昨日のドラフト会議をテレビで見て
いましたが、またプロの卵がたくさん
生まれたことに嬉しく感じます

もとはみな純粋な野球少年野球ボール
だったはず。

その気持ちを忘れず、野球だけでなく
人間的にも成長した子たち。

そういう子たちがこうやって認められて、
プロの門をくぐっていくのは非常に感慨
深いものがありますきらきら



また、ドラフト中継後のドキュメンタリー
番組も良かった・・・感動

みなさん見ました

ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう 夢を追う母と子の壮絶人生ドキュメント

それぞれ辛く、苦しい人生を乗り越えて
晴れてプロ選手になった子たち。

そこには必ず親の支えなくしては語れ
ないものがあるということですね。

もちろん、「良き師」とのめぐり逢いも
欠かせない要素です。



当番組に柴田章吾くんという明治大学から
読売巨人軍に育成枠で指名された選手が
出演していました。

彼はベーチェット病という難病と闘いながら
も夢を諦めずに野球を続けました。

そして愛工大名電時代には甲子園に出場し、
大学でも活躍したサウスポーです。



私も4年前に、柴田くんの投打に活躍する
勇姿を実際の甲子園で観ました。

彼の気迫・精神力を感じさせるプレーが
印象に残っています



彼がここまでになるのには、親の支えが
あったことはもちろんのこと。

そして「良き師」との出会いがあったことも
事実です。



愛工大名電硬式野球部監督の倉野光生さん。

倉野さんは、彼を本当の自分の息子の
ように愛情を持って接していたようです。



それをうかがわせるのが、4年前の
ドキュメンタリー番組でのインタビュー
でのこと。

倉野さんは、柴田くんが病気を克服して
初マウンドに上がった時のことを回想し
ながら、涙を流されていました。

本当に人柄を感じさせる方で、

「息子もこういう人のもとで野球をやらせたい」

と思わせるような方でした。

そしてまた自分も指導者として、そうありたい
と感じていますかお



ちなみに、息子は県外の私立の強豪校に
行きたがっているようなので、「それなら
名電行けば」って言うんです

愛知県はかなり遠いですが・・・えへへ…

息子にどこに行くって言われても経済的に
耐えられるように、親としても頑張らねば焦






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ホームラン 2010年 04月号 [雑誌]/著者不明
¥900
Amazon.co.jp

野村克也さんは楽天監督時代、マー君を
始めとする当時の新人選手たちに

「君たちは何のために生まれてきたんだ

と質問しましたが、誰も答えられなかった
そうです。



野村さんはこれに対し

「世のため、人のために生まれてくるんじゃないのか

と言ったそうです。

さらに野村さんは、この雑誌のインタビュー
で、このようにおっしゃっていました。

「その精神がなかったら人間社会は続いていかない」

「皆、自我の欲求だけで生きていたり、自己満足だけでやっていたら人類滅亡してしまう」



まさに私が野球を通して、子供たちに教え
たいこと。

それがこのコメントに凝縮されています。



チームも一つの社会。

そこでは、自分さえよければそれでよいと
いう論理は通用しません。



協力すること。

助け合うこと。

そして友情を育むこと・・・。

子供たちには、一人の社会人として生きて
いくための素養を、この野球を通して身に
付けていって欲しいと願っています。



誰一人として価値のない人間など存在
しません。

世のため人のために生まれてきたということ。

それは、すなわちすべての人間が価値の
ある、なくてはならない存在だということが
言えます。



以前、子供たちを集めて、この野村さんの
言葉を参考に話して聞かせたことがあり
ました。

人は何のために生まれてきたのかと。

そして、上手い、下手関係なく、みんな
価値ある大切な存在なんだということ
を・・・。



そのとき、一緒に聞いていた保護者の
一人が涙を流されていたのを、今でも
はっきりと覚えています。

その保護者の子は周囲に馴染めず、
監督からも一時期見放されたような
感じの子でした。



野村さんはさらにこういうことも、この
雑誌インタビューでおっしゃっていました。

「考え方が取り組み方になる」

「監督なんていうのは、選手にそういう考え方のエキスを注入するのが大きな仕事」

「監督業なんていうのは、”気づかせ屋”だって思っている」



小・中・高のどの指導者も心得なければ
ならない、核心をついた話ではないでしょうか

一人でも多くの指導者が本質を理解し、
子供たちにとってなすべきことを考え
た上で指導にあたっていただきたい。

職権乱用ほど酷いものはありません




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以前ブログで紹介したこの本

ホームラン 2010年 04月号 [雑誌]/著者不明
¥900
Amazon.co.jp

この号の特集のテーマが

「高校野球の勝利学」

となっています。


これは、

「もし私が高校野球の監督だったら?」

をサブテーマとして、著名な元プロ野球
選手の方々の持論が掲載されています。

(ちなみに野村克也氏、尾花高夫氏、立浪和義氏、小宮山悟氏、門田博光氏)

その中の野村克也さんの言葉に
グっときましたかんどー


野村さんは楽天の監督時代のこと。

今や楽天のエースに成長した田中将大投手
を始めとする当時の新入団選手たちに対し、
ミーティングの中でこのような質問をしたそうです。

「君たちは何のために生まれてきたか分かるか

ちなみに新人選手たちは誰一人答えられず、

「そんなこと考えたこともありません」

というのが精一杯だったらしいです。



私は「深いなあ」と感動していましました

やはり指導者たるもの、教育者である
べきだと改めて感じました。

さて、みなさんなら何て答えますか

みなさんからのご意見や考え方をコメント
でいただければ嬉しいです



恐らくこれに関しては正解という正解は
なく、それぞれの人生観によるところが
大きいのではないかと思います。

でも、それは即ち野球観にも通じている
と思います。

まさに「球道即人道」ですね




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みなさん「燃え尽き症候群」
って聞いたことあるでしょうか



ウェブ辞書で調べてみると以下のような
ことが書かれていました(Wikipediaより)。

日本においては、大きなスポーツ大会
の後のスポーツ選手の心理状態に
ついて使われることも多い。・・・

中略

それまでの人生最大の目標を終えて、
打ち込むものが何もなくなったという
虚脱感に襲われることをいう。・・・

後略


目標を見失うことによって、やる気を
失ってしまうという非常に怖い精神
状態ですね



私も聞いたことがあります。

少年野球の強豪チームこと。

毎年のように全国大会など上位の大会
に進出するようなチームの話です。

そのチームでは、中学や高校で野球を
を続ける子が極端に少ないそうなのです。



事情は定かではありません。

勝手な憶測は不謹慎かも知れません。

でも、もしかしたらその

「燃え尽き症候群」

が一因として考えられるような気がして
なりません。



勝利至上主義の環境の中で、指導者
や親の期待に応えるためだけに、ひた
すら厳しい練習をこなす。

そして、そのプレッシャーに耐えて
「勝利」と「栄冠」を手にした子供たち。

そういう厳しさの中で鍛えられた子供たち
は、技術的にも精神的にも他のチームの
子を大差で圧倒していることでしょう。



しかし、野球において小学生の段階にして
ピークを迎えるような子供たちって本当に
幸せなのでしょうか

大人に都合の良い野球を植え付けられた
子供たちは本当に幸せなのでしょうか



私はそういう強いチームを、決して羨ましい
とは思いません。

(単なるひがみかも知れませんが)

なぜなら、そういうチームは往々にして

「子供らしさ」

が感じられないからです。

もちろん子供にも大人にも笑顔など
ありません。

まるで「野球ロボット」です



こういうチームを見るにつけ、私は

「一体誰のための野球なのか

と疑問に思わずにはいられません。



指導者ならば誰でも、子供たちが
将来に渡って野球を続けていくこと
を望んでいるはず。

であれば、子供たちには常にモチベ
ーションを持たせるような指導が必要
です。



以前ブログで書いたような、声のかけ
方一つにしてもそうです。

やはり小学生の指導者と言えども、
昔のように

「野球が好きなだけの近所のオヤジ」

では務まりません。

子供たちを壊すだけです



コーチングのスキルをしっかりと学び、
習得すること。

指導者には、それが求められる時代に
なってきているような気がします。



【シュガーの今日のひと品】

スポーツ学のみかた。 (アエラムック (20))/著者不明
¥999
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スポーツをいろいろな角度から研究
している「スポーツ学」。

本自体は10年以上も前に発行された
ものですが、私は未だに時折ページ
を開きます。

野球に限らず、スポーツそのものの
本質や存在価値なども解説されて
います。

古い本ですが、スポーツの本質は
今も昔も変わらないもの。

興味がある方は読んでみてはいか
がでしょうか





「子供は野球が純粋に好きなだけ」

「友だちと大好きな野球をやりたい」

そんな気持ちを大切にしましょうと
今までもブログで綴ってきました。

でも、「子供のため」と称し、大人の
論理を一方的に振りかざす。

そして、結果的に子供の健やかな
成長を妨げている残念な輩がいる
のも事実です



それでは「そもそも」を考えてみましょう。

そもそもスポーツの存在理由とは・・・


欧米ではスポーツは「社交」の手段
として行われているということを聞い
たことはありませんか

肌の色、言語、習慣など多種多様な
人種が世界には存在します。

しかも先祖が互いに戦争を繰り広げ
てきたという悲しい歴史があります。

そういう過去を反省し、人種を超えて
共に平和で安全な社会を築いていく。

そういう課題を現代に生きる全世界
の人々が共有していると言えるので
はないでしょうか

そして「スポーツ」は、こういった人々
同志の交流を深め、コミニュケーション
を豊かにする重要な「手段」とされて
きました。

それが「社交」の手段と言われる
ゆえんなのです。



今年は震災がきっかけで、スポーツを
通して、至るところで支援や交流の輪が
広がりをみせていますね

うちのチームも先日被災地のチームを
招待して、交流試合を行いました。



そう「スポーツ」とは人と人とをつなぐ
重要な役割を担っているのです。

そこには、上手・下手、人種・身分、
老若男女などは一切関係ありません。

みな平等に楽しむ権利があるのです。

そして、心豊かな社会を形成していく
のが「スポーツ」の一つの目的です。

また、社会的役割だけでなく、強靭な
肉体と精神の形成にも役立つことは
言うまでもありません。



こういった素晴らしい「スポーツ」。

そのスポーツに子供たちが人生で
最初の入り口になるところ。

それが、リトルなども含めた少年団
です。



この子供たちにとって最初の入り口
であるスポーツ団体。

この役割は、子供たちが生涯に渡って
スポーツを楽しむことを教えることだと
思っています。

ここが、その子の人生の基礎
となるわけです。

ゆえに、指導者もいい加減な姿勢で
あってはなりません。

間違っても勝利至上主義を声高に、
生涯スポーツを、勝敗を争うだけの

「競技スポーツ」

にするようなマネだけは本当に止めて
欲しいと思います

子供たちの将来がかかっていますから

だからこそ、自己研鑽を怠っては
ならないのです



指導者の方たちには、陳腐な常識や
ちっぽけなプライドなど今すぐ捨てて
いただきたい。

そして、本質を追求する姿勢を示して
いただきたいと切に願う次第です。



【シュガーの今日のひと品】

ホームラン 2010年 04月号 [雑誌]/著者不明
¥900
Amazon.co.jp

これ1年半前の雑誌なんですが、
当時特集の内容をみて思わず
購入しました。

考え方に共感している野村克也さん
の記事が冒頭から載っているのです
が、野球の本質に迫った内容です。



ところで、みなさんは人間ってなんの
ために生まれてきたか分かりますか

野村さんは、楽天の監督時代にマー
くんにこのような問いかけをしたそう
です。

さすがに答えは返ってこなかったよう
ですが。

みなさんなら何て答えます

野村さんの答えについては、また
いつかブログで紹介します




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最近は20、30代の若い監督さんも目に
付きますが、何十年とやっているベテラン
の監督さんもいますね。

本当にそういう方々には敬意を表したい
と思います

続けるということは並大抵のことではない
ですから。

よほど好きでないと務まりません。

また、家族との時間を犠牲にしてきた部分
もあるでしょうから、本当に表彰ものだと
思いますぱちぱち



でも、でもです・・・。

長くやっていると自分の正しいかどうか
定かでない常識にとらわれがちです。

もちろん、そうでない方もいますけど。

けれども変なプライドが先にたち、
ややもすると柔軟性に欠く指導者
もいるのは事実。

そういう指導者は、おそらく現代の野球
と昔の野球は同じものだと錯覚しては
いないでしょうか



はっきり言って全く別物ですよ

野球は確実に進化を遂げています。

なぜなら昔の常識が現代の非常識に
なっているからです。

野球に限りませんが、水分補給一つ
とってもそうですよね。



戦術についてもそう。

三塁走者を走らせてのエンドランや
ノースリーからでも積極的に打たせる
チームなどが出てきています。



私は古臭い固定観念自体がナンセンス
であり、野球をつまらないものにしている
元凶ような気がしてなりません。

要するに

「~ねばならない」

ってやつです。

くせ者ですね、これって

そして、それだけならまだしも、それ
自体が子供たちの才能の芽を摘ん
でいると私は懸念しています。



是非子供たちには好きなように野球
をやらせていただきたい。

そして、大人が英知をもって、

「野球とは楽しいものである」

ということを子供たちが実感するような
指導をしていただきたいものです。

ちなみに、この英知とは

経験+新たな学び

によってこそ身に付くものであると私は
思っています。

どちらか一方だけではバランスを
欠いてしまうことでしょう。

この「新たな学び」がやがてまた
自分の経験値となります。

そして「学び」が「気づき」を生みます。



子供は、いくらでも拾ったり捨てたり
できる将棋の駒とは訳が違います。

一人一人が人格を持った価値ある
人間です。

そして全員がチームの戦力です。

戦力でない子(価値のない子)など
一人もいません。

無論、そこには上手い、下手など一切
関係ありません。

「野球が好き

「野球がやりたい


という純粋な気持ちだけで、野球を
やる資格は十分あるのではないで
しょうか

それをおかしな方向に持っていこう
としているのが、偉くもないのに偉そ
うにしている心無い大人です。



子供たちを一人の人間として認めて
あげてください

認めることで子供たちは輝きますキラハート

そして必ずや大人の期待に応える
かのように、しっかりと一歩ずつ成長
を遂げていくことでしょう



【シュガーの今日のひと品】

中学野球小僧 2011年 11月号 [雑誌]/著者不明
¥1,200
Amazon.co.jp



野球やっている方や興味がある方は、
一度は書店で見かけたか読んだこと
があるのではないでしょうか

これは中学版ですが、高校版やプロ版
などもあります。

私なんかはこの中学版がお気に入りです

本誌には軟式、リトルシニア、高校などの
指導者の方がたくさん登場して、各々の
理論やマインドなどが紹介されています。

また、最新の練習メニューや注目の選手
などの紹介コーナーもあります。

この本を読むと、野球については他より
1歩進んでるという優越感すらを感じて
しまいます(私だけ

特に昔の常識にとらわれている指導者
は読んではみてはいかがでしょうか

新しい世界が広がると思います




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他のブロガーさんの参考になる記事を
ご紹介します

野球コーチ@すがなみさんの

「野球を教えない野球コーチのアメブロ」

10月18日投稿記事
「ピグマリオン効果」

要するに潜在意識に「出来る」ということを
植え付けるということですね。

これに徹するだけで子供たちはどんどん
伸びていくでしょう



すがなみさんは私と同じ価値観を持って
いらっしゃいます

「野球を教えない」

というのが、すがなみさんの方針のよう
ですが、私も全く同感です。



という私も以前は教え魔でした。

自分で勉強したことはすぐ試してみたい
たちで、よく子供たちの前で講釈してました

でも、結局は自己満足であることに後に
なって気づいたんですね。


「野球を教えない」とは裏を返せば、

「子供たちの特徴・個性を伸ばす、引き出す」

ことに他ならないと思います。

要するに

「どれだけ言うのを我慢できるか」

なのです。


とかく大人は回り道して、子供に言いた
くなります。

しかも一方的に「命令」調で。



前回紹介した本(「コーチングで子供が伸びる」)
に書いてありました。

命令は最も効率の悪い意志の伝え方なの
だそうです。

時間が経つと、命令されたことの10%しか
覚えていないことが、ある調査結果で出て
いるとも書いていました。



それではどうしたらよいのか

こちらから言わないで、子供たちの方から
聞いてくることを待つという方法があります。

あるいは、言う場合は子供たち自身が考える
ような問いかけをするというのもありですね。



例えば、一死満塁の場面。

打者はピッチャーゴロを打ちました。

ピッチャーは、キャッチャーへ送球。

しかし、キャッチャーは何を思ったか、
走ってきた三塁走者にタッチをしました
(フォースプレーなのでタッチは不要)。

よって三塁走者のホームインは阻止
しましたが、ダブルプレーは取れずに、
二死満塁となりました。

さて、指導者のあなたならそのキャッチャー
の子に何て言いますか

①「なぜタッチするんだよ、満塁だったろうが
 「だからアウトカウント確認しとけっていつも言ってるだろう

②「今はタッチプレーの場面だったか
 「じゃあ同じミスしないようにするにはどうすればよいと思う




ミスした子供自身に反省を促し、考え
させるならば、当然②ですよね。

①は頭ごなしで、しかも命令調ですから、
言われた子には伝わらないでしょう。

このようなことを言っても一過性になって
しまい、心に残りません。

子供自身が考える機会が奪われるため、
同じミスを繰り返す可能性が高いでしょう。

効果的な問いかけをして、子供自身に
考えさせるというのは、正に「教えない」
指導の原点であるような気がします。



【シュガーの今日のひと品】
野球人の錯覚/加藤 英明
¥1,575
Amazon.co.jp

この本は、私のお気に入りブログの一つ
である野球練習紹介@ヘボ監督さんの
紹介により、購入しました。

野球の専門家ではない著者が、野球の
セオリーを数字で解明しています。

それにしても「野球人の錯覚」とは、
どんぴしゃりのタイトルを付けた
ものだと感心してしまいました。

読んだら野球の見方が変わってくるかも
知れません。

特に根拠のない常識にとらわれすぎる
指導者の方は読んでみても良いかも




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試合をする以上は誰でも勝ちたい・・・。

言うまでもなく、勝ったときの喜びは
言葉では言い表せないほどの爽快感
がありますね(内容にもよりますが)。

各々自信も付くことでしょう

さらに優勝となれば、上位の大会への
出場権も獲得できます。

場合によっては、きれいな球場で試合
ができることだってあるでしょう。

本当に良いことずくめです

ゆえにチーム全員が、「勝つ」ことを
目標にして日々一生懸命練習をして
います。



指導者以上に、プレーヤーである子供
たち自身がそう思ってやっているはず。

でも基本は野球が好きだからやっている
訳で

「僕は試合に勝ちたいから野球やってます

っていう子はおそらくいないと私は思います。

なぜなら、勝ちたいだけなら他のスポーツ
でもよいわけでしょう



「じゃあ、なぜ野球なの

って聞いたら、子供たちはみんな

「野球が好きだから」

と答えるとはずです。



ところが、子供たち以上に「勝つ」ことに
価値を求める指導者は

「勝たなきゃ意味がない」

「勝つことでしか子供たちは成長できない」

と思い込みがちです。

あたかも

「勝つことは子供たちのためになる」

と言わんばかりですが、結局は

「自分のため」

なんですね。

「名誉」とか「栄光」とか、子供たちには
一切関係がないことにこだわる指導者
もいます。



子供のためなんてのは絶対ウソです。

単に自分の欲求を満たしたいからに
過ぎません。

だから思い通りいかないと、イライラ
するのです。

この時点で自分は指導者であること
を忘れてしまっています



本当に指導者のイライラして怒鳴る態度
ほど、みっともないことはないですよ

「私には指導力がありません」

「だから私は怒鳴るしか術はありません」

って、高らかに宣言しているようなもの。



私は勝つことにこだわることは悪いこと
だとは言いません。

私だってやるからには勝ちたい。

子供たちに勝たせてやりたい。

また、負けても楽しければよいなど
という価値観も私にはありません。

要するに、「勝ちたい」という気持ちの
度合いの問題です。



そして、負けた後でも、言っても仕方
ないことを延々と説教する

しかも結果云々のことを・・・。

プロセスを確認して修正する意味での
ミーティングならばありですが、

「何でであそこで見逃し三振したんだ

とか

「あそこでミスするのは気持ちが足りないからだ

とか

建設的でない、何の発展性もないことを
子供たちに言っても無駄なことです。

ましてや、負けた原因を練習不足や気持ち
の足りなさに追いやるのは、全く馬鹿げた
ことです。



公式戦で敗戦後、子供たちを体育座り
させて、延々と説教しているチームを
見たことがあります。

おそらく1時間はゆうに超えていたの
ではないでしょうか

本当に興ざめする光景でした

子供たちは全然悪くないんですがね・・・。



私は敗戦後などは、落ち込んでいる子供
たちにこう言います。

「今日のこの試合で勝つことが、どれだけみんなの将来に影響するんだ

「負けはしたけど、けがもなく精一杯やれたことに意味があるんだよ

「次勝てばいいじゃないか、自分たちが全力を尽くしたことに胸を張ろう




そうは言っても、子供たちはすぐ気持ちの
切り替えなど出来る訳はないのは分かって
います。

私もそこまでは期待しません。

でも野球の価値や本質を教えたいと思って、
敢えてそう言います。



勝った、負けただけで形成される価値観
ほどつまらないものはありません。

野球の本質を教えられる人こそが真の
指導者であると私は思います。



【シュガーの今日のひと品】

コーチングで子どもが伸びる!/デーヴィッド へメリー
¥1,323
Amazon.co.jp
今回も野球本ではありませんが、タイトル
に惹かれて購入した本の一つです。

著者は今から40年以上も前に五輪の
400mハードルで金メダルを獲得した、
デーヴィッドヘメリーさんという方です。

子供のやる気を引き出すには・・・

子供の才能を伸ばすには・・・

など、たくさんの子供教育のポイントが
書かれています




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私が野球を通して子供たちに一番身に
付けてもらいたいことのひとつに、

「社会性」

があります。


以前キャッチボールに関する記事で
述べたように、

「協力すること」

「助け合うこと」

「思いやりを持つこと」

を育んで欲しいと強く思います。

つまりは良き友達を作って欲しい
ということです。



だから、仲間同士の心ない野次。

ミスをして落ち込んでいる子に
励ましの声すらかけない。

あるいは、準備の際、一人で道具
をたくさん抱えてたいへんそうな子
を見て見ぬフリをする。

などなど・・・

目的から逸脱する行為は、私として
は絶対許し難いもの。

ましてや指導者の無意識で、心ない
言動など論外です



野球の好きな子供たちの間にいじめ
など起こらない。

私はそう思っています。

なぜなら、野球を通して協力や助け合い
の精神を学んでいくからです。



その精神を教えられるのは大人だけ。

勝った、負けた、上手い、下手、ミスした
などで一喜一憂するような次元の低い
話ではありません。



今から約100年前、米大リーグで活躍
したタイカップという選手がいました。

彼は日本では「球聖」と評され、世界で
ただ一人打撃全タイトルを制覇した偉大
な名選手でした。

彼は生前こんな言葉を残したそうです。

「町では、たとえ新入りの少年でも、
ちゃんとボールさえ持っていれば、
みんなと早く仲良しになることができた」

つまり野球が好きであればみんな友達に
なれるということ。



スタートはみんなそこからです。

技術の優劣や勝ち負けなど二の次。

大人も昔はただ純粋に野球が好きで
始めた、野球少年だったのではない
ですか

怒鳴る指導者を見るとそう思います。



【シュガーの今日のひと品】

子どもはぜんぜん、悪くない。/佐藤 弘道
¥1,000
Amazon.co.jp
野球の本ではありませんが、タイトル
に惹かれて購入しました。

長きに渡って、たくさんの子供や親を
見てきた佐藤弘道さん。

子育てについて鋭い視点で書かれて
います。

子供を預かる指導者、または親も一読
の価値ありです。




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「何やってんだ、下手くそ!」

少年野球の現場でよく聞きます。


「だから練習してるんだろうが」

って、私なんかツッコミたくなって
しまいますが


でも下手くそって、そんなにいけない
ことでしょうか

私はこれから伸びる可能性が無限に
ある、伸びしろがある子と捉えるよう
にしています。



ましてや未完成な小学生です。

プレイに完璧を求めること自体がナン
センスではないでしょうか

小学生時代の技術とは、遊びなど
無理のない日常生活で自然に身に
付いていくもの。

しかもスピードは緩やかです。

でもそれを理解していない指導者は
勝ちたいがために、子供たちに無理
なことを要求します。

勝つことこそ子供たちが成長する材料
であるという迷信を信じて。



勝つことや上手になることは、野球を
やっていく中での一つの産物に過ぎ
ません。

大切なことはその産物を得る前提と
なる、心構えであり価値観です。

これを「マインドセット」というそうです。

ちなみにマインドセットをウェブ辞書で
検索してみると以下のように出てき
ました。

経験、教育先入観などから形成される
思考様式心理状態。
暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、
価値観、信念などがこれに含まれる。
マインドセットという言い方は、人の意識
心理状態は一面的なとらえ方はできず、
多面的に見てセットしたものがマインドの
全体像を表しているということから来ている。

※kotobankより引用

指導者が何よりも優先すべきことは野球を
通してのマインドセットであると私は思って
います。



そして大切なマインドセットの一つとして
私が言いたいこと。

それは

「下手な子を大切にする」

という環境作りです。


野球チームには

「野球が大好き」

「友だちと野球がやりたい」


という子が入ってきます。

その思いは純粋そのもです。

技術の優劣など一切関係ありません。

ましてや、チームの名誉・栄光やいくつの
大会で優勝するかとか、そんな打算など
あるはずがありません。

そんなことは自己満足のために子供を
利用する大人が考えること。


下手くそだけど、あまり上手ではないけど
野球がやりたい・・・。

そういう子供の心を大切にすることこそ、

「少年野球の心」

ではないでしょうか


失敗を繰り返しながらも下手くそな子が
頑張ている姿。

その姿を認め、評価する環境こそ、血が
通った集団を作ることができる条件では
ないかと私は思うのです。


大人の言動は子供に感染します。

野次を飛ばしていると、子供も仲間に
対して野次を飛ばすようになります。

「ちゃんと投げろ

「ボール球振るな

「三振すんな

「何やってんだ、ちゃんと捕れ

・・・。

チームメイトにもそういう声をかける
ようになります。

私はそういう子には容赦せず厳しく
言います


よい仲間を作ること。

そして助け合い、協力すること。

指導者はこれを教えずして、何を
教えるというのでしょうか

少年野球に大人の論理をはさむの
だけはやめていただきたいものです。



【シュガーの今日のひと品】
少年スポーツ ダメな指導者 バカな親/永井 洋一
¥1,365
Amazon.co.jp
これ未読ですが、気になる読みたい本
の一つです。

どなたか、読まれた方で感想などコメント
いただければ嬉しいです



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