頭が重い時がある…
そんな時は、腰や背中などにも原因があるかもしれません。
どういうことか、一緒にみていきましょう。
＜なぜ頭痛が起こるのか＞
頭痛には以下の２種類あります。
・緊張型頭痛
・片頭痛
緊張型頭痛は名前の通り、首や顔面、頭部の筋肉が緊張することで起こる頭痛です。
片頭痛は緊張型とは反対に血管が拡張することで起こる頭痛です。
この２種類のうち、緊張型頭痛は筋肉の緊張によることが問題なので、緊張を和らげることで改善が期待できます。
つまり、緊張している筋肉のうち、頭痛と関連している部分をほぐすことが必要です。
<背骨と頭部の筋肉の関係>
頭痛と関係しているものがあります。
それは、頭のてっぺんから後頭部にかけて覆っている「頭皮筋膜」と呼ばれる筋肉の膜です。
試しに頭の皮膚をずらすような感覚で指で動かしてみてください。
皮膚や筋膜が固くて動かない感じがあるなら、頭は筋膜によって締め付けられている状態です。
その場合、頭のてっぺんを、指で前後に動かすように30秒くらいほぐしてみて下さい。
これだけで頭の筋膜がゆるみます。そして、頭が少しスッキリした感じがあるのではないでしょうか？
<ほぐすだけでは不十分>
ほぐせば良いのかと言うとそれだけでは不十分で、筋肉の繋がりを意識して体操をすると効果を高めることができます。
〔頭と腰〕
頭皮筋膜は首〜背中〜腰〜お尻というような筋肉の繋がりを持っており、背中や腰を反らす脊柱起立筋と繋がっています。
腰の硬さと頭皮筋膜の硬さをチェックしてから以下の運動をしてみてください。
1.みぞおちを触る
2.みぞおちと同じ高さくらいの背骨を触る。
2.さわったまま腰を曲げ伸ばし、左右へひねる、左右へ倒す。
3.それぞれ各方向へ10回ずつおこなう。
もう一度硬さをチェックすると、腰と頭皮筋膜は柔らかくなっているはずです。
このように筋膜は全身でつながっていて、他の部分もほぐす必要があります。
逆に頭をほぐすことで、腰痛が楽になることもあります。
<耳と頭痛の関係>
頭痛に関係している筋肉の1つが、側頭筋で耳とつながっている筋肉です。
また、噛む動作に関連する咬筋と呼ばれる筋肉がほお骨の辺りに位置しており、側頭筋と筋肉の繋がりを持っています。
ですので、耳を介して側頭筋を緩めることで咬筋も同時に緩めることができ、口の横〜耳周りまでほぐせます。
試しに、耳を軽く外側に引っ張ってみてください。
耳が硬くあまり伸びない感じがあるなら、頭は筋肉によって締め付けられている状態です。
その場合、以下の運動をしてみてください。
1.左右の耳の真ん中辺りをそれぞれつまむ。
2.外側へ水平に軽く引っ張る。
3.引っ張ったまま前後へ回す。
4.それぞれ10回ずつおこなう。
これで、耳が少し柔らかくなっているかと思います。
そして、頭が少しスッキリした感じがあるのではないでしょうか？
〔耳と脇〕
耳や側頭筋とつながっている場所は、脇です。
身体の横側の筋肉はつながっているのです。
以下の体操で、そのつながりをほぐすことができます。
1.脇に手を入れる。
2.肩を前に5回、後ろに5回ずつ回す。
これを行うと耳と側頭筋はさらにゆるみ、筋肉由来の頭痛は起こりにくくなります。
<まとめ>
・頭部から首、背中、腰と繋がりがある。
・耳を介して側頭筋、咬筋を緩めることができる。
・筋膜は背骨や腰、脇にもつながっている。
・頭をほぐす事で、腰痛が和らぐ。
今回ご紹介した運動をすると、緊張型の頭痛や腰痛を感じる日が格段に少なくなります。
是非、お試しください。
【筋膜アナトミー】
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【月経血調整の解剖学】
などは、こちらから無料ダウンロードできます。
metaaxis.co.jp/pdf/
http://www.taijikuwotaikan.com/taikan
こちらでは、こどものケガの予防に効果的な体操を無料で紹介しております。
https://fs223.formasp.jp/p642/form4/
無料【こどもセラピー】ハンドブックはこちらから。
https://fs223.formasp.jp/p642/form14
理学療法士 松井 洸
松井先生のブログはこちら
http://riha-axis.com
