(平手友梨奈side)
病室をお父さんと2人で出たときに、
看護師さんに呼び止められた。
「先生がお呼びです。」
私とお父さんは顔を見合わせた。
なにか、とても嫌な予感がしたんだ。
そして2人で、
医者(せんせい)の待つ部屋にむかった。
医者(せんせい)からは、
現在の病状が思わしくないこと、
骨髄移植するドナーが
見つかっていないことを説明され、
そして宣告されたんだ。
「おそらく、理佐さんの余命は
1カ月だと思ってください。」
私は、その瞬間、全身から血の気が引いた。
理佐がいなくなる?
ふざけないでよ!
やっと、父親も帰国したのに・・・・
なんでよ、私は神様を初めて恨むのだった。
でも、その宣告を聞いた瞬間に、
涙が溢れでようとしたが
私は懸命に涙をこらえたんだ。
泣いている暇なんかない。
とにかく、理佐の支えになるしかない。
私は硬く決心したのだ