Pure Love 22 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

理佐の面会は、

マスクと帽子、白衣着用が義務づけられていた。

 

「理佐、おはよう~~」

 

私は毎日、理佐の病院に通っている。

ただ、彼女の体に負担をかけてはいけないので、

朝1時間、夕食どきに

3時間と面会時間をきめていた。

 

理佐の顔色は悪く、

病気が悪化しているのが一目でわかる。

 

でも、彼女は入院して以来

一回も泣かないし弱音も吐かない。

 

「理佐、苦しかったらいってね。」

 

「友梨奈がきてくれると思うと嬉しくて、

元気がでるんだ。

友梨奈が帰った後も、

また友梨奈の顔が明日,

見れると思うとワクワクするの」

 

私は、うれしかった。

 

理佐の役にたっていることに。

 

しかし、理佐の病状は

どんどん悪化していたんだ。

 

ある日私が、

松井玲奈さんと一緒にお見舞いに来た日、

理佐と談笑していたときだった。

 

理佐の鼻から血がながれてきた。

 

「こんなの、時々あることなの、

気にしないでね。」

 

そう言いながら、

彼女はすぐに眠りにおちてしまった。

 

免疫力が低下しているんだ。

 

彼女は苦しいに違いない。

 

そんな姿を私には一切みせない。

 

私はそんな姿をみているのが辛くて

胸が張り裂けそうになった。

 

もう、見てられない!

だれか、理佐を助けてよ!

 

私は病室をでて、屋上に駆け上がった。

 

玲奈が心配して私の後を追ってくれたんだ。

 

私は、屋上で号泣した。

 

追ってきた、玲奈さんが優しく肩を抱いてくれる

 

私は玲奈さんに懇願した。

 

「お願い!理佐を助けて!

あんなに、

弱っている理佐をみていられないよ・・・」

 

玲奈さんは私の両肩をしっかりつかんで、

言い放った。

 

「いい、友梨奈!

理佐には元気な友梨奈が必要なの!

苦しいかもしれないけど乗り越えなさい。」

 

私は、静かにうなずいた。

 

そして、玲奈さんと一緒に病室にもどると

理佐は眠っていた。

 

私は静かに、理佐のオデコにキスをしたんだ。