さくら🌸たち、柴犬3きょうだいに触れていただきありがとうございます。

さくらがお空へ旅立ち3年が経ちます。まだ「ペットロス」から抜け出せずにいます。

こうしてブログや新聞など、マスコミの方に記事していただける時に聞かれます。

 ≪辛いことを思い出させてしまいますが...≫ と。



悲しいこと、辛かったことはたくさんあったけど、そんな風に思わないでください。私は大丈夫です!

今でもどこかで話が出たり、取り上げて記事に写真が掲載されることはうれしいです。感謝です。



ペットショップで柴犬を買って「さくら」と名前をつけて家族の一員になり、大切に愛情いっぱい注いで、可愛くて可愛くて堪りませんでした。生後2ヶ月のさくらの成長を楽しみにしていたんです。


半年後(生後8ヶ月)になった時、(遺伝子病で余命数ヶ月)から息を引き取る(柴犬さくら〜虹の橋へ〜)まで幼い柴犬の成長は死に向かっていく、現実は毎日が地獄で普通のペット飼育すらまともにできない状態になりました。

子犬の手探りの看護をするのは悲しみを通り越して怒りでいっぱいになりました。

その矛先はペットショップ、ブリーダー、日本犬保存会へと向いていきます。


当初、ペットショップの対応は口先だけ。申し訳ないと謝るだけ。納得できないことばかりでした。

《なぜこの子は病気をもって生まれてきたのか?》


納得できる説明を求めることは、きっとペットショップにとって、私はただのクレーマーだったのかもしれない。でも飼い主として、さくらの親として、突き詰めても知りたかったんです。

《この子はどんなところで生まれ来たのか?》


飼い主がこう思うことはいけませんか?

直接ブリーダーさんのところに行って聞いてみたかったです。それは叶いませんでした。



ならばと、柴犬の繁殖をして血統書を登録発行している日本犬保存会へ報告すると信じられない酷い対応(絶望からの脱出)をされました。

のちに、血統書とは違う親犬から生まれていたことがわかり、血統書の再発行に尽力して頂いた方のおかげでやっとさくら達の状況が伝わり、正しい血統書を手にすることができました。

血統書の不正

血統書が届きました!



柴犬がGM1ガングリオシドーシスを発症したら必ず死を迎える。
そんな恐ろしい病気があると、ペットショップも日本犬保存会も知らなかった。もちろん繁殖をさせるブリーダーと言われる人だって知らない人が居たんじゃないですか?
遺伝子病を予防できるのは交配をする時、掛け合わせを気をつけることなのに。
幅広くペット業界というところは、一般の飼い主にとっては敷居が高く、分厚い壁のようなものがあるんだと実感しました。


今回その当事者となった大手ペットショップのペットプラス(株式会社AHB)さんと生前加入していたペット保険でもあり、遺伝子検査をしてくれたアニコムホールディングスさんとのやり取りは、本当に大変で...ってそんな簡単な言葉じゃ表現しきれないくらい。
本社のある東京へも行きました。
企業の上の方の方と直接話もしました。今思うと夢でも見てたのかと思う時もあるけど、私の人生でこれほど不安と緊張が入り混じった感情をぶつけたこと。それを受け入れ最後まで話を聞いてくれたことは忘れません。
AHBとアニコムさんがペットと飼い主の架け橋になってくれたおかげで、遺伝子病や遺伝子検査の推進へと動き出してくれたと(私なんかが偉そうにすいません)思います。


どうしても頭から離れないのは、あの時言われた...

《可愛い子ほど何か病気を持っている》
そのままの意味ではなく、いろんな意味があって、深いところの話だと思いました。
可愛い子を作ろうとすると大概いろんな病気を持っている。それは交配を繰り返してきた結果でもある。
すべてが防げるものではない、だけどわかっているもの、予防できるものがあるならば、それはやらなくてはいけない。
今までわかっていたこと、動きもあったけど、なかなか進んでこれなかった。
さくらちゃんたちが教えてくれたこと、柴犬の遺伝子病は確実に防げる。これはやるしかないことだ。



どうして今なの、、、こんなところで泣いちゃいけないと思いながらも涙でいっぱいになりました。
もっと早くやってくれてたら、さくらも私もこんな思いをしなくて済んだのに、、、


第二のさくらを出さないために




柴犬だけでなく、遺伝子病で苦しむワンちゃん、ネコちゃん、その飼い主がいなくなりますように。


これが私の願いです。

これは業界の力を借りないとできないだろうとも思います。

そこには血統書発行団体や獣医師、動物愛護の各団体さんの協力、各専門機関とも連携して残し守るもの、縮小や撤退(廃業)することもあっていいと思います。

視点を変えるのは、ただ可愛いとかペットが飼いたいと求める飼い主(お客)も同じで、求める犬や猫のことをよく調べて、知りたいことはとことん聞いてほしい。

遺伝子病についてはネットに出てるし、親犬親猫の情報も求めていいと思います。

教えてくれるペットショップもあるし、なんならブリーダーさんの情報も教えてくれるところがありますよ。







 

繰り返しますが...


現在大手数社のペットショップがやっている遺伝子検査は「水際対策」です。ショップで販売する犬猫を対象に遺伝子検査をする。

遺伝子病の完璧な対策ではないし、抜け道はたくさんあるのもわかります。
《遺伝子検査をしてるから安心》とも言い切れません。
でも、やらないよりやった方がいい!
これを継続してやっていくことも必要で、本来遺伝子病予防というのはペットショップがやることではなく、ブリーダー(交配をする現場)でやることが一番大切なんです。
(ペットショップで買った犬猫を交配に使うなら必要となるでしょうけど...)


ペットショップの役割ってもっと他にもあるんじゃないの?
ペットショップから先〜、、だけじゃなく、ペットショップに来るまでの命の背景にも目を向けてほしいですね。
ペットショップのバイヤーがブリーダーへ直接買い付けに行くシステムなら、直接的な指導を強制する、飼育の現場をみておかしいと思ったところは切り捨てるくらいの強気でいて欲しいって思います。
それができる立場でいて欲しいです。
ペットショップはブリーダーへ、子犬を売ってくださいっていう立場なのが、どんどん闇を幅広く作ってしまってるんだと思ってます。
請負でいいじゃん!って。


ブリーダーさんもいろいろで。犬種を問わず、なかには積極的に遺伝子検査をしている方もいます。
繁殖犬と言われる親犬は、引退したらそこで家庭犬となり終生飼育されているそうです。
純血種を残すことや、その血統を絶やさず残す繁殖をして中から一部の子犬の飼い主さんを直接探しているブリーダーさんもいます。
産めるだけ産ませ、病気になっても治療せず、直視するのも胸が苦しくなるほど酷い扱いをしているブリーダー繁殖屋も最近テレビやニュースで見ました。
これだけ報道やネットに流れてても知らない人もたくさんいるんですよね。私の周りにも結構いますよ!



一般の飼い主も、まだ飼い主じゃなくてもできることはあると思います。ネットを上手に使って犬猫のことをよく調べてみてもいいですよね。
犬猫を探す前にペットショップを選ぶ。
保護活動している犬猫の譲渡会場も覗いてみてください。
ブリーダーを見つけても、最終的には直接犬舎猫舎を訪れてみてください。




ビジネスに使われるだけの飼い主になるのって、なんか...嫌じゃないですかキョロキョロ