THE STONE ROSES 「Elephant Stone」

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『THE STONE ROSES』の歌詞和訳の第2弾。
前回の「I Wanna Be Adored」はアルバム1曲目の歌詞が重要な曲として紹介しましたが、『THE STONE ROSES』は当然、サウンド面も重要です。
まず、背景から触れておきます。

このアルバムが発売されたのは1989年ですが、1980年代はロックの勢いが無かったとよく言われますね。
一方、80年代末頃からUKでは、アシッド・ハウスと言われる若者文化が、つまりクスリをやってクラブで踊るような遊びが拡がってました。
そこでかかるのは、当時流行のもしくは古いダンスミュージックだったようです。
80年代はダンスミュージックに勢いがあったってのもよく言われますね。

一方、80年代のUKのバンドと言ったら、Joy Division、Jesus & Mary Chain、Spacemen 3とか
60年代ギターロックを下敷きにした、サイケデリックなサウンドのバンドが頭に浮かびますね。
だけど、印象としてちょい地味ってのも事実。

このハウスミュージックの流れとUKらしいサイケデリックギターの流れを一つの音楽に統合したのがThe Stone Rosesだと言われています。
どっかのレビューサイトで、『The Stone Roses』は、酔っぱらったギターポップにハウスっぽい奇妙なグルーヴをのっけたサウンド、って書いてありましたね。
僕は笑っちゃったけど、的確な表現だと思います。

今日紹介する「Elephant Stone」てのは、そういうローゼスらしいサウンドの代表曲です。
ちなみにUKで最初の頃リリースされた盤ではこの曲は漏れてますが、現在一般に出回ってる盤では収録されています。
レニのドラミングがとにかくいい!
明らかにクスリがテーマの内容の歌詞ですね。洗練されたサウンドにこんなアホらしい歌詞のっけるってのも彼ららしさかなと思いますね(笑)


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♪Elephant Stone(エレファント・ストーン)

Burst into heaven
Kissing the cotton clouds
Arctic sheets and fields of wheat
I can't stop coming down
(天国までぶっとぶ。
 綿みたいな雲、北極の層、小麦畑にキスしながら。
 禁断症状がとまんない。)

Your shrunken head
Looking down on me above
Send me home like an elephant stone
To smash my dream of love
(君の収縮した頭が、上からを俺を見下ろしている。
 でっかい石でも運ぶみたく、俺を家へ送ってくれよ。
 そして、俺の恋の夢を砕いてくれ。)

Dreaming till the sun goes down
And night turns into day
Rooms are empty i've got plenty
You could move in right away
(陽が落ちるまで寝てたら、
 夜が昼に変わるよ。
 部屋は空っぽ、いっぱいあるんだ。
 すぐに越してきなよ。)

It seems like there's a hole
In my dreams
In my dreams
In my dreams
(俺の夢には穴でも開いてしまっているみたいだ。
 俺の夢には、俺の夢には・・・。)

Down through the heavens
Choke on the cotton clouds
Arctic sheets and fields of wheat
I can't stop coming down
(天国からまっさかさま。
 綿みたいな雲、北極の層、小麦畑で喉が詰まる。
 どんどん落ちていってしまう。)

Your shrunken head
Looking down on me above
Send me home like an elephant stone
To smash my dream of love
(君の収縮した頭が、上からを俺を見下ろしている。
 でっかい石でも運ぶみたく、俺を家へ送ってくれよ。
 そして、俺の恋の夢を砕いてくれ。)

Did your bed and bookshelf go
And run run run away
These four walls saw the rise and fall
And your midnight getaway
(君のベッドも本棚もどこかいった?逃げていったの?
 この4つの壁は、良い時も悪い時も君の深夜の脱出も見てたよ。)

Seems like there's a hole
In my dreams
Or so it seems
Yet nothing means anything
Anymore
(俺の夢には穴でも開いてしまっているみたいだ。
 っていうかさ、
 何もかもどうだっていいように思えてしまってさ、もうね。)

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