保育園の見学会は、
見学を予約するところから始まっています。
電話をすれば、その電話で
次の見学会の予約をしてくれるところもあれば、
決められた日時にネットで予約開始となる
保育園もあります。
柴崎家が見学に行った２つめの園は、
１つめの保育園と
ほとんど距離が変わらない私立保育園でした。
ただし、開園したのは数年前という
最新の保育園で、
去年実績では区内でも１，２を争うほどの人気です。
競争倍率は気が遠くなるほど高いけど、
でもダメで元々、
せっかくなんだし見学もきちんとしておこう
と思いました。
ただ、これだけの人気園、
見学ひとつするのにもハードルが高かった。
最初の園と同じように電話をしてみると、
「見学会の詳細はHPで発表されるので、
そちらをご覧になってください」
というお返事。
「いつごろ発表されるんですかね」
「ちょっと正確な日付はわからないのですが
もうすぐだと思います」
というわけで、
それからはいつ出てくるかわからない
見学会の発表記事を読むために
ちょくちょくそのHPを訪れることになりました。
なんだかなぁ。。。
そして二週間後ほどたって、ついに
HPに見学会のお知らせがアップされました。
よーし、パパ電話しちゃうぞー！
と張り切ったのもつかの間。
よくよくHPを見ると、今度は
〇月〇日の〇〇時に、△△のサイトで
見学会申し込みフォームを用意するから、
希望者はそこから申し込みされたし、と。
め、面倒くさい……。
しかも開始時間の指定まであんのかよ……朝も早いじゃんか。
なにもそんな、
嵐のコンサートチケットじゃあるまいし、
数万人が殺到するわけじゃないんだから
電話で予約を取ってくれてもいいのに。
でもね、やりますよ。
子供のための申し込みなんだから。
そこに子供が何年も通う可能性のある場所の
大事な見学会なのだから。
と気を取り直して、予約開始日をスケジュールappに入れ、
なんなら前日に通知メールが来るように
スケジュールappを設定してその日を迎えました。
どうせなら希望日の希望時間に見学したいから、
予約が開始されるその時間にパソコンを立ち上げ
指定のサイトにアクセスして予約を申請しました。
……で案の定、そのサイトがとても使いづらいわけです。
わざとなんじゃないか、
というくらいわかりにくい。
政府系のサイトも見づらかったり
わかりずらかったりするでしょう？
あんなかんじ。
なんで電話で受け付けないんだよ。
とため息を着いていると、
うっかり途中で申請の仕方を間違えたりして、
結局最初からやり直し、という事態に。
あああああ、もう！！！
と顔をごしごし手でこすって、
リロードボタンをを押した僕は、
その時、目を疑いました。
見学会予定日のすべてが、
満席になっていたのです。
予約開始からまだ１０分も経っていませんでした。
マジだった。
嵐のコンサートだった。
これだけ見学会希望者が殺到しているなら、
電話対応は確かに難しいのかもしれない。
それに驚くべきは子供の親たちです。
面倒くさかったのは僕だけじゃありません。
みんな平等に面倒くさかった（なんだそれ）。
でもその面倒くさくて分かりづらい手順を踏んだうえで
大勢の親がきちんと申し込みを完了させていたのです。
「すげー、、、」
と僕はパソコンの画面を見ながら呆然としてしまいました。
「親ってすげえ」
……とそのとき、
画面のある文字が目に入ります。
「第二回の見学会の予約は
△月△日△△時からはじまります」
結論から言いましょう。
予約、成功しました（誇らしい笑顔で）。
もう開始前から記入項目をイメトレして、
最短で申請ボタンを押せるよう
準備を整えてその瞬間を迎えたのです。
いちど失敗しているが故に、
つまづきやすい場所も分かっていました。
申請が終わったのは、予約開始から４分後。
まさに分刻みの戦いでした。
見学を予約すること自体にこれほど苦労した保育園。
僕が見学を一番楽しみにしていたのも、
いま考えるとこの園だったかも知れません。
その見学会については、また次回。
つづく。
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