いつものメンバーでリラックスした雰囲気の中で会話を楽しんでいると、自然とゴルフの話題に移る。
話の流れで俺がビアンカ(仮名)に「そういえば最近俺、ゴルフのパットを全然外してないなぁ」と言うと、ビアンカも「そういえばそうかも〜」と同意する。
カーリー(仮名)やスジャータ(仮名)も「確かに」と口々に同意し、みんなで同じような印象を共有していた。
今日もここに来る前にみんなでコースを回ってきたが、パットを外した記憶がない。
一体なぜだろう?
いつの間にか、そんなに俺のゴルフの実力がアップしていたのか。
全てのホールで一発でカップインさせていたのだろうか?
それともピンそばに寄せていた?
もしくはロングパットを決めていたのだろうか?
いろんな可能性が考えられる。

みんなであれこれ言って首を傾げていると、スジャータが突然、全然違う話をし始めた。
スジャータはよく話の流れを無視して、思いついたことをすぐに話し出す傾向がある。
その時、みんなハッ!と気がついた。
すべてが繋がった気がした。
つまりゴルフの時もスジャータが急に話題を変えるせいで、そのホールがうやむやになって、最後のパットを打つ前に次のホールに行ってしまうので、俺がパットを外したことがないように感じるんだと。
これには全員が納得。
お茶会は笑いの渦に包まれた。
実にスジャータらしいエピソードだ。
結局、ゴルフが上達したわけではなかった。
まあ、それはそれで良しとしよう。
こんな些細なことが楽しい時間を生んでくれる。
こうやってちょっとした機転が、新しい発見に繋がるのも人との交流の醍醐味だと感じた一日だった。