四日市駅にて。伊勢線も走る快速『みえ』(キハ75系気動車)です。
今回は、三重県四日市市の河原田駅と津市の津駅を結ぶ転換第三セクター路線で、
沿線最大のレジャー施設でもある鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)におけるF1開催日には
多くの人と臨時列車で賑わう伊勢鉄道伊勢線を紹介します。
尚、伊勢線は亀山経由の関西本線~紀勢本線ルートを短絡する目的で国鉄伊勢線として建設されましたが、
特に線内利用客が少なく、第3セクター鉄道として再出発しました。
沿線最大のレジャー施設でもある鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)におけるF1開催日には
多くの人と臨時列車で賑わう伊勢鉄道伊勢線を紹介します。
尚、伊勢線は亀山経由の関西本線~紀勢本線ルートを短絡する目的で国鉄伊勢線として建設されましたが、
特に線内利用客が少なく、第3セクター鉄道として再出発しました。
また、伊勢鉄道所有の気動車『イセⅢ形』の写真が少ないですが、ご了承下さい。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
伊勢鉄道:伊勢線 | 河原田~津 | 22.3km | (※1)単線・複線混在。非電化。軌間1,067mm |
踏破達成時 | 2001年1月 |
撮影時 | 2008年~2010年 |
四日市駅にて。
四日市駅はJR東海の単独駅ですが、島式ホームの南側に伊勢鉄道線の普通列車専用の切欠き式ホームがあります。
また、四日市駅周辺は中心市街地から離れていて、近鉄四日市駅と比較すると寂しさは否めません…。
四日市駅はJR東海の単独駅ですが、島式ホームの南側に伊勢鉄道線の普通列車専用の切欠き式ホームがあります。
また、四日市駅周辺は中心市街地から離れていて、近鉄四日市駅と比較すると寂しさは否めません…。
四日市から河原田まではJR東海の関西本線を走ります。南四日市を過ぎてしばらくすると築堤へと上がり、上り線は関西本線の上下線をオーバーパス(立体交差)して東側を走る下り線と合流し、伊勢鉄道伊勢線の起点駅である河原田に到着します。
河原田駅にて。築堤上にあります。
築堤の下には関西本線の河原田駅があります。
築堤の下には関西本線の河原田駅があります。
河原田を発車するとすぐに左へカーブして関西本線と分かれ、三重県は四日市市から鈴鹿市へと変わると鈴鹿川を渡って、その後は広大な田園地帯を高架線で南へ走ります。
やがて右側に市街地が見えてくると東西に走る近鉄鈴鹿線をオーバーパスし、特急『南紀』や快速『みえ』も停車する鈴鹿に到着します。尚、「鈴鹿」駅は元々関西本線にありましたが、当駅の開業に伴い旧・鈴鹿駅は「河曲(かわの)」駅へと改称されています。
鈴鹿を発車すると引き続き西側に鈴鹿山脈を遠望しつつ田園地帯を高架区間で駆け抜けますが、やがて地平へと下りて工場の間を走り、その後は住宅地へと変わると伊勢鉄道本社、そして車庫が併設されている玉垣に到着します。尚、玉垣駅手前の地平区間には伊勢線内唯一の踏切が存在します。
玉垣駅にて。伊勢鉄道の本社、そして車両基地が併設されています。
玉垣を発車して住宅地を抜けると再び田園地帯へと戻り、時には高架線上を走ります。やがて左手にあるF1マートを過ぎて、サーキット道路をアンダーパスすると鈴鹿サーキット稲生(いのう)に到着します。駅名の通り、鈴鹿サーキットへの最寄り駅で、F1開催日は特急『南紀』や快速『みえ』が臨時列車し、名古屋からの臨時列車も運転されます。鈴鹿サーキットへは西へ徒歩20分です。
鈴鹿サーキット稲生を発車すると、右手に丘陵を見ながら広大な田園地帯を高架線で走ります。
徳田付近にて。東側の車窓です。広大な田園風景を眺めながら走りますが、伊勢湾は望めません。
徳田を過ぎると中ノ川を渡り、やがて丘陵へ入ると掘割区間へと変わり、中瀬古に到着します。複線区間はここまでで、以南は単線区間になります。中瀬古駅西側には「太陽の街」と呼ばれるニュータウンが広がっていて、その南側には鈴鹿国際大学、鈴鹿短期大学があります。
中瀬古を発車するとすぐに津市へと入り、トンネルでニュータウンの下を抜けて田園地帯へ出ると伊勢上野に着きます。
伊勢上野を発車後は再び丘陵地を走りますが、やがて平地へと戻り、右手に集落が見えてくると、単線区間では唯一列車交換が可能な途中駅である河芸(かわげ)に到着します。
伊勢上野を発車後は再び丘陵地を走りますが、やがて平地へと戻り、右手に集落が見えてくると、単線区間では唯一列車交換が可能な途中駅である河芸(かわげ)に到着します。
河芸を発車すると右側(西側)の丘陵地が次第に離れ、経が峰を遠望しながら田園風景の中を高架線で走ります。
志登茂川を渡って東一身田(ひがしいしんでん)を過ぎると左へカーブして地平に下り、西側から接近してくる紀勢本線に寄り沿う形で合流します。尚、紀勢本線をオーバーパスする上り線用の高架線が一部建設されていますが、現在は放置されています。河芸~津が複線化されることがあれば、この立体交差にも陽の目を見るかもしれませんが…。
紀勢本線をオーバーパスする高架橋(未成線)です。今後、晴れて使用されることはあるのでしょうか?
『南紀』の車内から撮影しましたが、テーブル上のゴミが映ってしまいすみません…orz
『南紀』の車内から撮影しましたが、テーブル上のゴミが映ってしまいすみません…orz
紀勢本線に寄り沿った後は並走して住宅地を走り、やがて近鉄名古屋線をアンダーパスして市街地へ入ると終点の津に到着します。
津駅にて。車両が停車していない写真で申し訳ございません…。
『(ワイドビュー)南紀』のキハ85系が停車している反対側のホーム(0番線)より普通列車が発着します。
また、特急『南紀』と快速『みえ』はJR線のホームに発着し、そのまま紀勢本線へ直通します。
『(ワイドビュー)南紀』のキハ85系が停車している反対側のホーム(0番線)より普通列車が発着します。
また、特急『南紀』と快速『みえ』はJR線のホームに発着し、そのまま紀勢本線へ直通します。
伊勢線内ではJRから乗り入れてくる特急『南紀』が4往復と快速『みえ』が13往復(概ね1時間毎)運転されています。ともに伊勢鉄道関係の停車駅は四日市・鈴鹿・津です(一部の上り『みえ』は中瀬古にも停車)。
尚、『南紀』で四日市~鈴鹿・津を利用する場合、指定席特急料金は伊勢鉄道とJRの合算で1,550円になりますが、自由席特急料金は620円となります(鈴鹿~津の自由席特急料金は310円)。また、快速『みえ』指定席の線内利用についてはお問い合わせ下さい。
尚、『南紀』で四日市~鈴鹿・津を利用する場合、指定席特急料金は伊勢鉄道とJRの合算で1,550円になりますが、自由席特急料金は620円となります(鈴鹿~津の自由席特急料金は310円)。また、快速『みえ』指定席の線内利用についてはお問い合わせ下さい。
一方の普通列車も河原田方は一部を除き、四日市までJR線に乗り入れて、四日市(一部は河原田)~津の運転が主体です。一部は四日市(河原田)・津と車両基地のある玉垣との間の運転です。運転間隔は概ね1時間毎で、朝のみ若干本数が増えます。
特急と快速はJR車両ですが、普通列車はすべて伊勢鉄道のイセⅢ形の単行による運転です。
四日市~津の所要時間は、特急・快速ともに20分~23分で、近鉄特急と同等の速さです。
そして河原田~津の普通列車での所要時間は概ね30分前後です(四日市~河原田は7~10分)。
そして河原田~津の普通列車での所要時間は概ね30分前後です(四日市~河原田は7~10分)。
最後に、伊勢鉄道伊勢線内は、『青春18きっぷ』などの企画乗車券で乗車できない場合があります。
これらのきっぷですと、別途伊勢鉄道の運賃(最大で河原田~津の490円)が必要です。
尚、『青空フリーパス』は伊勢鉄道線内も利用可能です。
これらのきっぷですと、別途伊勢鉄道の運賃(最大で河原田~津の490円)が必要です。
尚、『青空フリーパス』は伊勢鉄道線内も利用可能です。
(参考:Wikipedia)