顔の傷と恋愛⑤ | 闘傷手記

闘傷手記

顔を失って生きられるのか?

夜、現場に入ると聞いて想像していた状況では無く、高そうな商品達も収められてしまっていてガッツリ直す、と言うよりはちょこまかとした足掻きしか出来ない感じでした。


商品出して本腰入れて完璧にやるとなるとそれなりに時間掛かると覚悟してたのですが


そうこうして日付廻る前にはメインの作業を終えて他の是正余地が有る箇所を直してたりお客さんの配線作業を見守って居る所、


着信がありました。



Kさんからです。

『どう?』

『完璧じゃないけど無事納まりましたよ』

『そっかー、それは良かった❗』

なんだか御機嫌です。

『呑んでました?』

『部長と会合でちょっと』

そんなこんなでお客さんも居るし酔っ払いに絡まれる前にサクっと電話は切れました。







程なくしてLINEの受信音。その時まだお客さんに付き合って現場にいたので内容の確認はしませんでした。


深夜一時頃開放されて確認すると


『開放された?久しぶりに飲まない?』


え、いやいやいや、ここうちから近いのに、明日朝から現場なのに、またそっち(会社側)に戻れと??


そもそも怪我の経過とか詳しく話して無いし、
この4ヶ月なんだったのか分からないまま、
さらりと一緒に呑むの??




とか、色々思いはするんですが、


率直には、ただただ嬉しくて、




けれどもLINEを返したタイミングは遅くて、

彼は寝てました。



だろうとは思ってましたが←


続く