(渡邉理佐side)
それから、1週間がすぎ
私の病状は悪化する一方で、
一人では立つこともできないほど
衰弱していった。
もう、私は長くないのかもしれない・・・
だが不思議と恐怖は感じていない。
それどころか、
なぜだか私は直る気がしている。
毎日、友梨奈が見舞いに来てくれる。
お父さんまでアメリカから呼んでくれた。
友梨奈の愛が私を助けてくれる。
そう思えていたのだ
今日も友梨奈は見舞いに来てくれている。
そんな友梨奈に私はつぶやいた。
「友梨奈と前に行った海を見に行きたいね。」
「うん、病気が治ったらまたいこうね」
友梨奈は涙を堪えているのがわかる。
「私、病気には絶対負けないからね。
また、あの海一緒に見ようね!」
「退院したら、すぐにいこうね。」
「うん、楽しみにしているね。」
「さあ、少し休んだ方が良いよ。」
「うん・・・」
私は友梨奈に促され眠りについた。