『第37回 全国書写書道展覧会』の結果です! | りゅうちゃん2(ryuchan2)『独学書道』のブログ ~Japanese Calligraphy~

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2013年から数十年ぶりに書道を再開し、主に書道展出品を通して、モチベーションを上げながら、独学で書道の勉強をしています。本ブログは、自身の成長の記録や振り返り、また多くの皆さまの参考になればと思い、発信しています。
どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

先日〔8月15日(火)〕、全国書教研連盟主催『第37回 全国書写書道展覧会』の結果通知が届きました。今回展で、9回目の出品になります。

 

本展に初出品し、初めて表彰式に出席した「第29回展」では、サプライズとして、狂言師・俳優和泉元彌さんが、来賓として表彰式会場に来られて、賞状授与の大役をされました。

 

その折、生の狂言を披露していただいたり、お辞儀の仕方や作法などについても教えていただいたりして、とても有意義で楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

 

 

 

私は、この時、独学で書道を再開してから約1年半、また条幅を書き始めてから、まだ半年くらいの時でした。

 

条幅に臨書した 空海「灌頂記」の臨書作品で、特別A賞「審査員会長賞」を受賞しました。

 

 

 

 

独学で書道を再開してから、今年で10年になりますので、最近は、過去の記事を見返すことも多く、とても懐かしく振り返っています。

 

 

次に、本展の詳細は、コチラ  になります。

 

また、褒賞は、以下をご覧ください。

 

上位特別A賞>

◎文部科学大臣賞
◎中国大使館大賞
◎読売大賞
◎書研大賞
◎第37回展大賞
◎特別最高賞

◎東京都知事賞

◎文京区長賞
◎東京都教育委員会賞
◎文京区教育委員会賞

◎中国大使館文化部賞
◎読売新聞社賞
◎書研会長賞


<特別A賞>

○審査委員会長賞
○特別教育振興会賞

○審査委員会賞
○全国小学校賞
○全国中学校賞

○書研賞

 

<特別B賞>

●優秀特選

●特選

 

<本賞>

・準特選

・金賞

・努力賞

佳作

 

 

本展での自己最高賞は、前回「第36回展」での 上位特別A賞「文京区教育委員会賞」です。

 

 

 

 

そして、今回展に出品した条幅作品です。今回展には、雰囲気の違う3作品を出品しました。

 

左から、

 

臨・米芾「張季明帖」

臨・褚遂良「雁塔聖教序」

臨・張継「楓橋夜泊」

 

 
 
 
 
 
 
 
それでは、今回展の結果です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回展では、上位特別A賞『中国大使館文化部賞』(上位約0.3%を受賞しました。この賞での受賞は、今回展で3回目になります。
 
受賞作品は、左端の 臨・米芾「張季明帖」で、行草書体の尺牘(手紙)文の一節です。
 
「余収張季明帖 云秋深不審気力復如何也」
〔私は張季明(張旭)の帖を手に入れました。そこには、「秋の気配が深まりましたが、あなたはどうしているのでしょうか? また気力の方はいかがですか。」と。〕
 
 
この題材は、最近書き始めたばかりですので、今回の受賞は、とても励みになります。これから、また書き込んでみたいと思います。
 
そして、本展では、初出品から9回連続での特別賞受賞になりますので、さらに頑張ろうという意欲が湧いてきます。
 
 
他2作品と同題材では、以下、最近の書道展で上位入賞しました。
 
臨・褚遂良「雁塔聖教序」
◎第47回 ふれあい書道展『熊野町議会議長賞
 
 
 

臨・張継「楓橋夜泊」

◎日本書字文化協会主催「第8回 臨書展」『日中文化交流促進会理事長賞

 

 

 
そして、今回展でも、展覧会展示対象と表彰式出席対象になりました。
 

以下、日程になります。
 
<展覧会>
○日時:令和5年9月23日(土)午後1時~午後5時、24日(日)午前10時~午後4時(2日間)
○会場:東京・文京区シビックセンター 1階展示室A・B

<表彰式>
日時:令和5年9月24日(日)午後1時~
○会場:同シビックセンター 小ホール

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。個性豊かな素敵な作品が展示されています。
 
 
それでは、この度も大変お世話になりました審査員の先生方をはじめ、全国書教研連盟の皆さまに、心から感謝申し上げます。また、次回展へも勉強のため、出品させていただきたいと思います。
 
 
<追伸>
初めて書いた 王献之「中秋帖」の臨書です。まだ、3枚書いたうちの1枚です。これから、また書いてみたいと思います。

「中秋不復不得相還為即甚省如何…」〔中秋に復命できず、相(大臣)が帰還できません。そのため、そちらの状況が大変気になるのですが、いかがでしょうか?〕
 

こちらも、行草書体の尺牘(手紙)文の一節

 
 
王献之(おうけんし)(344~388)は、王羲之 (おうぎし)(303~361)の七男として生まれ、父と並び称される能書家で、米芾(べいふつ)(1051~1107)などに多大な影響を与えました。
 
特に、「一筆書(続け書き)が特徴で、今回書いた「中秋帖」にも、よく表れています。
 
また、今回展で特別賞を受賞した「張季明帖」にも、この「一筆書」の一節があります。ここでは、1回きりの墨継ぎで、一挙に6文字を書かなければならないので、けっこうきつかったです。
 
しかし、今までにしたことのない筆遣い、筆圧のかけ方、墨の付け方、連綿(流れ)など、とても勉強になっています。
 
時代を超え、書が脈々と受け継がれていく神秘を感じながら、これからも、益々精進していこうという気持ちが強くなりました m(__)m