Pure Love 13 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

私の手は、理佐の手をずっと握りしめている。

 

その手の温もりが私の心を満たしている。

 

彼女の手は、柔らかくて小さく、

私の手の中で完全に包み込まれている。

 

理佐は、ウトウトと眠っている。

 

彼女の寝息は静かで、

その音が部屋を満たしている。

 

彼女の顔は、安らかで、

まるで天使が眠っているようだ。

 

私はその寝顔を見ながら、思ったんだ。

 

時がこのまま止まれば、

私達はず~と一緒にいられるのにね。

 

その思いが私の心を満たし、

ささやかな幸福を感じている。

 

そんなことを考えながら、

私の目は重くなり、いつのまにか眠りに落ちていた。

 

夜が明け、朝の7時頃に私は目が覚めた。

 

目を開けると、窓から差し込む朝日

が部屋を明るく照らしていた。

 

理佐が上半身をおこした状態で頭を下げて、

寝ていた私の手を握ってくれていた。

 

その優しい触れ合いに

私の心は暖かさで満たされた。

 

「おはよう、友梨奈!昨日はありがとう。

少し体が楽になったよ」

 

その声は、

朝の清々しい空気と一緒に私の耳に届いた。

 

その朝日を浴びて

、ニッコリとほほ笑む彼女の姿は、

私から見たら、もう天使そのものだった。

 

その美しい笑顔に、私は暫く見とれ、

理佐の挨拶にも無反応になってしまったんだ。

 

「友梨奈??どうしたの」

 

理佐が不安げに私の顔を覗き込んだ。

 

その瞳は、私の心を見つめているようだった。

 

「なんでもないよ・・」

 

その言葉は、私の照れ笑いと一緒に、

空気に溶けていった。

 

その後、私達は暫く談笑した。

 

その時間は、私にとってとても貴重で、

心地よい時間だった。

 

しかし、その時間は突然終わった。

 

佐藤さんがやってきて、

私と看病の交代することを告げられた

 

私は、この場をはなれたくなかったが、

佐藤さんがなにやら、

理佐に話があるような気がして、

いったん家に帰ることにした。