この国の精神 緊急 どうなるCOVID-19! | 秋 隆三のブログ

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昭和21年 坂口安吾は戦後荒廃のなかで「堕落論」を発表した。混沌とした世情に堕落を見、堕落から人が再生する様を予感した。現代人の思想、精神とは何か。これまで営々と築いてきた思想、精神を振り返りながら考える。

この国の精神 緊急 どうなるCOVID-19!

<行動自粛にどこまで耐えられるか>

 80%の行動自粛をしようと頑張っている。行動自粛なるわけのわからないシステムを実施している国は、日本ぐらいなものである。欧米の民主主義国家では、何らかの緊急事態法制の基に、外出規制が敷かれ、罰金制度等の厳しい規制下におかれるのが普通である。自由を標榜する欧米の民主主義は、公益、共同の利益(Republic)という上位概念によって個人を規制する。「公益とは何か」を問うことは、民主主義という社会システムを維持するための基本原理であり、個人の自由、人権論の対立概念である。公益について議論することさえないこの国の民主主義は、「行動自粛」なる曖昧な概念によって国民に暗黙の規制を強い、自粛しない国民を「非国民」として蔑視する危険な思想である。

 国民に行動制限を要請し、規制をかけるのであれば、国民生活に対する最低限の補償は当然である。戦時を想定すれば良い。食料、生活必需品、武器等の生産供給は、政府の責務である。

都市的中毒患者は行動自粛に耐えられない

 ところで、この「行動自粛」にこの国の国民はどこまで耐えられるかである。バブル崩壊以後、思考停止状態にある国民が、政府の要請にどこまで黙って従うのか。パチンコ屋に列をなして並ぶ、パチンコ中毒患者。飲み屋・バーに通う飲み屋中毒患者。ジョギングを止められないジョギングハイ中毒患者。毎日スーパー・コンビニに行かなければ気が済まないコンビニ中毒患者。孤独に耐えられない都市老人。DVにはしる夫婦。じっとしていられない子供達。「行動自粛」要請が出てから、こういった都市的中毒患者が如何に多いかがわかってきた。人の思考が作り出した都市という環境がどれほど人間の精神をむしばむかを、今回のCOVID-19は我々に示してくれた。これは、日本だけではなく世界の都市で共通に見られる病理である。

「行動自粛」の限界はおよそ1ヶ月といったところだろう。日本は、感染検査をしないからすぐに基に戻る。ただし、COVID-19の感染力が落ちないということを前提としてであるが。

<COVID-19とは何者か?>

このウイルスのことが徐々にわかってきたようである。

2003年にSARSウイルス感染症が突如として中国で発生した。この新型コロナウイルスは、ハクビシンを自然宿主とするウイルスであり、ハクビシンから人に感染したと報道された。しかし、これは嘘であり、2003年9月には香港大学がハクビシン由来のウイルスではないことを証明した。

今回のCOVID-19ウイルスは、センザンコウを自然宿主としたウイルスが人に感染したと言われている。根拠は、センザンコウのコロナウイルスとCOVID-19の塩基配列が99%程度類似していることによる。SARSの場合には、僅か29個の塩基配列が異なっていたが、別物で、遺伝学的には異なるウイルスだった。一般的にウイルスの塩基数は3万程度程度である。SARSの場合、ハクビシンコロナウイルスとは僅か0.1%の違いでしかないが、これだけの違いでもタンパク質特性においては全く違うウイルスとなる。チンパンジーと人の塩基配列の差も同様である。

2003年のSARSウイルスの遺伝子解析でもわかるように、今回のCOVID-19ウイルスのセンザンコウ説には同意できない。ウイルスだろうと人の遺伝子だろうと塩基配列が99%一致しているということは、基本的に別の種だといっているに等しいことは遺伝子学では常識だからだ。

さらに、COVID-19ウイルスにはHIVウイルスの一部と同じ配列が含まれていると報告されているが、HIVの機能発現に関わる塩基配列がどの程度含まれているかについての報告がないのでこれもほとんどわからない。新型コロナウイルスに含まれるHIVウイルスの塩基配列と同じ配列は、15種類のウイルスにも見られると報告している科学誌もある。これも遺伝学的にはいい加減なものであり、前後の塩基配列、発現機能との関連性などは全くわかっていないので、「だからどうだ」というぐらいの報告である。

こうやって見てくると、SARSも今回の新型コロナウイルスも、自然界で変異して人に感染するようになったと言い切るには問題がありそうである。


COVID-19ウイルスは人為的につくられた?

そう考えていた矢先に、フランス人のHIVウイルス発見者が「新型コロナウイルスは人為的な操作の産物」だと発表した。今回のウイルスが人為的なものであるということは、台湾人の高名なウイルス学者も発表しており、世界の有名な学者が二人も塩基配列の結果を見ただけで、簡単に結論を出した。この発言はかなり重い。「地球温暖化の恐怖」において説明したように、研究者・学者ほど地位・名誉・金で動く人種はいない。堕落しているのである。金も地位も名誉もいらないとなったとき初めて本当のことを言うのが学者である。どうもここらあたりが真実ではないかと思われるがいかがだろうか。

人為的に操作されたウイルスであれば、ウイルスが増殖するたびに遺伝子の複写ミスが発生し、元の、操作前に近いウイルスに変異する。そのため、流行はすぐに終息する。COVID-19ウイルスは、かなりしぶといウイルスのようで、変異はするが感染力・毒性の強いウイルスの系統が残ったままになっている。このウイルスは、遺伝子組み替えのような人為的操作ではない旧来の遺伝学的操作ではないかと思われる。つまり、SARSウイルスを動物に移植し、その動物からウイルスを採取し、次の動物にウイルスを移植し、さらに動物種を変えて繰り返すということを17年間程度継続的に実験していたのではないだろうか。その結果としてSARSウイルスに、HIVウイルスの断片に似た塩基配列が含まれる変異種が発生したと推測することもできよう。HIVウイルスの断片を含むウイルスを保持している動物にはサル以外にも数種存在する。ひょっとしたら豚や牛も同種のウイルスに感染していたかもしれない。
もし、この仮説が正しいならば、半自然的あるいは旧来の遺伝学的操作により発生したウイルスということができる、これは手強い。短期的には終息しない。感染者が一人でも残っていれば、必ず再発する。それと、抗体ができてウイルスが死滅することも考えにくい。

それはさておき、武漢には武漢ウイルス研究所という最高危険度の研究機関がある。YouTubeの川添恵子氏によれば武漢ウイルス研究所が破壊されたと報告しているが、GOOGLE MAPで検索してみると航空写真の2020年版では存在しているので、間違いだと思われる。座標系の原点を合わせないと地図と写真が一致しないのでご注意を。

<COVID-19はなぜ手強いのか?>

ウイルスの毒性は、①人体細胞内に入り込み増殖によって細胞を破壊すること、②破壊はしなくても癌化させるなど異常細胞に変異させること、③癌化させなくともタンパク質の合成過程で毒性物質を作ること等、の3種類が考えられる。COVID-19ウイルスは、増殖による細胞の破壊であるとされている。癌化、毒性物質の産生についての報告は今のところ見られない。

COVID-19の細胞侵入方法は?

細胞内への侵入経路については、ACE2受容体、フーリンの2種類については解明されていたが、直近の報告では、8種類もの経路があることがわかってきた。このうち、下記の4種類については報告されている。ものすごいウイルスである。ワクチンや薬品が短期的に開発されるなどは考えられないのである。

①ACE2受容体
ウイルスの表面にあるスパイクタンパクが細胞表面のACE2受容体と接合して活性化し細胞に取り込まれる。ACE2は、血圧調整に関わる情報物質であり、加齢とともに増加する。腎臓で産生されるが、上部気道、肺、腸管に多く存在する。そのため、生活習慣病、心臓病、腎臓病、喫煙者、喘息等で重症化しやすい。若い人でも、これらの既往症のある場合には重症化する。さらに、アスリートやスポーツ好きの若者で重症化する可能性も否定できない。
最近の報告では、喫煙者の感染率が低いという。かつて喫煙していたが禁煙している人は感染しやすい。喫煙し続けている人の場合には、ACE2の量が少ないという報告もあるが、この研究では、ニコチンがACE2に結合するため感染しにくくなるということである。喫煙もまんざらではない。
 

②フーリン
フーリンは、年齢を問わず産生しているタンパク質であるが、特に、T細胞の末梢系免疫寛容、ヘモクロマトーシス(鉄の過剰蓄積)との関係が深いと言われる。HIVウイルスがT細胞に侵入する経路はこのフーリンによるとされている。北欧系白人に多い遺伝性のヘモクロマトーシスでは、感染率が高くなり、HIVへの感染率も高い。北欧系白人のヘモクロマトーシスは、100人に一人の割合と言われている。
 

③TMPRSS2
COVID-19は、男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体と結合する。男性の感染率が高くなるのはこれが原因ではないかと推定されているが、男性ホルモンは女性にもあるのでこの説は疑わしい。前立腺癌等では多く見られる。前立腺炎は、高齢男性で多くみられ、特に欧米系人種では発症率が高くなる。これが高齢男性の感染率の高さと関係していると考えられる。
 

④GRP78
免疫細胞の表面にあるタンパク質でありCOVID-19ウイルスの受容体となっている。そのため、免疫細胞に侵入して増殖することで、抗炎症サイトカインの放出を抑制し、サイトカインストームを引き起こす。自己免疫疾患の関連因子として知られている。血管障害に関連した因子であり、このタンパク質とCOVID-19ウイルスが結合することにより、血管壁細胞のアポトーシスの抑制が止まり、血液凝固が促進されて血流が極端に悪化し、アテローム性動脈硬化を促進させる。つまり、血栓が急激に増加し、心不全、脳梗塞を発症する。また、感染後の兆候として、手足指先にしもやけに似た紅斑や、極端な冷え症状が見られる。肺炎は確認されないが、血中酸素量が減少する。これは推測であるが、赤血球も破壊されるのではないかと考えられる。

さらに、このウイルスは、細菌のようにRNA複製ミスを修復する機能を保持しているらしい。そう簡単には、弱毒性へと変異しないばかりか、ひょっとすると強毒性に変異する可能性も秘めている。

COVID-19ウイルスの変異は極微少?

国立感染研究所が、COVID-19ウイルスの変異状況を発表し、現在の日本は第二波だと報告している。

2月から始まったこのウイルスによる感染症は、収束の気配さえなく感染者が増え続けている。第二波ではなくて、変異したウイルスが同時に国内に持ち込まれたと考えるのが当たり前ではないのか。

感染研の初動ミスをごまかし、クラスター分析等の小手先の処方で対処できるとした判断ミスを隠すために発表したとしか考えられない。こんなことは英独の研究者が既に実施している。

COVID-19ウイルスの本質になぜ迫らない。

役人根性丸出しの保身主義者にはうんざりである。


<行動自粛の効果はでるのか?>

下記の図は、いつもながら恐縮であるが月間の推定感染者数のグラフである。5月9日の感染者数を推定し、5月以後の行動自粛の程度により毎月の感染者数の変化を見たものである。

 


 

5月以後、行動自粛80%とした場合が黒線である。
行動自粛80%に押さえなければ感染は止まらない。

行動抑制80%は、国民の自主的行動では無理だ。


行動自粛50%程度 恐らく40%前後で収束させるためには、これしか方法はない

感染検査体制、1日5万人を1ヶ月以内に準備し、感染者隔離施設を全国で2万人分以上確保しなければ収束しない。

これしか方法はないと確信する。


安部、管、加藤は、以下のことを肝に銘じよ。

国家国民の危急存亡にあって、政治家は我欲、政治欲等の全ての欲望を廃し、自らの生命を賭け、勇気を持って一点に集中して決断せよ。

この時局においてよくぞ政治家となれしと喜ぶべきである。如何に死ぬかは、如何に生きるかである。直感を信じよ。

                                                     2020/04/30