身体を鍛え過ぎている人はヨガのポーズがとりにくい | 高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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こんばんは。アナトミーの鬼の田中です。

ボディービルダ―、パワーリフターの方はよくご存知かと思いますが、筋力トレーニングをやり過ぎていると関節の柔軟性が低下します。

ボディービルダーの目的は筋肉美向上なので、関節の柔軟性が多少低下することは問題ではないかと思います。

ただし、スポーツのパフォーマンスを上げたいと思っている方は、関節の柔軟性が低下してしまうのは困ってしまいます。
スポーツのパフォーマンスを上げたい方は、筋力トレーニングをする際には気をつけてほしいことがあります。

肩関節を例に説明していきます。


<肩の筋肉を鍛える順番>

一般的に肩のパフォーマンスを上げるためには、「肩のインナーマッスル」と呼ばれている肩関節の回旋を制御する筋肉(写真の赤い筋肉)を鍛えた方が良いと言われています。

鍛える方法として、ゴムチューブなどを用いて肩関節を外に回旋させる運動は、ネットなどで良く見かけます。いわゆる『カフエクササイズ』です。

しかし、この運動でかえって関節の柔軟性を悪くしてパフォーマンスを落とす方が多いのです。
この事実を知らない方は多く、自ら一所懸命やっている方がいます。また、気をつけるべき点を踏まえず指導をされている方もいます。

実際に2つの動作を体験して、違いを確認してみましょう。

1、左肘を脇につけて左腕を外に回旋させる運動(肩関節外旋)を10回行います。
そのあと、左肘を伸ばして左上肢を前から天井に向かって挙げて下さい(肩関節屈曲)。この時の挙げやすさや重さを覚えておいて下さい。

2、左脇の筋肉(前鋸筋)を写真の矢印のように、右手の指で3回ほど引き伸ばして下さい。
筋肉には、引き伸ばした後に縮むという特性がありますが、その特性を使って脇の下の筋肉に収縮を促します。 

その後、左肘を脇につけて腕を外に回旋させる運動(肩関節外旋)を10回行います。
そのあと、左肘を伸ばして左上肢を前から天井に向かって挙げて下さい(肩関節屈曲)。

1回目の運動と2回目の運動、どちらが挙げやすかったですか?
恐らく多くの方が2回目の運動があげやすいと思います。

試しにもう一度、1回目の運動をやってみて下さい。左上肢は挙げにくくなりますよね?


<より優位に使った方が良い筋肉がある>

肩のインナーマッスルを鍛えることが悪いのではありません。その筋肉が弱いと評価したなら鍛えた方が良いのです。
ここで伝えたいのは、たくさんある筋肉の中でも、より優位に使ってほしい筋肉があるということです。
それが、脇の下の筋肉(前鋸筋)です。

脇の下の筋肉(前鋸筋)は 

・肩甲骨の内側から肋骨につく筋肉
・肩甲骨を安定させる役割
・腹斜筋と連結し体幹の動きと連動する筋肉

であり、重要な筋肉です。

ですので、この脇の下の筋肉をより優位にした状態で肩のインナーマッスルを鍛えると、体幹~肩甲骨まで安定した状態になり、肩の筋力を鍛えつつ柔軟性も確保できる訳です。

逆に、この脇の下の筋肉が劣位のまま肩のインナーマッスルを鍛えようとすると、体幹~肩甲骨は不安定のまま肩を動かすことになり、肩のアウターマッスル(三角筋後部繊維や僧帽筋)が優位となって肩の柔軟性は下がってしまいます。

この運動で肩のインナーマッスルも使うので、確かに肩のインナーマッスの筋力が上がりますが、柔軟性が低下するのはこのためです。

運動する際には、様々な筋肉を同時に使いますが、その中でもより優位に使うべき筋肉があります。
それが、私どもが提唱しているインナーマッスルで、以下のようなものがあります。

・前鋸筋
・腹斜筋、腹横筋
・横隔膜
・大腰筋
・ハムストリング

などです。

これらの筋肉を他の筋肉より優位に使うことで、筋力をあげつつ柔軟性も確保し、運動のパフォーマンスを上げることが出来ます。
スポーツ選手に限らず、リハビリや転倒予防体操が必要な方は、これらの筋肉を優位にすることで、より回復が早くなりますよ。

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