郊外の道を通っていると、わきの野原に ちょこちょこと動く影が!
刈り取られた枯れた下草が、ワラのように敷き詰められた一角にいたのは キジ(オス)。
車を停めて、大急ぎでスマホのレンズを向ける。
敏感にこちらの様子に気付いたキジくんは、そそくさと繁みの中へ。
“頭隠して 尻隠さず”
という ことわざは、キジのこのような姿からきているらしい。
このあと、車を降りて、もっと近付いて撮ろうとしたが、その時はもう、キジくんの姿はなかった。
すると、やや離れたあたりから “クェッ クェーッ!” という かん高いキジの鳴き声が聞こえてきた。
“散歩の邪魔するなよ” と言っているように聞こえた。
しかし、郊外とはいえ このあたりは、近くに住宅街や幹線道路があって、人や車の通行もある場所。
キジは、野禽(やきん)の中でも、比較的 人の住むエリア近くにも生息する鳥らしい。
このあと、
ふと視線を近くの水田の方に移すと…
シラサギは、どこか別の場所に巣があって、エサ探しをかねて時おり飛んでくるので、市内のあちこちで見かける。
平和そうな鳥たちの いとなみを邪魔してはいけないので、私はその場をあとにすることにした。