shiro's nest -109ページ目

月に跨り孤高を保つ

070414_2244~0001.jpg
順調に過ぎれば過ぎるほど

私は壊したくなる

私に優しくする人

褒めてくれた人

すごく ありがたい


本気で そう思う


でも 私は離れてゆく


愛してくれる あの人たちのため



本当は 自分のため


私は死神

小ぶりな小鎌を

いつも背中に忍ばせる

愛する人を

いつか手にかける

鎌がいくら小ぶりでも

浮き世の獲物は逃がせない

さよなら私の愛する人


先に 遠くで待っています

あなたの 息吹の絶えたのち


乾いた世界で待っています







しろ

えす いい ええ と

海辺に至る静かな道

青を感じる潮の香り

体をたわませようかと 風が遊び

季節よりもずっと冷たい風に

心が研ぎ澄まされ

体の力も鋭利に尖る

それでも 海は優しくて

おおらか過ぎて


いつも

いつもと同じよう

ぼくは海に会いに行く

浅瀬に小さな動きを見つけ

海の深くに触れに行く

昨日の過去に触れに行く






しろ

風の強い日

ひとりの時間が過ぎ去って

周囲は明るい人の影

無邪気な大人のふりをして

みんなおんなじ


ヘラヘラと

一生懸命笑い顔

仲間の心は羽のようで

私の心もここにはない

ただ あったかいだけ

ただ あったかいから

私は未だにここにいる


仲間の心は羽のよう

風が吹けば ひとときの都合

戻るとも知れない


私は ただ あったかいのが好きなだけ


仲間がいない

ひとりの部屋で

私は今も 温もりを待っている






しろ