ふぇあばんとるんく
悲鳴がシャウトする。もはや誰が声ともわからない。
恐怖はいとも簡単に理性のたがを外させ、力のある者から走って逃げていく。
一度、暴かれた暴力は奔流となって、彼の大事なところをうねった触手で食べ続ける。
彼の体は熱を帯び、筋肉は鋼のような鈍い光を備えている。
気がつくと、部屋の中には私しか残ってはいない。
彼はしゃがみこみ、何かに向かって話しかけるように不気味な濁音を響かせる。
女の子だった。
紙のように体が萎えてみえる少女は、陰部を切り裂かれ、性器を啜られている。意識はあろうばずもない。
それは私に吊り下げられた牛の肉を思い出させる。
逃げなければ
逃げなければ
犯され 殺されてしまう
私は、そう考えながらも、綺麗に並べられたコブクロを思い浮かべていた。
頭の中のサインを整理してみる。
そう、彼は性欲を満たそうとはしていない。
食欲なのだ。
彼は、乾ききった少女から離れ、こちらに向かって歩みはじめている。
私はなにも言わず、彼も無言だが、無骨な吐息が口腔に収まり切らずに音を立てる。
快楽と絶叫を、まるで他人のようにドライに見つめる私は死にはじめていた。
人は人知を超える痛みに対して、一般的なことは口にできない。私の声は、震えながら文字にならない。
無秩序な計画に沿って腕が振り降ろされ、骨が軋みを上げて砕け散る。肉は爪で固定され、万力のような力で引き裂かれ、私の一部としての機能を失っていく。
今まで食べられたことのない私は、ゆっくりと、時間をかけて、彼の一部になっていく。彼と一つになっていく。
わたしはなくなることができなかった。
ふていき
しろ
恐怖はいとも簡単に理性のたがを外させ、力のある者から走って逃げていく。
一度、暴かれた暴力は奔流となって、彼の大事なところをうねった触手で食べ続ける。
彼の体は熱を帯び、筋肉は鋼のような鈍い光を備えている。
気がつくと、部屋の中には私しか残ってはいない。
彼はしゃがみこみ、何かに向かって話しかけるように不気味な濁音を響かせる。
女の子だった。
紙のように体が萎えてみえる少女は、陰部を切り裂かれ、性器を啜られている。意識はあろうばずもない。
それは私に吊り下げられた牛の肉を思い出させる。
逃げなければ
逃げなければ
犯され 殺されてしまう
私は、そう考えながらも、綺麗に並べられたコブクロを思い浮かべていた。
頭の中のサインを整理してみる。
そう、彼は性欲を満たそうとはしていない。
食欲なのだ。
彼は、乾ききった少女から離れ、こちらに向かって歩みはじめている。
私はなにも言わず、彼も無言だが、無骨な吐息が口腔に収まり切らずに音を立てる。
快楽と絶叫を、まるで他人のようにドライに見つめる私は死にはじめていた。
人は人知を超える痛みに対して、一般的なことは口にできない。私の声は、震えながら文字にならない。
無秩序な計画に沿って腕が振り降ろされ、骨が軋みを上げて砕け散る。肉は爪で固定され、万力のような力で引き裂かれ、私の一部としての機能を失っていく。
今まで食べられたことのない私は、ゆっくりと、時間をかけて、彼の一部になっていく。彼と一つになっていく。
わたしはなくなることができなかった。
ふていき
しろ

