傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉 | 想像と好奇心でできている

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日々、思ったことを書いてます。
野いちごでは、 『テレビの感想文』ときどき更新。

ネタバレあります。


テレビアニメで放送された内容についても書いてますので、知りたくない方はやめておいてください。



春休みのある日。


階段をのぼっている阿良々木暦は、元塾の廃墟になったビルの屋上に出た。

屋上に突き出ている木に、大量に止まっている鴉。異様な光景。

雲が動き、太陽の光を浴びたとたん、燃えあがる自分の体。

飛び立って逃げる鴉たち。火だるまになり、燃えたまま絶叫し、屋上から落下。

それでも骨にもならずに燃え続ける阿良々木暦。


直江津高校の前を歩いていた阿良々木暦は、桜舞う春風でスカートがまくれあがった羽川翼と出会った。

スクリーンいっぱいに映るパンチラ。さらに揺れる胸。恥ずかしそうな顔。

男性だったら「あ、かわいい」って思いそうだな、って思ったけど。

うーん、同性なのでこんなの見せられても戸惑いしかない。


金髪で冷たい眼をした、美しい吸血鬼が出るという噂について話す羽川。

「人間強度が下がるから」(友達がいることで、他人を気にして、他人のことで自分の弱点が増える、だからいらない、という持論)と友達をつくらず、友達がゼロだった阿良々木くん。

一方、友達がいれば、友達が楽しいときは自分も楽しいし、と言う羽川さん。


友達がいることで……について、阿良々木くんと羽川さんの考え方はそれぞれ逆。

阿良々木くんの持論、ひねくれてるなぁ。なんだよ人間強度って。

でも、羽川さんから電話番号とメルアド教えてもらって、嬉しかったのか、笑顔で歩きだす阿良々木くん。BDMもウキウキしてて明るい。


深夜0時、羽川さんのセクシーな瞬間を思いだし、興奮していてもたってもいられなくなった阿良々木くんは、街に出て本屋へ。表紙から察するに、やらしそうな雑誌を購入。


街頭も消え、真っ暗になった街。

地下鉄つの会談に続く道に、血痕が。

血痕をたどり、地下鉄の駅の中へ入っていく阿良々木。

途中、壁にぶつかったような血の跡もあった。普通の人間なら死んでいる血の量。


すると、血だまりの中で倒れている金髪の女性がいた。

死んでると思いきや、動いて声を出し、驚く阿良々木。

「我が名はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」

死にかけているから、血をよこせと言う。

助けようと抱きかかえると、両手両足がない。驚いて投げ飛ばしてしまう阿良々木。

化物だと恐怖を感じ、その場から逃げだした。

が、それを見た吸血地が泣きだし、「嫌だ! 死にたくない!」「ごめんなさいごめんなさい」と言い続ける。

そんな彼女を見捨てることができず、戻って血をあげることにした。

鳴き声は赤ん坊の泣き声に。(これ、映画館の音響効果もあったんでしょうか、かなり不気味)


血を吸われた自分が殺されるとわかった上で、助けることにした阿良々木。お人好しだな。究極のお人好し。
目を覚まし、気がつくと、自分の左腕で寝ている金髪の幼い女の子がいた。

揺さぶっても起きない女の子。「あと5分……」と朝の起きない子供と母親みたいになり、「あと46億年……」「地球がもう1個できちゃうよ!」と阿良々木くん初ツッコミ。


このあと、太陽の光を浴びたせいで、阿良々木くん人体発火現象に。

自分も火がついて燃えながら、屋上から飛び降りて、阿良々木をつかんで引っ張り、助け出す女の子。

不老不死の体は崩壊と再生を繰り返し続けるので、ひたすら燃え続けることになる。


キスショットが自己紹介したとき、阿良々木に「キスショット」と呼ばれるのを嫌がり、「ハートアンダーブレート」にするように言う。長い、と阿良々木。

これって、一人目の眷属から「キスショット」って呼ばれていたことと関係あるんだろうな。(「終物語」につながっている伏線)

怪異の王、最強の吸血鬼の眷属になった阿良々木は、弱体化したキスショットより強くなっているという。

「頭をなでてみよ」と上から目線でかわいい命令をするキスショット。鼻息が荒い阿良々木くん、ロリコン発動。


さっきなかった手足が再生している。

手足がなかったのは、吸血鬼退治の専門家三人に同時に攻撃されたから。

「人間に戻れるのか」と問いかける阿良々木に、三人に奪われた手足を取り返し、完全体にならなければそれはできないと言うキスショット。


三対一ではなく、一人ずつが相手なら、吸血鬼化したいまの阿良々木なら勝てると言う。


夜、踏切の前で、突如として現れた三人の男。

両手が刀になっている男。巨大な十字架を背負った、金髪の男。大柄の男。

三方向から近づいてくる。取り囲まれた阿良々木。

「僕は人間だぞ! 人殺しをする気か!」

同時に襲ってきた三人。

そこへ、夜の工場地帯を人間離れした動きですごいスピードで走ってきた、アロハシャツの男が現れ、両手片足で三人の攻撃を一気に受け止める。

間一髪のところで阿良々木、助けられる。


廃ビルに戻ってきた二人。

彼の話によると、キスショットが阿良々木を引っ張っていたところに声をかけ、この廃墟のビルを教えてあげたという。

職業は、無職のようだけど、「自由人」。

あの3人のような吸血鬼専門ではなく、手広くやっている怪異の専門家で、「バランスをとるため」。

阿良々木とキスショットの話を聞いていて、「いじめみたいだ」「バランスをとらないと」と、あの3人との間に立って、3人を説得する、と言う。その代わりに、報酬として200万を要求。

契約したところで本編終了。



ストーリー的には、次を見ないとなんとも言えないけど、起承転結で言ったら起と、承の始まりぐらいになるのかな。続きが気になるいいところで終わり。


次回予告は音声のみ。いろいろな文章が画面いっぱいに出てくる。読みとるのは難しかった。

「羽川と出会ったばかりなのに」という阿良々木くん目線と思われる文章は読めた。


これから観る方は、文章が出てきたら気をつけてください。

まあ、おそらくDVDになるでしょうし、停止ボタン押して何回か観ればいいんでしょうけど。