神戸市営地下鉄北神線【旧・北神急行電鉄北神線】(2009年訪問)

今回は、北神急行電鉄北神線です。久しぶりに私の生まれ故郷・神戸の路線を紹介します。

現在は神戸市交通局に移管され、神戸市営地下鉄北神線になっています。

詳しい地図で見る  

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
(※1)北神急行電鉄：北神線	新神戸～谷上	7.5km	全線複線・直流1,500V電化

(※)北神急行電鉄は第二種鉄道事業者で、鉄道施設は神戸高速鉄道(第三種鉄道事業者)が保有。    

(※)現在は神戸市営地下鉄北神線。     

踏破達成時	2000年10月
撮影時	2009年

起点の新神戸駅は乗り入れ先の神戸市営地下鉄西神・山手線と共同使用しています。案内板は両社局の案内がありますが、駅の管理は神戸市交通局です。

駅名標も神戸市交通局仕様です。新神戸駅は地下にありホーム２面３線で、北神急行と地下鉄を直通する列車は１番線、２番線を使用します(３番線は地下鉄列車の折り返し用)。

地下の新神戸駅を発車するとすぐに全長7,276mの北神トンネルに入ります…と言っても、地下トンネルから山岳トンネルに変わるだけなので、乗っていても見た目には違いに気付きません(騒音の違いはあるかもしれないが……)。
普通、トンネル内は車窓を見ていてもつまらないのですが、北神トンネルでは、トンネル内の一部区間の側壁にウサギの形をした照明が連続して設置されていて、気分転換？になると思います。

新神戸から約８分、やっと北神トンネルを脱出？し、神戸電鉄有馬線と合流して高架駅の終点・谷上駅に到着します。

谷上駅では殆どの列車が神戸電鉄と同一平面で乗り換えができるよう、４番、５番ホーム(５番ホームはラッシュ時のみ)を使用します。

谷上駅より新神戸方を望む。
谷上駅を発車するとすぐに北神トンネルに入ります。左の２線が本線で、右の線路は谷上車両基地への出入庫線です。
さらに右には神戸電鉄有馬線が通っています。

谷上駅では神戸電鉄有馬線と同一ホームで乗り換えが出来るよう配慮されています。神戸電鉄の電車は上下列車とも向かい側の３番線ホームに入線します。

谷上駅より終端方を望む。有馬・三田方面へ直通できたら便利なのですが、現状では両社のレールの幅(軌間)が異なるため不可能です。

谷上駅の改札口はかつて北神急行と神戸電鉄で別々で、改札内に乗り換え用の中間改札がありましたが、現在は中間改札が撤去され、北神、神鉄とも共通の改札口になりました。

谷上駅は、近くに新興住宅地がありますが、駅南側が六甲山地で、さらにこの付近は山に囲まれていて、乗り換え客の多さに比べ乗降客は少ないです。
また、神戸電鉄の谷上駅は以前、もう少し北側にありましたが、北神急行線開業に当たり現在地に移転しました。

  
乗り鉄の注意点  

列車本数はデータイム１時間当たり片道４本と、まずまずの本数が確保されています。全線(と言っても１区間のみですが…)の所要時間も８分で、当線区のみの乗りつぶしは比較的容易です。

しかし問題点は、運賃の高さです。営業キロ7.5kmで、片道350円もかかります。トンネルの建設費、維持費などを考えれば仕方ないかもしれませんが、以前はもっと高い430円だったのです。350円でもかなり値下げされた方です。
また、北神急行線と地下鉄線または神戸電鉄にまたがって利用する場合は運賃が10円～30円引きになる割引制度はありますが、それでも谷上～三宮の運賃は530円で、割高感が拭えません。まぁ、運賃が高い分、特に三宮～谷上の所要時間は神戸電鉄・鈴蘭台経由に比べてかなり短いですが…(約１０分)。六甲山地を歩いて越えることを思えば安いものです。

あと、競合交通機関としては、神戸市交通局の市バス64系統があります。６４系統は神戸北町・箕谷から新神戸トンネルを経由して新神戸・三宮までを結び、箕谷～新神戸・三宮の運賃は430円です。

のりかえ   

乗換駅	乗換路線
新神戸駅	神戸市営地下鉄：西神・山手線(直通運転)
新神戸駅	JR西日本：山陽新幹線
新神戸駅	神戸布引ロープウェイ (ハーブ園山麓駅まで徒歩5分)
谷上駅	神戸電鉄：有馬線

  

(参考：Wikipedia)