着します。当駅は全国的に有名な温泉地・下呂温泉の玄関口です。

   
   

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下呂を発車すると温泉街を進み、対岸にも広がる温泉街を見ながら飛騨川を渡ります。その後すぐにもう一度飛騨川を渡り、住宅や農地が広がる飛騨川の谷を、さらに飛騨川を渡り禅昌寺、旧・萩原町の中心地である飛騨萩原、そして上呂と北上します。

  
  

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飛騨萩原~上呂にて。この付近は飛騨川沿いに住宅地が広がっています。

  

上呂を過ぎると右へカーブして川幅が狭くなった上流域の飛騨川を2度渡り飛騨宮田、そして谷が狭くなり右手に小坂ダムを見ながら走ると住宅地へと入り、旧・小坂町の中心地である飛騨小坂に到着します。

  

飛騨小坂を発車すると次第に飛騨川の谷が狭くなり、何度も飛騨川を渡りながら山岳区間を北上します。高山市へと変わり、渚を過ぎてもなお飛騨川の渓谷をカーブの連続で走り続けますが、やがて急に住宅地が現れると久々野(くぐの)に着きます。

  
  

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久々野駅にて。山間部にある閑散とした駅です。
普通列車は特急列車の通過待ちや行き違い待ちの為に長時間停車することがあります。

  

久々野を発車後は飛騨川の支流である八尺川の谷を走りますが、やがて左へカーブすると全長2,080の宮トンネルへと入り、分水嶺を越えて木曽川水系から神通川水系へと変わります。トンネルを出ると左へカーブして、オメガカーブを描きながら勾配を下ります。

  
  

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久々野~飛騨一ノ宮のオメガカーブ区間の車窓です。車窓右側の風景が素晴らしいです。

  

そして盆地へ出て右へカーブし、田園風景を眺めながら宮川(富山県では神通川と名を変えます)を渡り、さらに右へカーブして住宅地へ入ると飛騨一ノ宮に着きます。

  

飛騨一ノ宮を発車後しばらくは宮川の渓谷を見ながら走り、やがて谷が開けて盆地へと変わると住宅地を走るようになります。住宅地を北上し、沿線が次第に市街地へと変わっていくと左側に側線が広がり(高山運輸区)、高山に到着します。

  
  

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高山駅は単式ホームと島式ホームが1面ずつの計2面3線の構造で、ホームのない中線や、西側には留置線があります。
L特急『(ワイドビュー)ひだ』は上下列車とも駅舎に面した1番線より発着します。
また、普通列車で猪谷方面へ直通利用される際は、乗り換えとなるケースが多いです。

  
  

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高山駅の駅舎は昭和9年の開業時からのものです。駅及び周辺の整備事業に伴い改築される予定です。
高山駅は「飛騨の小京都」と称される飛騨高山(高山市)の玄関口として多くの観光客でにぎわっています。

  

(つづく)  

  

  
乗り鉄の注意点  

今回の区間では、名古屋での新幹線連絡列車でもあるL特急『(ワイドビュー)ひだ』が10往復(うち1往復は大阪発着列車との併結運転)運転されています。半数の5往復が高山止まりです。使用車両は全列車キハ85系です。

  

一方の普通列車は、運転本数が少ないです。朝と夜間こそ1~2時間に1本の割合ですが、データイムは4~5時間間隔が開くことがあり、『青春18きっぷ』での旅は難易度が高いです。
また、早朝の上り1本と深夜の下り1本のみ下呂~高山間で快速運転します。
運転区間について、大半が美濃太田~高山を通して運転されますが、一部は美濃太田~下麻生・白川口・下呂や下呂~高山の区間運転です。
一部の列車は美濃太田方では岐阜まで、富山方面は飛騨古川・猪谷まで直通運転します。

  

また、今回の区間はICカード『TOICA』のエリア外です。『TOICA』で乗り越した場合は乗車駅から下車駅までの運賃を現金精算しなければならないので要注意です(高山本線でも岐阜~美濃太田は利用可能)。

  

普通列車の使用車両はキハ40系が主力ですが、キハ11形は夕方の1往復のみ美濃太田~白川口で運用されています。
また、2015年春に武豊線が電化された際には、現在当線で使用されているキハ25形とキハ75形が余剰となり、高山本線・太多線への転用が予定されています。

  

美濃太田~高山の所要時間は、特急で1時間40分前後、普通列車では2時間半前後で、両者の開きは大きいです。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
美濃太田駅   JR東海:高山本線(岐阜・名古屋方面)太多線  
美濃太田駅   長良川鉄道:越美南線  
高山駅   JR東海:高山本線(猪谷・富山方面)  
高山駅   新穂高ロープウェイ【第1ロープウェイ】 (新穂高温泉駅までバスで1時間40分)  
  
(参考:Wikipedia)