第167回 紀勢本線を乗りつぶし(1) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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前回の続き…

2002年3月27日~3月28日、『青春18きっぷ』を使用して、1泊2日の日程で名古屋乗り鉄&紀伊半島一周の旅をしました。
今回は2日目(3月28日)前半の行程です。
今回の日程 2002年3月28日(木) 【前半】

松阪652(紀勢本線・8907C)701多気712(327C)1024新宮1030(徒歩)1040(和歌山観光・ケーブルカーの廃線跡探訪)1120(徒歩)1150新宮

【後半へ続く】
この日も無事に早起きができ、朝食後にホテルをチェックアウト。松阪駅にて『青春18きっぷ』のスタンプが押されて改札内へ。まずは多気行きの8907Cに乗りました。車両はキハ11形の単行で、春休みだからか高校生は少なく車内は閑散としていました。
そして多気では当駅始発の新宮行き327Cに乗り継ぎました。私は間違えて1両分離れた場所で列車を待っていて、慌てて停車位置まで走るハプニングがありましたが、無事に進行方向左側にあるボックスシートの前向き窓側席をゲットできました。車両はキハ48形の2連で、半分ほどのボックスシートは誰も座っていませんでした。

327Cは定刻に多気を発車し、徐々に山間部へと入って行きます。10分以上の長時間停車をする三瀬谷では一度改札外に出てみましたが、写真撮影せず…orz もったいない事をしました。
三瀬谷から先も山里を走り、段々と山深くなってきます。途中で「大内山牛乳」の工場を望んだ後に梅ヶ谷を過ぎ、いくつものトンネルで勾配を下り車窓左手に海が見えてくると紀伊長島に着きました。

紀伊長島からは乗客が増え、1ボックスに1~2名の状態になりました。紀伊長島発車後は主に海から少し離れた場所を走ります。そして年間降水量の多い都市として有名な尾鷲では大量の下車があり、車内は再びガラガラになりました。尾鷲からは海沿いを走りますが、山地が海まで迫るリアス式海岸のためトンネルが多いです。


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大曽根浦~九鬼にて。

熊野市からはのどかな平地を走り、三重県内最後の駅である鵜殿を過ぎると熊野川を渡って和歌山県に入り、トンネルを抜けて市街地に入ると終点の新宮に到着しました。時間帯がデータイムに差し掛かり、車内はガラガラの状態でした。


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新宮駅にて。


新宮では少し滞在時間を設け、北へ徒歩10分ほどの場所にある新宮城跡・丹鶴城公園を訪ねました。1954年~1980年の間に活躍していた和歌山観光が運営していたケーブルカーの廃線跡探訪が目的でした。
まずは徒歩で坂や階段を上り天守閣跡へ。すでに桜が開花していて綺麗でした。天守閣跡の見学をした後はいよいよ廃線跡を簡単に調べました。


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山頂側の二の丸駅はホームが撤去されていましたが、よく見ると軌道敷などの遺構が残っていました。

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二の丸駅より山麓側の丹鶴駅跡を望む。桜の花に視界が遮られて丹鶴駅跡は見えませんが、全長はたったの72mでめっちゃ短い路線でした。

二の丸駅跡を観察した後は、廃線跡を徒歩で下ってみます。枕木に相当するコンクリートの軌道敷があり、線路跡にも草が少なかったので歩きやすかったです。そして2分で丹鶴駅跡に着きました。


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丹鶴駅跡にて。こちらはホーム跡が残っています。

ケーブルカーの廃線跡探訪を終えた後はスーパー「オークワ」に寄ってから新宮駅に戻りました。
そして売店で駅弁「熊野弁当」を購入し、駅の椅子で食べました。

(つづく)

今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
JR東海:紀勢本線多気→新宮137.7km踏破達成!

今回踏破した廃線跡

路線名区間備考
和歌山観光:ケーブルカー丹鶴~二の丸(72m)1994年廃止。徒歩にて踏破
(参考:『鉄道廃線跡を歩くⅧ』JTBキャンブックス、Wikipedia)