『まれ』の碑は残った | サト_fleetの港

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広く浅く、幅広いジャンルから、その時々に感じたことを “おとなの絵日記” のように綴っていきます。


14日、北陸3県で放送されたNHK『北陸スペシャル  被災地からの声 〜若者たちの誓い〜』に土屋太鳳さんが案内役で登場した。
番組は、能登半島地震の被災地で暮らし、復興を支える若者たちの姿を追ったドキュメンタリー。

能登・輪島を舞台にした朝ドラ『まれ』(2015年上期) のヒロインを務め、
なみなみならぬ “輪島愛” の持ち主である土屋さんにふさわしい仕事だった。



その番組冒頭、土屋さん自身が5月下旬に被災地の輪島を訪れた際の映像が流れた。
土屋さんの輪島訪問は、ネットの情報などですでに知られていたが、
ようやく映像で見ることができた。

短い映像だったが、
土屋さんが、見る影もなくなった馴染みの漆器店を前にして悲痛な表情で立ちつくす姿や、
地震による大火で壊滅した朝市通りにあって奇跡的に原型をとどめる『まれ』のオブジェに、
「よく残った」と言って愛おしそうに手を添える様子が映っていた。




このオブジェは、
『まれ』の放送を記念して、ドラマにも登場した いろは橋のたもとに設置されていたのだが、
隣にあった輪島ドラマ記念館は焼失したというのに、よくぞ生き残ったものだ。

反対方向から見ると、このことがいかに奇跡的なことなのかがわかる。



しかも、オブジェの主な材質は発泡スチロールだという。
これが奇跡でなくて何であろうか。


これまでも、自然災害の際、奇跡としか言いようのない現象が起きた例はいくつもある。
火山噴火で一気に流れ出た溶岩流が、山麓の神社を避けるように迂回して流れていった例や、
東日本大震災で放射線量を測定していたところ、
ある山岳のオオカミを御神体とする神社の手前でピタリと止まるように、その一帯の線量が低下していた例など、
科学で証明できない不思議な現象が起きたことがままある。

今回の件のオブジェは、

輪島が朝ドラ『まれ』のロケ地であることを誇りとした記念碑的な存在だったが、

何か、神通力のような力を持っているように感じる。

これからは、大災害を生き抜いた奇跡のシンボルとして、災害封じの御神体のように崇 (あが) められるのではないだろうか。



今後、被害が出るような大きな地震がないことを、

そして、一刻も早く被災地の皆さんに平穏な暮らしが戻ることをお祈りしております。