Pure Love 29 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(渡邉理佐side)

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「理佐、起きて、着いたよ」

 

友梨奈の呼ぶ声が聞こえた私は

静かに目を覚ました

 

するとそこには広大な海が視界に入ってくる

 

また、これたんだ・・・

 

友梨奈とまたこの海にこれたんだ。

 

私は自然と笑みがこぼれ落ちる。

 

友梨奈はそんな私の姿を見て

安堵の表情を浮かべる。

 

「友梨奈、お願いがあるの。

あの海辺の近くまでいきたいの」

 

「了解。」

 

友梨奈は私をおぶって海辺に向かった。

 

「楽しんでおいでよ。」

 

そう言って、玲奈さんは

私と友梨奈を見送ってくれた。

 

友梨奈は海辺近くの段差に着くと

私を座らせその隣に座った。

 

風が温かい・・・

 

私はまだ生きているんだ!

 

これからも生きていくんだ。

 

海を目の前にしてそう決心したんだ。

 

そして、私は友梨奈にお願いする。

 

「友梨奈・・・キスして・・」

 

友梨奈は私の申し出を

無言で受け入れ、優しく唇を重ねた。

 

そして、私達は暫く無言で手を握り合い、

 

時がこのまま止まってくれればと

願っていたんだ。