【龍神と繋がる旅☆魂の宮古島　その④】

９年前に訪れた宮古島の旅の記録

すべてノンフィクションです。

まだまだ自分が何者で

何が出来るのかよく分かっていなかった。

でも龍神に愛されていることだけは理解していた。

そしてこの旅が

その後の私に重要な意味をもたらすことになっていったとは

当時はまったく考えていなかったのです。

前回までのお話

【龍神と繋がる旅☆魂の宮古島その①】

【龍神と繋がる旅☆魂の宮古島その②】

【龍神と繋がる旅☆魂の宮古島その③ 】

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封印された龍神

「次は○○の井（ガー）へ行けって」

車に乗り込み　神様から指定されたガーへ行きます。

そこは森へ続く道の奥にあり

暗い道を降りてゆく洞窟でした。

私たちは車を洞窟入り口に横付けして車を降ります。

眩しい陽射し　風にそよぐ木々　小鳥たちのさえずり。

近くに川が流れているようで

ザーザーと水の流れる音が氣持ちよく。

車の後方から　みんなそれぞれ

御供えや神事に使う道具を持ち

洞窟の入り口に向かうと・・・・

それまで聞こえていた音が

突然　消えました。

木々を揺らす風の音も

小鳥のさえずりも

信じられないことに

それまで聞こえていた川の音

水の流れの音までも消えたのです。

すべての音が消え、氣配も消え

シン・・・・と静まりかえった空間。

まるで異次元にいるような

不思議な感覚。

「え？なんで・・・・・？」

ともさんは至って冷静で

「消えたね～！」

いやいや、ちょっと待って！

あり得ないでしょ！

百歩譲って

風が止んで木々の音や小鳥のさえずりが止んだとしても

（もちろんいきなりソレもないと思う）

川の流れの音までも消えるなんて！

理由はわからなかったけど

というか理解出来なかったけれど

戸惑いながらも、私たちは古い石造りの階段を降りて

洞窟の下まで向かいました。

階段を降りていく途中には

大小さまざまな穴が洞窟の壁に空いていて

その穴から何かしらの視線を感じていました。

なんだろう・・・

この土地の何かに見られている。

なんだか分からない。

すると

「地底人がたくさんいる」

ほらここにも！

あそこの壁にも！

その場にいたメンバーたちが

次々と洞窟の壁にある穴を指さして

地底人がいると言っています。

私以外の人たちには地底人が視えるらしい！

私も視線や氣配は感じるけど

目をこらしても地底人は視えません。

私には視る能力はないのかも知れない。

みんな、視えてる。

私だけ視えない・・・

悲しい・・・・。

やがて洞窟の底に到着。

洞窟の底は昔は水が流れていたような

そんな形跡はあったものの少しの水が溜まっているだけで

流れもなく澱んでいました。

奥は暗く　ちょっと怖いな・・・・。

本来は水が流れていたであろう場所

洞窟の底を川のように流れていた水跡

そこには不自然な石碑が建っていました。

その裏には鉄板で塞がれた井戸のようなもの。

「ここに封印されてる」

「うん。龍神だね」

ともさんと　なみさんは

その下に何がいるのかわかっているようでした。

そしてともさんはしばらく目を閉じて

チャネリングをしているようでした。

そして語ってくれたものは

人間の傲慢な欲にまみれたお話でした。

この場所になぜ龍神が封印されたのか？

ここの龍神がいると

自分たちが儲けるためには邪魔だった。

邪魔をさせないように封印したと。

宮古島はリゾート地として開発が未だに進んでいます。

次々と建つホテルやゴルフ場。

人間の娯楽の為に邪魔な存在は

封印しておとなしくさせてしまおうという

人間の浅ましい思惑が

このような暴挙に走らせたのでしょう。

一部の霊力を持った人間も

開発者たちの誘惑の言葉や

お金の魔力に打ち勝てず

宮古の自然と神を封印してしまった。

その封印を前に私は初めてこの旅の真の目的を知ることになったのです。

死にゆく龍と自然の神たち

ともさんの話は続きます。

「宮古島の龍神や精霊たちは

いま次々と死んで行ってるの」

化学薬品や農薬

効率の良い開発という名の自然破壊。

それらによって　神々の力は弱まり

もう宮古島のユタたちの力だけでは

再生出来ないところまで来ている。

必死の思いで

内地の人間に助けを求めた。

「龍神の水を繋いで！」

日本全国から集められた龍神の水を

宮古島に集めて

宮古島の水を　龍神を復活させるために。

ともさんと　なみさんの指示に従って

私たちはお供えをおき

ともさんはバッグの中から大切なものを扱うように

そっと

龍神の水を出しました。

「このお水ね。全国から集められた龍神の水なんだよ」

ともさんが宮古島へ行くと知った大勢の方々が

龍神のいる川や池や海から

水を汲み集め

ともさんのところへ持って行き

「このお水を持って行ってださい」

と渡してくれたのだそうです。

さっきのガーで撒いた水もそれだった。

私は普通の水だと思っていたけど

たくさんの想いがこもった

大切な水だったんだ。

「さあ！封印を解くよ！」

ともさんと、なみさん以外の私たちは

一氣に緊張が走りました。

そして初めて　封印を解く神事に関わることになったのです。

宮古島のカミンチュから龍神の水を繋いでと言われて

それを出来る人間は限られている。

彼女はその言葉通りに動ける人間だったから

あの旅に参加出来たのは

みなかにとって必然だったのだよ。

宮古島に着く前から不思議なことが山盛りで

頭で考えようとしても全く理解出来なくて（汗

だから身体と魂で感じることが大事なんだって

あの旅を通じて分かったような氣がするわ。

種明かしをしてしまえば

宮古島へ着く前から

違う次元にいたんだよ。

だから人間にとって不思議だと思えることが

次々と起きていたんだ。

すべての音がまったく聞こえなくなって

なんていうの・・・

音のない世界ってこういうこと？

みたいな

うーん、うまく言えないなあ（笑）

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