速く走るときや、
サッカーで強くシュートを打つときには、
共通点があります。
それは、脚を振る、ということです。
この振る力が速くて強ければ、速く歩いたり、強いシュートが打てます。
この時、多くの方が膝関節を伸ばす力(前に蹴る動き)を使いがちですが、膝関節を支点に動かしてしまうと身体が固まります。
『エネルギーの足し算』
なぜ、膝関節が動くだけでは固まってしまうのか?
その理由は、動きの支点が固定されているからです。
支点が固定されると、筋肉は単一筋で働いてしまいます。
膝関節が支点になると、大腿四頭筋が優位に活動します。この大腿四頭筋が優位に活動していると、大腿直筋で股関節を動かし始めます。
大腿骨を振る動きの支点は、股関節です。
股関節を支点にして使えると、大腰筋が働き、みぞおちも使えるようになります。
なぜなら、大腰筋はみぞおち(胸椎12番)から脚の付け根(小転子)につながっているからです。
みぞおちの支点が増えることで、体幹から脚を動かせるようになります。
また、体幹から脚を動かせることで、膝関節の運動のモーメントアームが長くなるので、膝への負担も軽減されます。
これは、運動の支点が増えることで、負担が一箇所に集中せずに、分散することができるからです。
さらに、運動としては支点が増えることで、使える筋出力も増えるため、力は加算されます。
このように、負荷を分散するにも、より力強い動きを作り出すためにも、運動の支点を増やす必要があります。
まずは大腰筋を主導とした股関節が使えるようになりましょう。
[大腰筋を優位にする股関節のワーク]
動画:https://www.youtube.com/watch?v=JPaeB7YDan0
優れた動きをする人は、活用できる運動の支点を多く持っていて、状況に応じてその支点の切り替えを瞬時に行っています。
身体がやわらかいと支点を多く持つことができますが、それだけでは状況に応じた瞬時な支点の切り替えはできません。
股関節をうまく使いたいのなら大腰筋を主導とした動きをする、というように身体には優位に働かせたい筋肉(体軸筋)があります。
動画の股関節ワークをすると、大腰筋が活性化します。
その結果、体幹~股関節~膝の連動が上手く行われるので、速く走ったり、サッカーのシュートで強いボールを蹴ることができます。(このとき、大腿四頭筋は大腰筋に比べ劣位に働きます。)
ゆえに、脚を速く強く、振ることができるのです。
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