日本ではまだまだ知っているひとは少ないかもしれませんが、海外ではかなり人気があるFireboy DML。Fireboy DMLは、ナイジェリアの音楽シーンで急速に注目を集め、世界中から多くの支持を受けている若手シンガーです。

 

アフロビート、R&B、ポップ、ソウルなど多様な音楽スタイルを取り入れた独自のサウンドと、パワフルなヴォーカルで感情表現豊かな歌声が特徴的で、多くの人々から熱い支持を受けています。また、自らの楽曲を制作するシンガーソングライターとしても才能を発揮し、自身の曲を通じて聴衆に強いメッセージを伝えています。本記事では、そんなFireboy DMLの魅力や活躍について、様々な角度から解説していきます。

 

 

Fireboy DML(ファイアボーイボーイDML)とは?

Fireboy DMLは本名、アデダモラ・アデフォラハン(Adedamola Adefolahan)。1996年2月5日生まれのナイジェリア・アベオクタ出身のシンガーです。教会の聖歌隊に所属し、ナイジェリア イフェの国公立大学オバフェミ・アウォロウォ大学(Obafemi Awolowo University)で学んでいるときに音楽の道へ関心をもったそうです。

 

2018年の「Jealous」で注目されると、翌2019年の「Laughter, Tears and Goosebumps」でアルバム・デビュー。2020年の「APOLLO」でブレイクすると、「Peru」のエド・シーランによるリミックスの大ヒット、マドンナ「Frozen」のリミックスへの参加などで話題を集めました。2022年には3rdアルバム「Playboy」をリリースしています。

Fireboy DMLの音楽スタイルについて

アフロビート・シーンの最前線に立っているFireboy DML。アフロ・ビートは、ファンクやジャズの影響を受けたナイジェリアやガーナなどの西アフリカで2000年代以降に進化していった現代的なポップ・ミュージックといわれています。1960年代後半にフェラ・クティ(Fela Anikulapo Kuti)が自らの音楽をアフロ・ビートと名付けたことから広まりました。

 

とはいえFireboy DMLのアフロ・ビートはhuffpostによれば、フェラ・クティのアフロ・ビートとは異なり、ラガマフィン、ヒップホップ、EDM、ハウスなどとアフリカ音楽ジャンルが融合された、西アフリカ発祥のポップ・ミュージック、ダンス・ミュージックとされています。ちなみにFireboy DML自身は、アフロライフとよんでいます。

 

Fireboy DMLは、アベオクタでイングランドのフォーク・ロック・シンガーであるパッセンジャー(Passenger)と、ナイジェリアのシンガーであるワンデ・コール(Wande Coal)、アメリカのシンガー・ソングライターであるジョン・ベリオン(Jon Bellion)の3人からの影響を最も受けたとされています。そのため、Fireboy DMLの音楽はアフロビートを軸にポップスや、R&B、レゲエなどいろいろなジャンルが融合されたサウンドになっています。

 

 

 

Fireboy DMLの代表曲を紹介

それではここで、Fireboy DMLの代表曲を紹介しましょう。

Jealous

 

Peru

 

Frozen

 

Scatter

Fireboy DMLの活躍や人気の理由を探る

楽曲の多くは、愛、人生、成功、苦労など人々が共感できるテーマを扱っていて感情的な深さがあり、ナイジェリアだけでなく世界中で大きな人気を集めています。注目されるきっかけとなったシングル「Jealous」は、YBNL Nationのコラボレーションアルバム「YBNL Mafia Family」(2018年)に初めて収録されたあと、2019年3月25日に再リリースされるのですが、この曲は特定の楽曲で繰り返し使われる印象的なフレーズであるギターリフ、アフリカの伝統太鼓、パーカッションで構成されていて、アフリカのハーモニーにカントリーやソウルミュージックの要素を融合させています。

 

Fireboy DMLの活躍はめまぐるしく、2020年にはFireboy DMLのヒット曲「Champion」がFCバイエルン・ミュンヘンのUEFAスーパーカップの祝賀会で使用され、ナイジェリアのメディアで取り上げられます。デビューアルバム「Laughter, Tears and Goosebumps」に収録されている「Scatter」は、PlayStation 5とXbox Series Xのゲームソフト「FIFA 21」のゲームサウンドトラックに収録されています。さらに2022年11月、Fireboy DMLの楽曲「Coming Back to You」が映画「Black Panther: Wakanda Forever (ワカンダ・フォーエバー)」のサウンドトラックに収録されています。

Fireboy DMLの今後の活躍に期待

ナイジェリアの若手音楽シーンにおいて、Fireboy DMLはますます注目を浴びています。彼の魅力的な音楽と個性的なスタイルに加え、彼の音楽は彼の故郷だけでなく、アフリカ全体や世界中でも注目されています。彼は数多くの海外ミュージシャンとのコラボレーションを果たし、それによって彼の音楽はますますグローバルな観客に届くようになりました。Fireboy DMLの今後の活躍には期待が高まっています。彼は、若さと才能、そしてユニークな個性を備えており、今後も多くの人々を魅了し続けることでしょう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fireboy DML, Nigeria's second global pop star after Burna Boy, is at the forefront of the Afrobeats scene in 2022, and since his breakthrough with APOLLO in 2020, the remix of his song 'Peru' by Ed Sheeran has been a huge hit. His involvement in the remix of Madonna's 'Frozen' and his performance on the main stage at the BET Awards - the first time an Afrobeats artist has done so - are just some of the highlights of the past year. His third new album, Playboy, was released in the midst of such a breakthrough. Growing up in the quiet south-western Nigerian city of Abeokuta, he was exposed to both Western and Nigerian pop music, and the band has brought together English folk-rock singer Passenger and Nigerian singer Wande Coal, New York singer-songwriter Fireboy DML's music is difficult to pigeonhole within the existing Afrobeats/Afropop framework (hence the term "Afro-Life" in reference to Fireboy DML's music), as he describes English folk-rock singer Passenger, Nigerian singer Wande Coal and New York singer-songwriter Jon Bellion as the core of his musical identity. (Hence the new term "Afro-Life" for the music of Fireboy DML). The difference between Fireboy DML and his Nigerian contemporary singer/rapper Burna Boy is the clarity and exhilarating pop potential of Fireboy DML's music.