この国の精神 緊急 なさけない国日本 | 秋 隆三のブログ

秋 隆三のブログ

昭和21年 坂口安吾は戦後荒廃のなかで「堕落論」を発表した。混沌とした世情に堕落を見、堕落から人が再生する様を予感した。現代人の思想、精神とは何か。これまで営々と築いてきた思想、精神を振り返りながら考える。

  新型コロナウイルスの感染爆発が本格化する気配となった。それにしても安部総理大臣というのは何と「なさけない」人間ではないか。一世帯あたり布製マスク2枚配布するという。こんなものが何の役に立つというのだ。それも郵送だそうである。小切手の郵送はできないと言いつつ、マスクは郵送するというこの矛盾は、国民をバカにしているとしか言いようがない。直接費用だけで200億円以上かかる。医療用マスク、保護具、隔離施設等いくらでも必要な時に、こんな施策を自慢げに発表するなどはあきれかえってものが言えない。これに対して、「助かる」等とツイッターするクズがいると聞くと無性に腹が立つ。

<布製マスクは効果がない>

  マスクの話は、以前にも説明した。この説明をしたとき、WHOや専門家なるものがマスクは予防効果がないからマスクはする必要がないと盛んに喧伝していた。ところが、今になるとマスクをしろという。嘘つき専門家達は、いいわけに躍起になっている。専門家なるものが如何にクズであるかを証明しているようなものだ。
  

  ところで、布製マスクの効果であるが、原則として効果はない。布製マスクは、目が粗いためガーゼなら20枚以上でなければ飛沫の微少部・エアロゾルやPM2.5等の微少粉末は透過するのである。10枚程度であれば、逆に、微粉化・微少化効果の方が高い。予防効果として、微少飛沫やPM2.5等は、簡単に吸引してしまう。
  

  一般用マスクで効果のあるのは、ナノシートやナノフィルターと吸着効果のあるシートを併用したマスクであって、それ以外のマスクには効果がない。
 

  布製マスクは、せいぜいのどの乾燥を防ぐことと、つばの飛散防止程度である。
 

  こんなものを作成している企業には製造を止めろというのが厚生労働省の仕事ではないのか。
布製マスク配布のアイデアは、役人のアイデアだそうだから、厚生労働省、財務省、内閣府等のどこかの役人の入れ知恵に違いないが、こんなアイデアしか出せないクズはすぐに首にしろ。サージカルマスクの製造は難しくもなんともなく、国が生産設備、素材、体制の資金を準備し、生産量の全てを買い上げて市町村に配り、配給制にすればすむだけではないか。これらの資金は500億円もあれば十分である。市町村が国民に配給する場合、市場価格の半額で配給すれば、国民は助かるし、収入額を市町村のコロナ対策費に充てんすれば一石二鳥になる。2月から対策をとっているのだから、3月初旬に対策をとればもう配給が始まっているはずだ。ナノシート等は全て国内で生産している。

  抗ウイルス加工の布製マスクはどうだろうか。これも原則として超高密度加工された布地以外では効果がない。抗ウイルス加工とは、SEK抗ウイルス加工マークを取得した繊維製品のことであり、これは布地に抗ウイルス性の物質を塗布した布地である。従って布地に付着したウイルス量を減少させる効果はあっても、ウイルスが付着したエアロゾルをブロックすることはできない。抗ウイルスガーゼなど、あたかも効果のあるように宣伝しているが、嘘である。そのため、エプロンとか帽子とか防護服とかが抗ウイルス加工されていれば、付着したウイルス量を減少させることは可能だがゼロにすることはできない。従って、新型コロナウイルスのように感染力が強く、強毒性のウイルスに対する即効性はないと考えるべきである。

<安部さん、いい加減にしてくれ>

女房も制御できないクズに国家の制御などできようはずがない。

安部、麻生、管、加藤、森、取り巻きのごますり官僚の諸君。

あなた達では感染爆発という戦争に勝つことはできない。すぐに辞職すべきだ。

  経済対策にしても、全て後手に回っている。都道府県の知事諸君、こんな政府の方針を待っていては、この戦争に勝てないぞ。ホテルを借り上げて軽症者の病床にするそうだ。当たり前ではないか。オリンピック村を隔離施設にすると、人手も何もないからできないと、どこかの大学教授が言っているが、構想力や企画力のないこんな連中が国の検討委員会委員なのかとあきれてしまう。
  

  今、外出禁止にしなければ危ない。外食産業はもはや瀕死の状態だ。長期化するだろう。コック、調理人、外食産業従事者、その他の休業産業従事者を数ヶ月限定で、危険手当付きで高級(通常時間給の2倍以上)で数千人の募集をかければすむ話である。オリンピック村には宿泊施設もあるので宿泊も可とすれば良い。1ヶ月もあれば、準備はできる。3月に開始していれば、もう準備は終わっている。感染爆発に対して過剰な準備は許されるのだ。

<小池さん、あなたもやめたらどうだ>

  小池さん、総理大臣と相談しながら対策を講じるとは何事だ。国と考えの違いはあっても、東京都は単独でも実施すると決めればいいではないか。必要なら緊急に条例を作れ。何故、国の顔色をうかがうのだ。東京都の役人も同じだ。感染検査をできるだけしないように実に巧妙に行動する。体制を作り、積極的に検査を実施しろ。国が何と言おうとだ。ある保健所の相談センターでの対応を見たら、何とも驚くべき状態である。素人のおねーちゃんが、メモをとるだけではないか。こんな相談センターなどあるわけがない。医師が誰一人としていないのだ。普通の病院に電話で相談するだけで検査を受けられるシステムに早急に変更する必要がある。厚生労働省が何と言おうと東京都はやるとしなければ感染爆発に対応できなくなるぞ。ロッシュの大規模検査装置が、厚生労働省の審査待ちだそうだ。まだ1ヶ月はかかると言っている。東京都が単独でやると宣言すればそれで終わりだ。厚生労働省が何と言おうと、知事の権限でやれ。国から訴えられようと、禁止命令が出ようとやるならやってみろぐらいの啖呵をきってみろ。戦争なのだ。
 

  これぐらいの迫力と実行力で総理大臣にせまるなら、都民はこぞって応援するだろう。これで自民党政権は崩壊する。
  

  経済政策は、金のばらまきではなく、過剰すぎるぐらいの対策による緊急雇用で対応しろ。困っている人達は、正規社員ではなくその日暮らしの自営業者や労働者の皆さんだ。ただ金をもらうのではない。危険な仕事にチャレンジする機会を作り出し、この戦争に対する貢献者としての報酬を支払うのである。東京首都圏には、様々な製造業が集中している。サージカルマスク・N95や防護服ぐらい製造装置と材料があれば、製造業の皆さんの協力があればすぐにでも生産可能だ。既存のメーカが作らないのであれば、東京がやってやるぐらいの気概はないのか。

<この国は戦争で負ける国だ>

  今回の新型コロナウイルスに対する国の対応を見て、つくづくこの国は戦争などできる国ではないことを悟った。見たくないものは見ないという官僚と与党・野党の政治家。上手に負けるか下手に負けるかといった賭けにもならないばくちに手を出す国家。
 

  こんな国家に戦争などできるわけがない。北朝鮮の諸君。戦争を仕掛けるなら今だぞ。日本は戦争せずに降参する。なぜなら、応戦するかしないかを決めるのに1ヶ月はかかるからだ。
 

  この国が戦争などできないのは、危機に対して何が正しいか、何が必要かといった信念、思想、精神が全く欠如しているからである。第二次世界大戦前の軍部のごますり、納豆的体質は、軍部だけには留まらなかった。正論を言う官僚・軍人は全て左遷され、ごますり野郎、納豆野郎だけが中央に配置された。森友問題から花見まで安倍政権と酷似しているではないか。心ある自民党の政治家諸君、間違いは間違いだと正論を吐け。今、最も必要なのは正しき言論しかないのだ。

  参議院本会議の質問を聞いていたら、公明党の某議員が、「マニュアル」だと叫んでいた。当たり前だ。マニュアルがなければ動けないのか。そんなものぐらい、現場でいくらでも作れる。今、必要なのは現場主義である。現場主義とは、やることが分かっていれば、現場でマニュアルぐらい作れるということだ。そうかと思えば、日本維新の会のバカ議員が、禁煙が新型コロナウイルスの重症化を防止するなどととんでもない発言をしている。喫煙した人間が感染しやすいことも重症化しやすいこともわかりきっている。今、全国禁煙にしたところで何の関係もない。こんなクズはすぐ議員を辞職しろ。

  なんともなさけない話ばかりが続く。

  まだまだ腹が立つ日がつづくのだろうか。

                                                         2020/04/04