Pure Love 20 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

次の日、

 

私は目がさめるとある覚悟を決めていた。

 

おそらく、この体調不良は白血病が慢性から

急性に変化したのであろう。

 

でも、不思議と恐怖はなかった。

 

なぜなら、私は一人ではないから・・・

 

友梨奈が傍にいてくれるから。

 

私は入院の身支度をはじめた

 

暫くすると友梨奈が目を覚まし私に尋ねてくる

 

「理佐、どうしたの?」

 

「明日、病院に行ってくるけど、

おそらく入院することになると思うの」

 

友梨奈は覚悟していたのであろう

表情が少し強ばっていた。

 

でも、精一杯、明るく振るまってくれる

 

「そう…じゃあ、毎日お見舞いに行くから!!」

 

「うん、待ってるね。友梨奈が来てくれるなら、

私はどこにいても平気だよ」

 

「きっと、病気は良くなるからね!

 私は祈ってるからね。」

 

友梨奈は私の手を強く握って

励ましてくれた。

 

こうして私は病院へと診察に行くことになった。

 

翌日病院で診察をうけた私は

即、検査入院することになった。

 

ひょっとして入院が長引くかもしれない・・

 

診察につき合ってくれている

友梨奈に検査入院のことを告げる。

 

すると友梨奈は私にお願いをしてくる。

 

「検査結果を聞くときには、

私も同席させて、私も結果を一緒にききたい」

 

「ありがとう。友梨奈いるから心強いよ!」

 

友梨奈は私と一緒に

病気と向き合ってくれる気でいるのだ。

 

これだけでも

私にはとてつもないパワーをもらえる。

 

勇気を持って病気と闘えるよ

 

検査期間中は、

友梨奈は時間の許す限り私の傍にいた。

 

そして、検査結果の日

友梨奈は私と

担当医から話を聞いていた。

 

医者(せんせい)は、

結果表を見ながら、重い口を開いた。

 

「残念ですが、急性の白血病に移行しています。」

 

「そうですか・・・」

 

やはり、急性か・・・

 

でも、覚悟はしていた。

 

私は必ずこの病気に打ち勝って

友梨奈と共に歩んでみせる。

 

だが、話を聞いていた友梨奈の

涙が出てとまらなくなっていた。

 

きっと、私の為に涙してくれたんだね。

 

私は友梨奈の肩を強く抱いた。

 

その瞬間、友梨奈は一気に号泣する。

 

「大丈夫だよ!友梨奈・・・

 泣かないで、私は絶対に

病気に負けないからね。」

 

「うん・・・ごめん、私が泣いたりして」

 

「気にしないで、友梨奈が傍にいてくれたから

 私は泣かずに病気と向き合えるんだよ。」

 

友梨奈は涙を必死に堪えた。

 

そして医者(せんせい)が今後の治療方針を

説明してくれ、私達は病室を後にする