第97回 樽見鉄道を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

前回のつづき…

2001年8月2日、『青春18きっぷ』使用の中国地方乗りつぶし最終日の3日目は、夜行快速『ムーンライト山陽』の車内でスタートしました。
今回の日程 2001年8月3日(木) 【3日目】

【車内泊】(山陽本線→東海道本線・9238レ臨時快速『ムーンライト山陽』)621京都712(東海道本線・704M)822米原825(202F)858大垣944(樽見鉄道樽見線・13レ)1044樽見1051(樽見線・16レ)1152大垣1245(東海道本線・227F)1318米原1326(東海道→山陽本線・3339M)1532加古川 【帰宅】
前日に下関を発車した夜行快速『ムーンライト山陽』で一夜を過ごしました。途中の広島で目が覚めましたが、多数の乗客が乗り込んで車内はたちまち満員に。私の隣席にも30歳くらいの男性が座りました。私は広島発車後すぐに眠ってしまいました。途中の岡山での『ムーンライト高知』『ムーンライト松山』との併結シーンを見たかったのですが、深い眠りについていて叶いませんでした…。

目が覚めたのは姫路発車後すぐで、ここで私は選択を迫られました。加古川で下車してそのまま帰宅するか? それとも大阪か京都まで行って乗り鉄を続けるか? 別に加古川で降りても『18きっぷ』のモトは取れているので損しないのですが、せっかく『18きっぷ』が本日じゅう使えるのでもったいないなと思い、後者を選択して加古川では下車せずに乗り続けました。意外だったのは加古川から通勤客がどうやら指定券を買ってまでも乗車してきた事でした。『ムーンライト山陽』が実質始発列車でしたから…。『ムーンライトながら』ではよくある事らしいですが、このような臨時列車までも……と思いました。

で、結局指定券を買った終点の京都まで行ってしまいました。途中の芦屋や高槻の通過は気持ちよかったです(芦屋と高槻利用者の方、スミマセン)。京都には定刻の6時21分に到着しました。


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写真は前方に連結されていた『ムーンライト高知or松山』の客車です。なぜ『ムーンライト山陽』を撮影しなかったのか……。
あと、右下に見えますが、私は当時バッグを持って旅行に出かけてましたが、写真撮影の際にはどこかに置かなければならず、これは不便でした。翌2002年からはリュックを多用するようにしています。

京都下車後は、一度改札を出て朝食を…と思いましたが、朝早すぎて店が開いてません……前日の時点では、今朝加古川の自宅に帰って家で朝御飯を…の可能性もあったので、朝食は買ってませんでした。それで仕方なく改札内に戻り、1番線ホームのベンチで、常に常備している「カロリーメイト」を食べ、これを以って朝食としました。たいして腹は膨れませんでしたが……。食事後はベンチで時刻表を取り出し、
どこへ行こうかと索引地図で調べました。何分間か調べていると、東海地方育ちの血が突然騒ぎ出し、名古屋近辺ばかり調べるようになって、ついにターゲットを樽見鉄道にしてしまいました。九州→東海のパターンはこの年(2001年)の1月にも実行していて、今回が2回目になります。

「整いました」という訳で、樽見鉄道を目指すことにします。京都から米原まで乗った704Mは221系の6連で、滋賀県への通勤・通学客で超満員で、ドア付近で苦しみました。ナンボ逆方向とはいえ、ラッシュ時に6両は短すぎます! しかし、すし詰め状態も草津で終わり、何とかドア脇で固定座席の背にもたれながら米原まで乗りました。
米原から大垣までの202Fは117系4連で、『18きっぷ』のシーズンながら乗車率はそこそこで、難なく窓側席をゲットできました。そして8時58分に大垣に到着しました。

大垣では改札を出ずに、樽見鉄道の切り欠き式ホーム・6番線へ行き、樽見鉄道の出札窓口で樽見までの往復乗車券を求めます。確か硬券だったと思います。また、乗車列車が発車30分も前に入線していたので、暑かったこともあり車内に入って涼みながら発車を待ちます。

車両はハイモ230-312、レールバスでした。乗客は10人ほどになり定刻の9時44分に樽見行き13列車は大垣を発車しました。

列車は東海道本線と並走しながら進み、東大垣を過ぎて揖斐川を渡ると東海道本線と離れ北上します。割と平坦なのでスピードが上がります。名鉄揖斐線(2001年10月廃止)をアンダーパスする地点も、あと少しだなぁ~と感慨深く見続けていました。
乗客も本巣までで半数が下車し、5人ほどになって山間部に入ります。根尾川の対岸には、こちらも2001年10月廃止予定の名鉄谷汲線が通っていましたが、全然見えませんでした。途中何度も根尾川を渡りましたが、アユ釣りをしている人が多かったです。
神海からは新線区間に入り、線形が直線的になってトンネルが増えます。そして大垣からちょうど1時間で終着駅の樽見に到着しました。


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樽見駅は旧・根尾村の代表駅で、薄墨桜の季節は混雑しますが、普段はひっそりとしています。
駅舎はその後の2008年に不審火で消失したようです。

樽見では7分間しか時間が無かったので、駅を出て写真を撮ってとっとと車内に戻ります。そしてあっという間に樽見を後にしました。
帰りは途中の本巣駅で、後方に新型のハイモ295-315を増結しました。この車両は大垣から「薬草列車」になる車両です。岐阜県の第三セクター鉄道はこのような企画をしている所が複数あり、それぞれ増収に努めています。私の地元の三木鉄道でも「薬草列車」を……と思ったのですが、距離が短すぎますか…。

終点の大垣には11時52分に到着しました。ちょうどお昼になったので、昨年も食べに行った大垣駅ビル内の「スガキヤ」(2010年1月閉店)へ直行します。約1年ぶりの「スガキヤ」。私は少年時代にはしょっちゅう食べていましたが、懐かしい味で美味しかったです。

昼食後、大垣12時45分発の米原行き227Fには、接続の快速列車が到着する前に乗車することができ、余裕で窓側席をゲットできました。
313系2連の車内は満員でしたが米原まで快適移動ができました。そして、米原からも新快速(223系8連)の窓側に座り、途中寝てしまいましたが悠々と加古川へ帰ることができました。

以上をもちまして、今回の中国地方乗りつぶし旅行は無事終了いたしました。 (つづく)


今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
樽見鉄道:樽見線大垣~樽見34.5km踏破達成!
(参考:Wikipedia)