皆さんこんにちは。

理学療法士・鍼灸師の李成浩です。

 

9月に入りましたが、みなさんいかがでしょうか?

 

朝晩は多少涼しく感じる時がありますが、まだまだ熱い日が続きます。

 

こんな時こそ体調に気を付けて、この時期を活動的に乗り越えていきましょう

 

今回のブログですが、前回まで3つの神経を取り上げ症状について説明しました。

 

その神経の上位レベルの疾患をとりあげます。

 

それでは一緒にみていきましょう。

 

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さて前回までに取り上げた3つの神経群ですが、

①     正中神経

②     尺骨神経

③     橈骨神経

でした。

 

①正中神経では手根管症候群、②尺骨神経ではギヨン管症候群、③橈骨神経では特定の疾患ではなく、下位レベルでの神経症状という事で紹介しました。

 

これら3つの神経は、なにも手のすぐ近くにあるわけではなく、脊髄から分岐して同様な機能を持つ神経が集まったものが、肩の辺りから手まで途中で分岐を重ねながら伸びていきます。

 

前回までは手の近くであったり肘までの障害で起きたものを紹介しましたが、今回はそれより手前で起きるものを紹介します。

 

症状や機序、治療に関しては、それぞれ以前の整形疾患ブログを参照してください。

 

まず正中神経ですが、下位レベル障害同様に母指の萎縮が起こる事は同じですが、指を握る力が弱くなる事や母指から薬指半分まで(手のひら側)の感覚に障害がおこります。

尺骨神経はどうでしょうか。

 

正中神経同様感覚障害と指の筋肉の萎縮が起きますが、感覚障害は小指と薬指の半分筋肉は母指球を除く手の筋肉が萎縮・麻痺して、細かい動作を行えなくなります。

橈骨神経の障害では、手背側の母指~中指半分までと前腕部の感覚障害がおこる事と、手関節全体がだらんと垂れ下がる下垂手が発生します。

 

それぞれ上腕骨の骨折によっておこる麻痺が多く、骨折場所では正中・尺骨神経麻痺は上腕骨顆上部骨折①、橈骨神経では上腕骨骨幹部②での骨折で起きる事が多いようです。

それぞれ感覚障害があるかないか、どの程度指の機能が障害されるかによって、障害の起きている場所が変化します。

 

もし腕を骨折し手の機能に障害が起きてしまった場合に、この⑤~⑧までのブログを少しでも参考にして頂ければ…

 

でも、あまり参考にしたくはないですね…

σ(^_^;)

 

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いかがでしたでしょうか。

 

似たような症状が出ても、障害レベルによって変化するという事を記事にしてみました。

 

文中にも書きましたが、参考しなくてもいいように常に健康に気を使いたいものですね。

 

それでは、また2週間後…