3つの質問。

 

 

①「もっとはやく妊活しておけばよかった」

と思ったことはありますか?

 

→あります。

1年半以上に及ぶ妊活の過程で。

 

実際に、妊活をはじめだす前に

時間的・精神的余裕があったかと言えば

それはまた別の問題です。

 

でも、それでも

「もっと早くに」というタラレバについては

考えたことがあります。

 

 

「ほんとうに、余裕はなかったんだろうか?」

 

「僕らが直面している不妊の困難は、なにと引き換えにもたらされたのだろうか?」

 

「それは本当に、子宝以上に大切なものだったんだろうか?」

 

 

妊活中は、悩みの迷路に迷い込むと

抜け出すことはとても難しいものです。

 

 

 

②「いずれ子供を持つ気なら、妊活は早めが良いよ」

と人に伝えたことはありますか?

 

 

→ あります。

自分たちが妊活の最中、

それもぜんぜん上手くいかなくて

この先の自分たちについて何も見通しをつけられなかった時期。

 

「子供は、できれば欲しいと思ってるんだけどね」

 

と親しい友人夫婦(40歳直前)が話題にしたとき、

我が身のことをふり返って話しました。

 

妊活をするなら、ほんとうに早くスタートした方がいい。

アラフォーだからこそ切実にそう思う。

 

 

でもそのとき彼らは

「ま、そうだよねぇ」という話で終わりました。

 

 

あれから3年経った今、その友人夫婦は妊活中です。

 

体外授精のステージへ進んでいますが、

卵巣年齢が実年齢より高く、

採卵があまり上手くいっていません。

 

いちど着床まで進んだものの、

10週の壁を前に、

自然流産してしまいました。

 

その後、奥さんのほうは休職して妊活に集中。

 

でも採卵できる個数が極端に少なく、

採卵できたとしても空胞ばかり。

 

1年の妊活、半年の休職期間を経て、

今月から職場復帰したと言っていました。

 

妊活をこれからも続けるかどうかはまだ迷っているそうです。

 

 

 

 

では「いずれ子供を持つ気なら、妊活は早めが良いよ」

人から言われたことはありますか?

 

この質問に答えるとき、

どうしても居心地が悪くなる。

 

 

耳の裏をこりこりと指で掻きながら

……あります」

と答えるしかない。

 

 

 

結局、自分たちだって同じ。

 

 

 

人からアドバイスを受けたときは

真剣に考えなかったくせに、

いざ自分が妊活に身を投じると

「もっと早く妊活を開始していれば」

と思ってしまいます。

 

そのために、

人には「早めの妊活を」と伝えることになる。

経験者として、切実に話す。

 

 

……でも自分たちだって人から

「妊活するなら早めが良いよ」

とアドバイス受けたこと自体は

都合良く忘れていたりする。

 

 

 

なんなんだろうな、これは。

 

 

 

三十代後半から40代の妊活は

このアドバイスの連鎖が

終わることなくグルグル回っている気がする。

 

 

自分の身に起こって初めて

コトの深刻さに気づく。

場合によっては間に合わない。

 

 

 

この連鎖は断ち切れないものだろうか。

 

 

 

 

 

 

それには教育・啓蒙しかないよな、と思う。

 

 

僕を含め、アラフォーで妊活している友人達は

まさかこれほど妊娠率・出産率が低いとは

と当事者になって知りました。

 

・年齢別の自然妊娠率

・人工授精、体外授精、不妊治療の金額的・肉体的な負担。

 

 

超少子化のいま、この知識の共有は重大な課題だと思う。

(とくに男性への共有は喫緊課題)

 

もし知識が共有できていれば

お節介なアドバイスは激減するだろうし

子供が欲しいのにうまくいかない人たちもきっと今よりも減らせる。

 

 

 

この前は友人の

43歳の女性が交際間もなく自然妊娠したケース

を紹介したけれど、

それはレア中のレア。ほとんど奇跡。

 

 

僕を含めた妊活中の友人達は

年単位の妊活をしています。

それがアラフォーの妊活の厳しい現実です。

 

 

 

 

 

とはいえ、どう考えてもアドバイスなんて超お節介。

しかも、アドバイスされたって忘れてしまうんだから意味がない。

 

でもたまに、

アドバイスされて動き出した人もいる(次回紹介します)。

 

 

 

「相談を受けたなら答える」

 

 

 

というのが僕の基本姿勢だけど、

このブログを始めてから相談されることが多くなったため、

よけいにこのグルグル連鎖について考えます。

 

 

こんな小さなブログだけど、

「早めの妊活」

「妊娠率・出産率の現実」

についてはちゃんと(男性目線で)発信していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

【おすすめシリーズ】

★ 無痛分娩編① ブログと父親、はじめました。

★ 妊活編① 我が家の妊活の始めかた その1

熱闘、保育園!①保育園への道。

 

このブログを書いている人について。